貴方の事が好きすぎるスタレ女子だなんてそんな。 作:究極進化さむらい(2歳)
休日の昼下がり、貴方は街を徘徊していた。
特に用事などは無いが、暇をもて余すならば動いていよう、と考えて外に出ている。
おぼつかない足取りで老人の様に徘徊していると、見覚えのある人物を見つけた。
貴方はその人物に声を掛ける。
「……?……貴方は……〇〇か」
彼女の名前は黄泉。
巡回レンジャー?と呼ばれる、職業とかなんとかの人物である。
以前、屈強な男達に喧嘩を売られた際、助けてもらいそこから度々出会う様になった。
貴方と黄泉は友達と呼べる真柄だ。
ベロブルグに黄泉が居るのは珍しい事なので、貴方はここで何をしているのかを黄泉に聞く。
「道に迷ってしまい…困っていた所だ」
相変わらずと言うか、貴方と黄泉が出会うときの大半、彼女は道に迷って徘徊していることが多い。
クールな印象からは想像できないほど、彼女は重度の方向音痴だった。
貴方は呆れながら、今度はどこへ向かう途中だったのかを問う。
「貴方の家だ。」
予想外の返答。
貴方の自宅はベロブルグには存在しない。
どうやったらこの方向間違いができるのか、そもそもどうやって間違えたのか疑問に思いながら、貴方は黄泉の手を取って自宅に案内することに決めた。
「んっ……これは……」
黄泉は一瞬戸惑いながら、自分の手を掴む貴方の手を握り返した。
貴方と黄泉は手を繋ぎながら、貴方が住まいにしている家へと向かう。
道中、街の人達がコソコソと何かを話していたり、ひそひそ話が聞こえたりするが貴方と黄泉には気にならなかった。
◆◆◆
自宅の玄関前に着き、黄泉と手を離す。
そもそも、黄泉は自分の家になんの用事があるのか考えたが、それは後で本人に聞けばわかるだろうと気にしなかった。
そして扉を開けた瞬間だった。
黄泉の手が再び貴方の手を掴んだのだ。
そしてそのまま勢いよく玄関の中に引き釣り込まれた。
"バタンッ"という音と共に、扉が閉まる音がする。
貴方は突然の事に驚きながらも状況を把握しきれない。
「やはり……私には貴方が必要だ」
黄泉は貴方を自分の下に引き寄せ、貴方をじっと見つめる。
クールビューティーな彼女と、唇同士が触れそうになるほどの至近距離に、貴方は動揺して言葉すら出てこない。
「私が迷ったとき、貴方は必ず現れ、私を導いてくれる。」
何かかっこいい風に言っているが、ただ道に迷ってるだけである。
しかし、今の貴方はそんな事も気にならない。
少しでも顔を動かせばキスができそうな距離で、しかもとびきりの美人と見つめ合っているのだから、そんな事いちいち気にしていられないのだ。
貴方が目を逸らそうとするが……
「私だけを見ていてくれ。貴方の瞳には、私の姿だけが映っていてほしい」
貴方の顔を両手で掴み、黄泉は自分の方に向けさせる。
貴方は黄泉の瞳に吸い込まれる様な錯覚を覚えた。
彼女の瞳から目が離せない。まるで魔法にかけられたかのように。
そして、黄泉はゆっくりと貴方に顔を近づけて……
「私と一生を添い遂げてくれ、貴方と一緒に……この人生を過ごしたい」
唇が重なる。
もはや、貴方は他の事など一切考えていない。
今の貴方の頭には、黄泉の事で埋め尽くされていた。
無論、それは黄泉も同じだった。
「他の女性には渡さない。貴方は……私が守り抜くと誓おう」
「貴方の願いならば、私は全てを実行しよう」
「だから……貴方は何処にもいかないでくれ。他の女の所には……くれぐれも……」
黄泉は貴方に、浮気などするなよと釘を刺す。
貴方を抱きしめる腕には、大きな力が加わっていた。
少し痛いぐらいだが、貴方は黄泉にされるがままにされていた。
少し、時間が経過した。
夕日が重なると同時に、2つの影が重なる。
今日、いやずっと前から愛が育まれていた。
◆◆◆
「ずっと……一緒に居よう。永遠に……」
これヤンデレか?
次はクラーラかロビンかな。
リクエストなどあれば是非。
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