キヴォトスRTA風ナギちゃん√   作:reira

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長らくお待たせしてしまってすみません。
今話が酷いことになってしまいR-15作品になってしまったので初投稿です。


事前入りアビドス3〜ファウスト誕生〜

《ホシノside》

 

 その蛇は、地中から私達を嘲笑うように飛び出してきた。

 

「……いや、こんなの聞いてませんって! オーナーさんどうするんですかコレぇ!!」

 

 防御の薄い水着でミジャグジ様の攻撃をなんとかいなすホシノ。同じく前に立ち、ミサイルをミサイルで迎撃する隣のオーナーに涙目で訴える。

 しかしながら、オーナーはコチラに目もくれない。それどころかブツブツ何か言い出した。

 

「どうしましょう……だめですね。チャートがまた壊れたようです。なにが『これでパーペキ』ですか。ガバガバじゃないですか。いや私もこれは読めませんでしたが。しかも何か事前に得た情報と違いますよなんですこの装甲は! 

 きゃあぁぁぁぁ!!!」

 

「オーナー!? うわぁ!」

 

 そのまま、ミジャグジ様が飛ばしたミサイルはナギサを吹き飛ばして、残弾によって私にもいくつか被弾を許してしまう。

 

 ともに吹き飛ばされた私に向けて、ミジャグジ様は大きく口をひらき、その内にある発射口にエネルギーを収束させるのが見えた。

 

「くそ……!」

 

 なんとか、逃げ出そうとする。が、ミサイルの衝撃がまだ残っているのか、うまく動けない。

 

 発射口のエネルギーはおおきく光り輝き、世界が遅れて見える。

 

 走馬灯、というものだろうか。様々なシーンが脳裏によぎる。

 砂漠の宝探し。いなくなる学校のみんな。

 いままでの思い出が流れて、目を閉じる私の最後に映った影は__

 

 

 

 お馬鹿で最も信頼する、先輩の背中だった。

 

 

 

 


 

 

 

 

 終わったー! 

 ホシノ死す、アビドス編完!!! 

 

 はい、コントローラー投げましたホモです()

 

 えー、この段階で未成長ホシノにビナー砲まともに受けるのはちょっと……盾もなし、最高の神秘といえども高校1年スペック、なんなら防御皆無の水着も仇になって……耐えません。 

 

 というか憤怒戦しか想定してないんですよこちとら! 

 なにご立派に生えてんですか!!! 

 

 しかも、ご丁寧に相性で弱点突くことができない弾力装甲です、アタッカーのウミカの花火もダメージこそ入ってますが有効打になるほど通りません!!! 

 

 あーあ、こんなん無理無理。リセですリセ。さっさと再走じゃん……ね? 

 

 

 

「……いや、なにこれ???」

 

 

 

 リセットしようとした、走者が見た画面に映っていたのは__

 

 

 

 

 

 覆面を被った水着の怪しい集団が、紙袋をかぶったこれまた水着の少女の号令によって蛇をタコ殴りにする光景だった。

 

 なお、その光景がひどすぎるがゆえに。

 ユメパイセンが飛び出し、おじさんを背にかばうエモいシーンは見逃していた。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 時は少し遡って。

 ナギサが去った後のアビドス高校。

 

 

「面白いものが見れましたね♧」

「ん……でも、突然水着はおどろく」

「何なのよ……」

 

 アビドス1年、シロコとノノミはクスクスと笑う。

 それもそのはず。砂漠のど真ん中、人もほとんどいない孤島ともいえるこの高校に対して、招待が来たのだ。それも、いなくなったユメ先輩を救出するために。

 

 ここまではみんな分かる。

 

 だが、なぜか水着指定である。

 それも、そうじゃなければいけないような記載であった。そのために、全員困惑していたのだった。

 

 何かが起こっている__そんな確信をしたとき。

 

 

 

 

 ぶおおおおおおおおお!!!! 

 

 

 

 

「何々急に!?」

 

 外から大きな音がしたため、一行は外を見る。

 荒々しく砂煙がまっている。これ自体はさしていつものアビドスである。

 

「ん? 砂嵐」

「でも、いつもの砂嵐じゃこんな異音は起きないですよ?」

「いえ、違います。あれは……」

 

 いつもの癖で双眼鏡を持ち出したアヤネだけが気づいた。

 

「あれは__車です! 荒々しく運転する車がこちらにやってきています!」

「ど、どういうことよ!」

「ともかく、応対します!」

 

 爆走する車、その後ろで目を回しているノノミの友人(モモフレキチども)シロコのツーリング仲間(自転車にダッシュで追いついてくるピンク)

 

「やぁ、またせたね。じゃ、今すぐナギサの元に行こうか」

 

 そして、ケロリとしてる狐耳。

 堂々たるトリニティの兵達がアビドスにやってきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ___全員、なぜか水着で。

 

 

 もう一度言おう。例外なく全員水着で着たのである。

 礼儀正しいお嬢様学校で有名なトリニティの、それも生徒会長クラスが水着を着た上での土地を車を爆走させてアビドスに来たのである。

 

