貴方の事が好きすぎるスタレ女子だなんてそんな。 作:究極進化さむらい(2歳)
貴方はいつも通り、街を歩いていた。
買い出しの為に、普通に歩いていただけだった。
だが、貴方には注目が集まっていた。
特別な事をした覚えなど微塵も無かったが、異様に集まる視線に、貴方は少し居心地の悪さを感じる。
"あれが女性を強姦したって言う…… "
耳の中に入り込んで来た、その衝撃的な言葉。
貴方が女性を無理矢理襲ったという、確証もない噂。
貴方はその噂の出どころを探そうと、辺りを見渡した。
"あ、こっちを見た!"
"こわっ……早く行こっ"
貴方と目が合った人は皆、そそくさと逃げていく。
そんな光景に貴方は困惑する事しか出来ない。
自分はそんな事は絶対にしていない。
何か勘違いしているのではないかと、不安と怒りが混ざり合う。
そんな貴方は、普段から良く遊ぶ知人を見つけた。
その人物に声を掛けるが。
"近寄るなよ、犯罪者め"
その一言で、貴方は絶望してしまった。
膝から崩れ落ち、地面に伏し涙を流す。
誰も貴方を慰める事はない。
"ねぇ、何あの人?"
"怖いよ……近寄らないでおこう?" "おい!誰か通報したか!?早くしないと逃げられちまうぞ!!"
貴方はそんな声を聞きながら、絶望の淵に沈んでいった。
◆◆◆
深夜、貴方は目を覚ます。
寝汗が酷く、服はビショビショになっていた。
まるで悪夢を見たかのような感覚だった。
いや、きっと夢では無いと自覚していた。
自分が覚えていないだけで、本当に女性を傷つけた。
そう思い込んでしまった。
窓の外を見つめ、黄昏れていると。
「あら、早いお目覚めね。」
貴方は、背後から聞こえた声に少し驚きながら、声の主を確かめる為に振り向いた。
「悪夢でも見たのかしら。とっても驚いているようだけど」
貴方の背後に居たのは、カフカと呼ばれる人物だった。
旅の途中、貴方と何度か邂逅する美女。
恐らく、カフカが貴方をここに連れてきてくれたのだろう。
だが彼女が何故貴方を助けてくれたのか、自分では分からなかった。
貴方は、何故自分がここに居るのかカフカに尋ねることにした。
「何でここに居るのかって?、貴方が公衆の面前で倒れていたから、ここまで運んできたの。」
確かに、貴方には自分が絶望した時から記憶が途切れている。
お礼を言おうとした貴方だが、あの事を思い出してしまう。
自分に向けられる敵意の視線、ずっと仲良かった友が自分を犯罪者だと罵った事。
頭を抱えて、涙が出そうになる。
「辛い事があったのね。でも大丈夫よ、私は貴方の味方だから」
カフカは頭を抱える貴方を抱きしめ、優しくて甘い言葉を囁く。
貴方の意識は段々とカフカの暖かな声に引き寄せられていく。
貴方はカフカに身体を預けてしまう。
そんな貴方を見て、カフカは妖艶な笑みを浮かべた。
「何があったかは、もう知ってる。謂れのない罪を非難されてしまった。」
「大丈夫。私は貴方が何もしてない事を知っているから。」
カフカは母親の様に、貴方を包み込むように抱きしめる。
貴方の視界がカフカの胸でいっぱいになる。
貴方は自分を信じてくれる女性を求め始めたのだ。
「お休みなさい♡ゆっくり休んで♡」
◆◆◆
「計画は……上手くいったみたいね。」
貴方が寝静まった後、カフカは一人そう呟いていた。
彼女の手元には、メモ帳がありそこには、ある文が綴られていた。
"〇〇孤立誘導作戦"
「フフッ♡これであの子は……私のもの♡」
カフカの目的を、すやすやと眠る貴方は知る由もなかった。
書いてる途中、カフカは多分こんな事しねぇなぁ、と思いながら書いた。
許してヒヤシンス。
次回は、命で遊ぶゲキヤバサイコパスさんか、お前いつも裸足で痛くねぇの?ちゃんか、銀河打者でもやろうかなと。