銃器が弱すぎる世界に転生したけど銃知識と現代戦術知識で成り上がる 作:佐々牙嵯峨兎
森深くに大量の
アリスの後ろには子どもが数人いて
アリスとヴィンセントは子ども達を守ろうと必死に
子ども達の内一人が細々にアリスとヴィンセントに心配する。
「ウゥ……アリスお姉ちゃんにヴィンセントお兄ちゃん……」
アリスは子どもたちの方に向いて笑みを浮かべる。
「大丈夫、私とヴィンセントが必ず守るから。だから少し動かないで」
アリスは子ども達に安心させるように言うと、地面に手を合わせて詠唱する。
『氷の根源よ。今一度、幼き命を守る聖域となれ!
詠唱し終えると子ども達の足元に魔法陣が出現する。
魔法陣が出現すると六角形の氷柱が、子ども達を囲うように斜め上に突き出ると、頭上に魔法陣が描かれた薄氷が包み込む。
『コンナモノ破壊シテヤル!』
『キュルルルル!』
すると魔法陣から
ヴィンセントが
「にしてもそれかなり凄いな……。攻撃したら堪ったものじゃないな」
「貴方が変な事をしなかったら無事でしょ?」
「ひでぇな、おい……」
アリスの言い分にヴィンセントが頭を掻く、すると後ろから小鬼がこん棒を強く握りしめて襲い掛かる。
しかしそのこん棒がヴィンセントの頭を割る事はなかった。なぜならヴィンセントは懐から
当然アリスは呆れながら言う。
「後ろに撃つって子ども達に当たったらどうするの?」
「結界系の魔法は簡単に破壊出来ない様になっているから大丈夫だろ?」
アリスとヴィンセントが呑気に話し合っていると、
しかしアリスは冷静に詠唱する。
『氷の根源よ。今一度、敵対者を切り裂く寒波を放て!
詠唱し終えると手のひらから寒波が噴き出してきて、それが拡散して
アリスはため息をつきながら言う。
「ハァァ、ヴィンセントは皆の事は考えるのに手癖が悪いね」
「そういうアリスは五歳の頃プライドが高くて高飛車だったろ?」
「昔は幼かったから忘れてよ!」
アリスが顔を真っ赤に染めて叫ぶ。よほど昔の事が恥ずかしいのだろう。
しかしアリスは小さい笑みを浮かべる。
「だけどアレスみたい頼もしいよ……」
「オイオイ、自分はあいつとかなり違うぜ」
ヴィンセントはそう言うと不敵な笑みを浮かべて言う。
「けど……俺の背中を守ってくれよ? 氷結様」
「分かっているわよ、疾風馬鹿」
アリスがそう言うと同時に魔法を放つ。
ヴィンセントは疾風魔法と〈ナガンM1895〉を駆使して、アリスは氷結魔法で一掃する。
『あんた達何時まで待たすのよ!』
女はそう言って林の中から出てきたのは人とは呼べない
その姿は上半身が大人の女性で、下半身がバラで、髪は血のように赤い長髪、体には茨のタトゥーが刻まれて、脚部となる茨は鋭利な棘が見えてかすっただけでも切れそうだ。
その姿を見てアリスとヴィンセントは信じられないが
『魅惑の吸血薔薇様ガキを攫ウ事ハ出来マシタガコイツ等ニ邪魔サレテイマシタ』
「ナッ──!?」
「マジかよ……」
それを聞いたアリスは絶句し、ヴィンセントは苦虫をかみ潰したような顔をしながら思考を張り巡らす。
(どうして魅惑の吸血薔薇がここにいるんだ!? 今はリーベット先生や大人達が戦っているのにいきなりココに来るなんてあるか? ここに一瞬で来る方法は転移しか無い、けど戦い中で魔法を使うには詠唱が必須だ! だったらどうやって──)
ヴィンセントは思考を張り巡らしていたが、アリスは両手を魅惑の吸血薔薇に向けて詠唱する。
ヴィンセントはアリスが詠唱している所を見て、考えるのは止めて詠唱する。
『氷の根源よ。今一度、敵対者を突き刺す槍を生み出せ!
『風の根源よ。今一度、敵対者を刺し切る矛を生み出せ!
二人が詠唱し終えると、周りの空気を冷却させる氷の槍と、空気の刃に混ざり合う疾風の矛を生み出すと魅惑の吸血薔薇に向かって射出する。
魅惑の吸血薔薇は焦る動作を見せずに詠唱していく。
『古の霊脈よ。今一度、魔を封ずる結界を生み出せ!
魅惑の吸血薔薇が詠唱し終えると怪しい文字が抱えれている結界に包み込まれてしまう。
すると
アリスは魔法を消去された事は驚いて言うが再び放とうと詠唱する。
『ッ──、ッ──!』
しかしいくら詠唱しても喉が潰されたか、魔法を使用する事は出来なかった。