キヴォトスRTA風ナギちゃん√   作:reira

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ウミカちゃんがお祭りできるので初投稿です


事前入りアビドス2

《ホシノside》

 

 

 突如現れた砂嵐。驚いて固まってる私をよそに、救護騎士団の……セリナちゃんだっけ。倒れたユメ先輩を急ぎ車に乗せて離脱させる。

 

「……まさか本当に現れるとは。最近の精度はイマイチでしたが、チャートとやらもまだまだ捨てたものではありませんね」

「はいはいガバね」

「……ともかく。ホシノ先輩! お下がりください! そんなに前では危険です!」

 

 入れ替わるように、共に来た仲間たちがそれぞれ武器を構え戦闘態勢をとる。慌てて私も皆を守るようにショットガンを構える。

 

 最終決戦__

 

 手に汗が落ちる。足が震える。それほどのすさまじい強力な(プレッシャー)を前に、一同に緊張が走るのが分かった。

 

 

 そんな中、モモフレンズのオーナーは何でもないようにいつも通りののんびりした口調で音頭をとる。

 

「砂嵐……ええ、良いシチュエーションですね。さぁ、アビドス砂祭り(・・・・・・・)の時間です!」

 

 ……へ? 

 

 

「いやちが」

「そう、遠い昔アビドスでは荒ぶる自然の力が祟り人々に災厄をもたらす『(たた)り』を恐れ、それを鎮めるために神様を象るものと戦い、打ち勝つことで荒ぶる自然の力を鎮めるとされていました。これを神遊びとよんでいましたが……人の減少とともに風化していき、アビドス砂祭りとなり……そのまま砂祭りとして失われたそうです」

 

 私の否定を遮り、オーナーさんは続ける。私は内心気が気でなかった。

 __うへー、そんな由来も知らないし。どこ情報なのかなそれ。ソースどこぉ? 

 

 私がオロオロしている間に、みんなの雰囲気が、空気が。一気に変わった。

 

「砂祭り……確か昔アビドスにて行われていたお祭りと伺ってます。こういうものだったのですね」

 

 現地人でもないマリーちゃんはそれっぽいオーナーの言葉をそのまんま信じてしまい

 

「お祭り……! たしかに、ゲヘナでもトマトを投げ合う血祭りがありました! なるほど! そういうことだったのですね! お祭りときいてはいてもたってもいられません! 今すぐ準備します!!」

 

 アビドス砂祭りときいて急にハイテンションになった百鬼夜行の女の子は、突如張り切ってテキパキとお祭りの支度を猛スピードではじめ

 

「あー、はいはい……屋台の準備するわね」

(눈_눈)

 

 ゲヘナの給食部部長は、すべてを諦めた目で即席で立てられた屋台の中で料理を始める。

 ……助けを求める気持ちで救護騎士団の女の子を見つめる。

 

「アビドス砂祭り、頑張りましょうホシノさん」

ニコッ

 

 だめだコレ。伝わっていない……

 さすがにあんまりすぎて、あんなに圧をかけていた(セト)ですら困惑していた。

 

「さてと。ナギサ様、ユメさんの応急手当て完了しました。そちらのサポートに移れます」

「ありがとうございます、セリナさん。さて、皆さんも準備が整いましたね。

 それでは……アビドス砂祭りを開始します!!」

 

「「「お──!!!!」」」

 

 そして、誰も私に何も許可を取ることも確認を取ることもなく。勝手にお祭りが始まった。

 

 

 

 プツン__

 

 

 

 それと同時に、私の中で何かがキレる音がした

 

「ちが──ーう!!!」

 

 ヤケクソじみたショットガンの発砲音。

 

 困惑するセトの憤怒をよそに、開戦の狼煙があがる。

 

 

 

 


 

 

 

 

 あまりに強大な力を持つ相手だ。にも関わらず、戦線は維持されていた。

 

「■■■■■ー!」

「私のステージ、見てください!」

「よいしょ……補給品が届きましたよ!」

 

 セトの放つ雷を溜め込む機構を、マリーちゃんとセリナさんが逐次帯電を解除。

 

「食事の時間ですよー! ……んー! これは、完璧な出来!」

 

 セトの攻撃で受けた傷は屋台から配給が飛んできてみんなを癒していく。

 大きな怪我で回復しきれずとも、マリーちゃんとセリナさんから援護してすぐに戦線に復帰。

 

「さーて、んじゃーやりますか!」

 

 水着を着た私はその場に荒波を起こし、味方の火力を底上げ。

 結構いい感じに回っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「アングリーアデリーさん、進軍せよ!!!」

「点検点検……楽しいですね!!!」

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

 何とも言えない表情のピンク色のペンギンを、バカでかいサイズで召喚。そのまんまセトに向けて突撃させるオーナーさん。そして、縦横無尽に動き回り数々の屋台を召喚しながら、砲台から色とりどりのモモフレンズ花火をぶつけまくって笑顔を浮かべるウミカさん。

 

 

 

 

 ナニコレ……? (눈_눈)

 

 

 

 

 めちゃくちゃシュールな絵面がそこにあった。

 私もバイトしてたからわかるけどさ。何でオーナーさん戦闘時にあんなの(アングリーアデリー)召喚してるの? なんでそんなデカいの?? いや、そもそもこの空気感でそんな技出すのマージ? 

