銃器が弱すぎる世界に転生したけど銃知識と現代戦術知識で成り上がる   作:佐々牙嵯峨兎

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18.恋愛調査前編

 青い空に白い雲、こんなに晴れている日に散歩するのは最高だ。

 だが俺とヴィンセントは今アリスにバレない様に尾行している。

 どうしてこんなことをしているのかって? それは昨晩の事だ。

 

 ▲▽▲▽▲▽

 

 俺は自分用の突撃銃(アサルトライフル)を作ってアリスやヴィンセントの分はどんなのにしようか考えていた時に、外から声が聞こえてきた。

 一体何だろうと思い、軽く膝まづいて耳を聞きたてる。会話をしているのはアリスと年下の女の子二人だ。

 

「ねえ、アリスちゃんはアレス君とどんな関係なの?」

「私とアレスの関係?」

「そうよ、アリスちゃんっていつもアレス君と仲良くしているでしょ? だからどんな関係かなって思ったよ」

 

 いやはやまさかそんな話をするとは。

 元にいた世界は恋愛だのコイバナなんだの体感した事無いからな。そのうえ一度告白されたけど妹が罰ゲーム感覚でやらしたしな。

 だからそんな話は……気になるに決まっているだろ! 

 もう少し内容を聞こうとしていると、誰かに肩を叩かれる。

 誰だよって思いながら振り向くと、そこには悪い笑みを浮かべているヴィンセントがいた。

 俺は急いでヴィンセントを強引に膝、小声だが叫ぶ。

 

「(ヴィンセント、いつからそこにいたんだよ!)」

「(それより女子の話を盗み聞きするのダメだろ?)」

「(確かにそうだけどよ……)」

 

 ヴィンセントの言い分に口ごもっていると、年下の女の一人が過激な質問をする。

 

「関係と言えばやっぱり二人は付き合っているの? やっぱりキスまでしているの?」

「エエ!?」

 

 なんと! 最近の子供はそんなことを考えるようになるなんて。

 イ、いやキスまでもはしてないよ? キスもしてないのに、それ以上やってしまったら、人間失格だ。

 しかしどうやって答えるのだろうか? なんて少しドキドキしながら耳を傾けるとアリスは顔を赤面にして否定する。

 

「そこまでは行ってないわよ! それに私とアレスの関係は幼馴染位だから!」

「ガバファッ!?」

 

 アリスが強く否定してくれたが、えぐられてしまい吐血してしまう。

 あれ、何でだろう? なぜ口の中が鉄の味を感じるんだろう? 目から塩水が出ているし。

 頭がこんがらがっている時にヴィンセントがゆすってくる。

 

「おいしっかりしろ! 後なんで急に吐血するんだ!?」

「ウ、ウゥ」

 

 確かに付き合ってはいないけど、さすがに強く言い過ぎじゃないか? できればもうちょっとソフトに言って欲しいものだ。

 なんて悲しんでいると他の年下の女の子が驚きの事実を言う。

 

「そう言えば新しく着た商人さんに言い寄られているんだよね?」

 

 なぬ!? そんなの初耳だぞ! 

 俺はその話が気になって起き上がる。

 

「ア、ようやく起きた」

 

 ヴィンセントは呑気に言っているが、俺はすぐさま会話の続きを聞く。

 

「言いよっている人は、魔術師学校を首席で卒業して、ハンサムの上に紳士だからね。もしかして気になっているでしょ?」

「待ってよ! 私はその……そんな気は無いよ!」

「本当ですか~?」

「どうですかのう?」

「もう、ふざけるのはいい加減にして!」

 

 アリスは年下の女の子二人に怒っているが、俺はそれどころではない。

 まさかアリスに言い寄ろうとする奴が出てくるなんて! いや、アリスは美少女だし魔術師としての才能もある。

 今まで言い寄ろうと来る奴がいないなんておかしいくらいだ。

 

「ハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハ!」

「おい、なんかおかしくなってないか!?」

 

 上等だ。どんな奴だか知らないけどアリスに言い寄ろうとする奴は制裁しないとな! 

 もし寝取り行為しか出来ないクソ野郎だったらぶっ殺す! 

 ヴィンセントの方に振り向くと、なぜか脅えながら落ち着かせようとする。

 

「落ち着けよ? もしかしたらお前の勘違い──」

「ヴィンセント、お前に頼みがある……」

「一応聞いておくけど、頼みって何だ?」

 

 ヴィンセントは首を傾げて質問をする、俺は怒りが籠った声で言う。

 

「もしアリスを襲うとする奴がいたら即座に股間にある物を破壊するぞ!」

(手遅れだ……!)

 

 ヴィンセントは少し哀愁の目を向けてくるがそんなの関係ない。

 そうしてアリスについて行き今に至る。

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