貴方の事が好きすぎるスタレ女子だなんてそんな。 作:究極進化さむらい(2歳)
「ぁ……おはようございます」
まだ起床するには早い時間帯。
真冬だと言うのに、貴方は暑苦しさを感じた為目を覚ましてしまった。
普通であれば朝は寒く、暖房器具なども使っていない為肌寒く感じるはずなのだが……
「起こしてしまいましたか?」
貴方の身体には二本の腕が巻き付いており、その主は申し訳なさそうに、貴方に向かって囁いている。
何故抱きついているのか、問うてみるが。
「その…あの……寒そうにされていたので……」
申し訳無さそうな、若干恥じらっている様な表情になりながら、抱きついている人物。
彼女は貴方の同居人であるキャストリス。
黄金……なんとからしい。
出会った当初、彼女から説明されたがまだ齢14歳の貴方には難しくてよく分からないのである。
キャストリスは貴方に抱きついているのがバレてなお、決して離そうとはせず何故か強固になっていた。
「暖かいです」
彼女は幸せそうな声を漏らしている。
そんな彼女の温もりを感じつつ、貴方は暑苦しい為離れてもらう様に諭した。
「そう……ですか」
名残惜しい、といった様な表情を浮かべキャストリスは貴方から離れた。
因みに、暑いと建前で言ったものの貴方の本心は密着してると興奮しちゃうから、である。
それに、パジャマが薄くてダイレクトに体温を感じていた。
思春期の少年には刺激が強いのである。
貴方は若干残っている眠気を覚ますためベッドから降りて、洗面台へと向かった。
「寒くないですか?」
"寒くないよ"
「……そうですか」
顔を洗い、リビングへと向かう道中。
キャストリスは貴方の後ろをトコトコと歩いており、寒いか否かを聞いてくる。
貴方が寒くないと分かると、なぜかしょんぼりし始める。
ちなみに少し寒い。
彼女の返答に自分に凍えて欲しいのか、と少し不貞腐れた貴方はソファにドカッと座った。
すかさず、当然と言う様な様子でキャストリスも貴方の隣に座る。
「あの、今日は……その」
彼女はモジモジとしながら貴方に何かを伝えようとしている。
貴方は彼女の言葉に耳を傾けた。
「今日は寒いので……抱擁した方が……」
キャストリスは顔を真っ赤にさせながら、貴方を上目遣いに見つめる。
今日は、ではなくいつもしてるだろと貴方は思うものの、キャストリスがしたいのであれば構わない。
良いよと貴方が伝えると……
「ありがとうございます……」
彼女は貴方を抱きしめた。
柔らかな感触と暖かな体温が伝わってくる。
彼女と密着している為か心臓の鼓動も聞こえてきそうだ。
内心かなり動揺しているが、どうにか平常心を保っている。
そんな貴方の気も知らないで、キャストリスは幸せそうに微笑んでいる。
知り合いの金ピカお姉さんによると、貴方と会う以前はこんなハグ大好き娘じゃなかったらしいが、とてもじゃないが信じられない。
そして、いつまでも抱きしめられていて恥ずかしくなった貴方は、キャストリスに離れる様言おうとするが。
「幸せです……ずっと一緒に…いてください」
彼女の幸せそうな様子を見て、貴方は抱擁を受け入れる事にするのだった。
キャストリスは冷たいかもしれない。
でも、きっと暖かくなれるんだ。