 さすがに困惑を通り越して宇宙を背負う彼女達に、さらなる爆弾発言が続く。

 

「おや、ちゃんと連絡はしてるんだが……みんな水着を着てくるように。と。信じられないかもしれないが、このままだと、そちらの生徒会長だけじゃなくナギサもホシノも巻き込んで全滅するんだ。水着の力を貸してほしい」

 

 更に訳がわからなかった。

 一足先に再起動を完了させたセリカが口を開く。

 

「水着である必要はないじゃない!」

「それがあるんだ。説明が必要ならするが」

「お願いします。水着を着てこいとだけ言われて、はいそうですかと納得はできません」

「事が事だけに、あまり話したくないのだが……仕方ない。それでは説明させてもらうとするよ」

 

 本当に、渋々といった形で語り始める。

 夢で見た内容だが、と前置きをして。

 

「そちらの生徒会長の救出のために立ちはだかるのは憤怒……これはナギサが対処してくれるのだが、もう一つの問題が飛び出してくるんだ」

「もう一つの問題?」

「ミジャグジ様、と呼ばれる外の神秘。それも、私達にはすこぶる相性が悪い」

「相性が悪い、とは」

 

 その質問を飛ばされたセイアは、言いにくい、とても言いにくいと前置きをとばす。目を逸らし、顔を赤らめて続ける。

 

「彼の者は__石の神、蛇の神とも呼ばれて自然の災害を司る祟り神であると同時に……子孫繁栄のご利益を持つ神としての側面を合わせ持つ」

「? それのどこが問題なのですか?」

「私の口から言わせる気か? 仕方ないな__」

 

 大きく咳払いをすると、セイアは爆弾発言を投下する。

 

「__このままだと、皆が孕まされて帰ってくる」

 

 シン、と静まり帰った。

 顔を赤らめて目を細めたり、お腹を押さえたり、反応はまちまちだ。

 

「あえてもう一度言おう。孕まされて帰ってくる。そして、それは強制的に大人にされることを意味するんだ。生徒になれるのは子供__お腹の中の子供を指すことになってしまうからね。つまりは、生徒殺しと言っても過言ではないんだ」

 

 ここにきて、ようやく言いにくそうにしていた理由に皆は気がついたのである。

 

「そ、それで、なぜ水着を着る必要が? む、むしろ余計襲われそうですが……? //」

「そうだ、襲われるのが狙いさ。このままだと、水着のホシノだけが狙われる。そこが崩壊の起点のようだからね。そしてもう一つ……狙いが分散した影響か、その神秘の一人当たりへの影響力を減らすことになるのさ。一人当たりへの出力を減らせば、身を守る事にもつながる」

「なる、ほど?」

 

 ものすごい理由だが、筋が通ってはいる(本当か?)

 

「もっとマシな方法は……?」

「残念だが思いつかなかった。兎にも角にも時間がない。水着が今手持ちになければこちらで見繕ったものがあるからそれを着て__」

 

 はなしてる途中で、ダン!!! と大きな音を立てる猫がいた。セリカである。

 

「あのねぇ、いくら必要だって言われてもこっちはバイトがあんのよ! それに、私達ってわかったら変態の集団みたいになっちゃうじゃない!」

「それは……困ったな」

「ん、私に考えがある」

 

 その怒りを止めたのはセイアではなく、シロコだった。覆面を取り出したのである。

 

「皆で銀行強盗するために作った。これなら身バレしない」

「で、でも__」

「このままだと、ホシノ先輩が退学する。私はそんなのいや。セリカは、そうなってもいいの?」

「うぐっ……あーもう! わかったわよ! やる! やってやるわよ! 今回っきりだからね!」

 

 しかし、そこで問題が生じる。

 

「……ごめん。覆面だけど、予備を含めて一つ足りない」

「ふむ、どうしたものか」

 

 頭を悩ませたセイアだが、ここで立ち上がるのはノノミだった。

 

「いい考えがありますよ〜♧」

 

 紙袋をおもむろに取り出し、目と口を破くとそれを目を回しているヒフミにかぶせる。

 

「それでは、覆面水着団の初の活動ですよ♧リーダー……いえ、ファウスト様!」

「ああ、みんなを助けに行こうか。ファウスト様」

 

 そして、ゴミ袋をかぶったヒフミがファウスト様と呼ばれリーダーに(勝手に)される。そして、トリニティのティーパーティーであるセイアもこの悪乗りに相乗りし始める。

 

 

 

 その後。目を回している間にリーダーに仕立て上げられたヒフミは……

 

「え……えぇ!!??」

 

 と抗議の入り交じった驚愕の声を上げるも、助けは来ず。さらにティーパーティーの長であるセイアやミカさえも、それを事実と認めてきては逆らえず(押し付けられた、とも言う)

 こうして、人知れずに覆面水着団、もといファウストが誕生したのであった。




さて、今年最終話が真冬の中にも関わらず水着回(?)でいいのかとおもいつつ。
皆様よいお年を
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