「こ、ここが蓮ノ空女学院!?すごい、パンケーキのお城に、テレビで見たクレープ屋さんも!わっ、さやかちゃん、静ちゃん、すっごい映えスポットもある!」
「歩いている方々も、芸能人みたいに綺麗で・・・。こ、これが高校生・・・!」
「ゆ、夢を見ているみたいだけど現実だぁ・・・!」
「さすが金沢!すっごい、すっごーい!すごーい・・・。わぁ、フレンチトースト食べ放題だぁい・・・。」
「花帆さん、つきましたよ、花帆さん。」
「花帆ちゃん、いい夢見てるけど起きて。」
「へあっ?わ、あたし寝てた!?」
どうやら花帆は気がついたら眠っていたようだ。
「ごめん、ありがとうさやかちゃん、静ちゃん。ありがと・・・う?ええと・・・乗り過ごして、とんでもないところに来ちゃった?」
「いいえ」
「どこもとんでもなくないよ」
「こちらが・・・蓮ノ空女学院です。」
「なーーー。なんで山の中にあるの~~~!?」
「ろくに調べずにここに来たのかよ!花帆ちゃん!?」
花帆が想像してたのと違い絶叫していたが無常にも時は進み、学園の説明を聞くことになった。
「というわけで、恵まれた大自然の中で、皆様には厳粛な規律と、確固たる伝統を学んでいただきます。いいですか?規律と伝統、ですよ。どちらが欠けても、蓮ノ空女子としての品位に関わります。寮では門限厳守でお願いします。夜は明かりがなく、山道は危ないですからね。バスは週末に一度。金沢駅前行きのバスが出ています。必要なものは、そこで買い揃えてください。ただし、事前に外出申請と、許可証が必要です。自由行動ができません。ご留意ください。」
「なんで~~~~~~~!?」
(なんとなくわかってはいたからゲーム、漫画、小説を全部持ってきて良かったー。ま、自分の能力で寮の規律をごまかせるけど、花帆ちゃんは・・・さっきまでと違ってすごく絶望してやがるッ!?)
入学式を終えた翌日、自分の教室へと向かった。花帆はバスのときと違い明らかにテンションが低く、静は何故か今になって時差ボケが来ていた。
「・・・はぁ。って、えぇ!?」
「・・・・・・・。」
「なんか・・・すごくぼんやりする・・・・。」
「あの・・・花帆さんと静さん?ですよね?」
「あー・・・さやかちゃんだー・・・。同じクラスだったんだー・・・。やったねー・・・あははー・・・。はは・・・はぁ。」
「よろしくね~花帆ちゃん、さやかちゃん・・・うぅ・・。」
「二人ともど、どうしたんですか、いったい。昨日までの元気はどこにいったんですか・・・。」
「私は・・・だいぶ遅めの時差ボケが来ただけだから大丈夫・・・。」
「なぜ今になって時差ボケが!?」
「人はパンのみにて生きるにあらず、だよ、さやかちゃん・・・。希望がなくっちゃ、人は生きていけないんだ・・・。・・・あたし、新生活でぜったい花咲こうって決めていたのに。規則、規則、厳守、規則でさ。このままじゃ、しおれちゃうよぉ・・・。そういえば、ごめんね、さやかちゃん・・・。あたし初対面なのにぐいぐい話しかけて、ずうずうしかったよね・・・。ちゃんとなるべく関わらないようにするから・・・・ごめんね・・・。」
「ああもう!そのことはもうどうでもいいですから!わたしが悪かったですから!ほら、あの今日の放課後から、部活紹介とか!あるみたいですよ!」
「そうだよ花帆ちゃん!まだまだこれからだしさ、自分に合った部活に入ったらローな気分が変わると思う!」
「あれ?静さん、時差ボケは?」
「花帆ちゃんが昨日までと違ってあまりにもテンションが低すぎて驚いて治った!」
「ええ・・・。」
「部活かぁ・・・。なにか見つけたら、あたしの牢獄みたいな高校生活にも、ぱーっと光が差し込んでくるのかなぁ・・・?」
「それはわかりませんけど!でも、動かなくっちゃなにもかわりませんよ!ほら、わたしもご一緒しますから!」
「えっ・・・さやかちゃんも?いいの?」
「そんな顔でずっと隣にいられても、困ります!」
「わたしも一緒いい?その調子でいられると気重いし色んなところを回りたいからさ。」
「そっかぁ・・・さやかちゃんと静ちゃんは、優しいねえ・・・。つらい心にしみこむねえ・・・。あ、泣いちゃいそう。」
「なんなんですかあなたは、もう!」
「ははは!花帆ちゃんはおもしろいヤツだね!」
To Be Continued