貴方の事が好きすぎるスタレ女子だなんてそんな。   作:究極進化さむらい(2歳)

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銀狼とホタルが貴方を取り合うだなんてそんな。

 

 

 

「〇〇、怖い夢見たから一緒に寝よ」

 

 

貴方と銀狼は何時も通り、2人で夜通しゲームをプレイしていた。

対戦ゲーム中に告げられた、何の前触れも無かった銀狼の一言。

貴方は、その唐突さに思わずゲーム画面から目を離して、彼女へ目を向けた。

銀狼は何も気にする事なくコントローラーを操作しているため、手を離してしまった貴方は敗北してしまった。

 

 

「凄い顔してるね……そんなに驚く事?」

 

 

ゲームに勝利した銀狼は、貴方の方へ顔を向けて言葉を交わす。

貴方の顔を見て第一の発言はまるで、自分は何も変なことは言っていないと言わんばかりである。

貴方は一度冷静を取り戻し、銀狼に君は怖がるようなタイプじゃないだろ、と問いかけた。

 

 

「いやいや。私、結構お化けとか苦手なタイプ。……ほんとほんと」

 

 

そんな戯言を言う銀狼を、貴方はジトッとした目で見つめる。

事実、銀狼はホラーゲームなどの類も楽々攻略可能であり、スプラッタ演出などに怖がっている場面は見たことが無い。

その為、嘘をついて自分を誂っているのだと、貴方は判断した。

 

 

「別に良くない?一緒に寝るぐらい経験した事あるでしょ?……母親とか」

 

 

確かに、貴方は幼い頃は母親と共に就寝していたが、それは流石に過去の話しでしかない。

血が繋がった家族と他人では、話は変わってくるだろう。

貴方はそう異議を唱えるが。

 

 

「大丈夫。私達もう10年以上の仲だし、ほぼ家族みたいなもんだよ」

 

 

そんな銀狼の言葉に、何故か貴方は確かにそうか、と納得してしまった。

流石に疑問を持て。

 

 

「ってことで、早速ベッドにゴ〜」

 

 

銀狼はそう言うと、ベッドに飛び込みゴロゴロと転がり始めた。

そんな銀狼に貴方は呆れながらも、ゲーム画面をセーブして電源を切る。

そして……貴方もベッドへ入り込み、銀狼の隣で寝転ぶのだった。

しかし───

 

 

「〇〇?何で銀狼と一緒に寝るの?」

 

 

いきなりタンスの中から、ホタルが飛び出てきた。

貴方はホタルの登場に、心臓が飛び跳ねるほど驚愕してしまう。

荒くなった息と胸を押さえながら、貴方はホタルへどうしてここにいるのか問うが……

 

 

「そんな事より、どうして銀狼と一緒に寝ることを承諾したの?私とは断ったくせに何で銀狼は良いの?何で?何で?何で?」

 

 

恐怖の剣幕でまくし立ててくるホタルに、貴方は冷や汗を流し、恐怖して後ずさってしまった。

ふと、誰かに腕を掴まれた。

そして、事態は悪化していく。

 

 

「ふっ。添い寝出来ないからって、逆ギレ?」

 

「えっ?……」

 

 

勝者の笑みを浮かべながら、銀狼は貴方の腕を掴みホタルを煽ったのだ。

突然、銀狼からホタルへの攻撃に、貴方は酷く戸惑ってあたふたし始める。

ホタルは拳に血管が浮き出るほど強く握りしめ、怒り心頭と言った様子で銀狼を見つめている。

貴方は、どうにかしてくれと懇願の眼差しを銀狼へと向けるが。

銀狼はニヤリと笑って、ホタルへと視線を向けた。

そして───

 

 

「わぁー。怖い夢見たから〇〇に抱きつかないと寝れな〜い」

 

「はっ?」

 

 

 

わざとらしく、貴方の腕に胸を当てるように抱きつくのだった。

その瞬間、貴方の脳内に電流が走るような感覚がした。

"マズイ" そう思った時には既に遅く、ホタルは怒りの形相でこちらに詰め寄ってくる。

 

 

「銀狼、場所を変わって」

 

「やだ」

 

「変わって?」

 

「やだ」

 

「……まぁいいや。あたしも〇〇の腕に抱きつけば、いい話だよね」

 

「窮屈だから止めてって」

 

 

ホタルと銀狼は、貴方に密着しながら言い合いを始めた。

貴方はこのままでは埒が明かないと判断して、二人に離れてもらうように話した。

しかし二人は聞く耳を持ってくれず、更に言い争いを続けていく。

 

 

「そんなちっちゃなお胸じゃ、〇〇は満足しないかな」

 

「そんなもん駄肉でしょ。」

 

「……銀狼には抱き心地の良さが足りないから、あたしがぴったりだと思うの。」

 

「〇〇は人を体で判断しないから」

 

 

二人は貴方をそっちのけで、貴方の取り合いを始めてしまう。

貴方は二人の言い争いに呆れながらも、何とかして止めなければと思い行動を起こそうと考える。

ふと、貴方は一つの答えにたどり着いた。

 

"銀狼はホタルと一緒に寝ればいい" "ホタルも銀狼と寝たらいい"

 

 

一緒に寝る相手が欲しいのなら、二人で寝ればいいのでは?と浅はかな考えだった。

その事を二人に告げた瞬間───

 

 

「「ふざけないで」」

 

 

やはり駄目だったらしい。

どうすればいいのか、これ以上の答えは出ないのだが────

 

 

「この際、〇〇にどっちが良いか決めてもらおうよ。それなら公平でしょ?」

 

「……そうだね。〇〇はきっとあたしを選んでくれるから」

 

 

何故か二人は貴方に決めてもらうと言う事になった。

そんなの自分にとっては全てが不公平ではないかと思うが、貴方はそれを口にはしなかった。

ドギマギする貴方に、二人はにじり寄ってきて………

 

 

「「どっちを選ぶの?」」

 

 

さぁ!貴方はどっちを選ぶ!?

 

 




R18見たい人をおるかね
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