貴方の事が好きすぎるスタレ女子だなんてそんな。 作:究極進化さむらい(2歳)
深夜、貴方は手に持っているDvDを見つめていた。
パッケージには"世界中が震撼した!恐怖のジャパニーズホラー!"と綴られており、いかにもな心霊映画であることが伺える。
一人で見るのには、少しだけ不安が募るため、以前から丁度いい人選を決めていた。
貴方の道連れにされる可哀想な少女は───
「うぅぅぅ……本当に見なきゃ…だめ?」
彼女の名前はフォフォ。
仕事の過労で死にかけていたところを、助けてもらった事から交流が始まった。
ホラー映画を観るにあたって、貴方がフォフォを誘った理由とは、win─winの関係だからである。
それというのも、フォフォはホラー映画などを見て胆力を鍛える事を日課としている。
貴方は、とても見たいが一人では怖い、フォフォはいつも通り胆力を鍛えれると言う、互いに利益がある関係であった。
……とはいえ、貴方の興味はホラー映画だけでは無かったのだが。
「だ、大丈夫かなぁ……」
見るからに怖いであろうパッケージに恐怖し、不安そうに呟くフォフォ。
そんなフォフォを見て、貴方は自然と頭を撫でて"大丈夫だよ"と声をかけた。
「あっ……ふぇ……んくっ……」
貴方の優しくてフワフワとした撫で撫では、募っていたフォフォの不安を和らげていく。
喘ぎ声の様な、変な声を小さく呟いているため、貴方はフォフォが嫌がっているのかと思い手を退けた。
「ぁっ……もう…終わっちゃった……」
フォフォは撫で撫でが終了した事に残念そうな表情を浮かべているが、クソボケ鈍感な貴方は全く気づかないのだった。
暫く心の準備をする時間が続いたが、夜も遅いので早速映画を見るのだった。
◆◆◆
「ヒィィィィィ!???!?!」
映画は予想以上に恐怖なものであった。
ジワジワと雰囲気で恐怖を煽るものもあれば、いきなりでかい音や演出で怖がらせてくるものも。
フォフォは何度目か分からない悲鳴を上げ、貴方の腕に抱きついた。
「こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい…………」
彼女は身体全体を貴方に押し付けており、柔らかい感触が身体に伝わるが。
貴方もそれどころでは無かったようだ。
────漸く映画が終わり、部屋の電気をつけた為部屋が明るくなる。
映画が終わってなお、フォフォは貴方の腕に抱きついていた。
貴方とフォフォの腕が絡まりあい、まるで恋人同士のような格好だ。
貴方は映画を見てる間も常にドキドキしていた為か、今の状態など気にも止めていなかった。
「終わった?もうおわり?」
映画が終わったのか聞くフォフォに、貴方は終わりだよと返事をする。
すると彼女は、貴方の腕から離れて立ち上がり言った。
「きききき……きょ、今日は……泊まっていこ?」
俄然腕に抱きついたままのフォフォは、貴方に提案を持ちかける。
口調はガクブルで、恐怖の余韻がまだ残っていたが、自分の家よりも貴方の家の方がいいと彼女は言う。
貴方は二つ返事で了承し、フォフォを泊まらせることにした。
◆◆◆
深夜、二人は一つのベッドに入り寝ようとしていた。
お互いに顔を見つめ合い、目線を合わせている。
貴方はこの状況が照れくさくなり、顔を背けてしまう。
「〇〇さん……」
そんな貴方の背中に、フォフォが抱きつく。
貴方は少し驚いてしまうが、フォフォと密着している事のあったかさに、眠気を大きく感じる。
暫く沈黙が続いた。
貴方はダンダン眠気に押し負け、睡眠に入ろうと瞼を閉じた。
「好きです…」
思わず心臓が飛び出るような衝撃。
フォフォが貴方の耳元で囁いた言葉は、相手に自分が好意を持っていることを伝える"すき"。
心臓の鼓動がドンドン加速していく。
「映画は怖かったけど…貴方と一緒に居れて、凄く嬉しかった。」
フォフォが貴方の背中に、身体を強く押し付けた。
貴方に心臓の鼓動が伝わっているのではないかと不安になるも、緊張でそんな事は気にしていられない。
貴方からは分からないが、フォフォの顔は耳まで真っ赤になっていた。
「大好きです♡これまでも、これからも………ずっとずっと♡」
貴方もその言葉に答えるように、彼女の手をそっと握りながら眠りについたのだった。
あめぇな!!!
砂糖よりも!
ヤンデレではないな。
次回は、リクエスト貰ったんで多分カフカです。
一度書いたキャラは二度と書かないとかは絶対にないので、安心してくれ。
フォフォちゃんのヤンデレも書く!