 

 それでいて、攻撃はタンクとしてオーナーさんが引き受ける。守られているウミカさんもどんどん花火を砲台から撃ち込んでは補給を欠かさない。見事(?)な連係がそこには確かにあるにはある。いや、バカでかいペンギンと砲台花火の連係ってなんだよ。

 しかし、その謎の連携に攻勢のすべてがかかっていた。

 

 私は、先程のフウカさんのような、死んだ魚の目をしながらもサポートを続け……

 

 

「お祭りで、花火を……!」

 

 

 大量の花火とともに、化け物は光となって消え去り……

 

 __気がつけば、砂嵐は晴れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


《走者side》

 

 

 いやぁ、始まってしまいました。地下の餓鬼のペットことセト憤怒さんです。

 初見ニキのために解説しましょう。

 セトの憤怒。アビドス3章におけるボスであり、多数の生徒を編成して攻略する『制約解除戦』に初めて追加されたボスです。

 以前触れましたが、『制約解除戦』は6人のストライカーと4人のスペシャル生徒で挑めるもので、ステータスもそれに基づいたものとなっています。しかし、解除できるわけもないので4人のストライカーと2人のスペシャルで挑みます。

 メンバーはストライカーに水着ホシノ、アイドルマリー、ナギサ様、そしてウミカ。

 スペシャルはフウカとセリナとなっています。

 

 さて、攻略ですが……

『制約解除戦』と同時にピックアップで募集された生徒こそ、お祭り運営委員会所属『里浜ウミカ』なのです。

 その性能はセトの憤怒の攻略に欠かせない性能だったことから、彼女には特別な秘匿スキルがあります。

 

 

 

 そう、《憤怒のセト特攻》です。

 

 

 

 ただまぁ、普通活かされることはないです。彼女百鬼夜行だからアビドスと関わらせるのが難しいからですね。

 そして特攻があるからといって耐久性はアタッカーなので彼女だけでは普通にやられますし、性能そのものが花火砲台頼りなので、レベル不足のこの段階では砲台共々纏めて狩られてエンドです。

 

 

 

 

 ですが……好感度MAXまで進むならなら話は変わります。

 

 

 

 

 好感度補正で、召喚される砲台含めて簡単には壊れません。また、砲台が会心をバッチリ決めてくれるためアタッカーとして不足なくなります。ので、この秘匿スキルが息をするわけですね。

 ……違うんや、そんな為にミレニアムプライス行ってたわけやないんや(頭抱え)

 

 むしろ余剰になってしまった火力を回復に回すことで耐久とギミック解除を確保。

 

 後は最低限防御デバフが必要なので……使う予定のなかったあのEXを使います。

 はい、モモフレンズです。

 

 

 

「それいけ! アングリーアデリー!」のEXは防御デバフがあるんですね。火力は低いながらもしっかり会心が出ます。特攻加算がないとは言え、水着ホシノのバフもあるのでそれなりには火力が出ますし……

 

「お祭りで、花火を……!」

 

 デバフ加算で大量のダメージが見込めます。

 

 というわけで戦闘終了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ___まって、なんかめっちゃ揺れてんだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 さて、先生はまだいないこのキヴォトス。

 しかして、監視者あるいは狂信者は主人公がいなくとも存在する。

 

 キヴォトス最高の神秘(小鳥遊ホシノ)を求め、カイザーとの契約を図る、悪い大人……ゲマトリアはキヴォトスという実験場の監視を行っていた。

 とはいえ、ユメの惨状は知っていながら利益がないので放置するスタンスを決め込んでいた。

 

「ブフォッwww」

 

 救助に来た生徒のある発言を聞くまでは。

 つまりはガバである。

 

 

 さて、今一度思い返してみてほしい。

 

『そう、遠い昔アビドスでは荒ぶる自然の力が祟り人々に災厄をもたらす『(たた)り』を恐れ、それを鎮めるために神様を象るものと戦い、打ち勝つことで荒ぶる自然の力を鎮めるとされていました。これを神遊びとよんでいましたが……人の減少とともに風化していき、アビドス砂祭りとなり……そのまま砂祭りとして失われたそうです』

 

 これは走者がお祭り女(里浜ウミカ)を鼓舞するために紡いだ言葉である。しかし、その実この話は『たたり神』の解説にすぎない。

 そして、アビドスという地には、憤怒のセトより『たたり神』により近い存在がいる。近い存在は黒服の管理下にあったのだが、この言霊によって存在を呼び寄せてしまったのだ。

 

「クックック……とても面白いことになりました。まさか、神秘にそんな可能性があったとは!!」

 

 研究者は歓喜し、遠くから、その存在を。神秘を研究者として観察を始める。

 黒い大人はしっかりとメモを取り、録画を開始。一挙で一投足を逃すまいとした。

 

 

 

 

 __音にならない、聖なる十の言葉。神名十文字。

 第三セフィラ、ビナー。

 そのテクストが、巨大な信仰とともに、塗り替えられていく。

 

 その神秘は「石の神」「蛇の神」そして「山の神」とも呼ばれ、その神秘の根源は、自然そのもの。

 そんな存在のテクストが、見た目が蛇であること、荒ぶる自然の力≒砂嵐といったないようを飲み込んで姿形を変えんとした。

 

 

 制約解除できない制約解除戦後に、総力戦の火蓋が切られようとしていた__

 

 

 

 

 

 

 総力戦:第三セフィラ、ビナー(ミシャグジ様)

 

 

 開戦

 

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