銃器が弱すぎる世界に転生したけど銃知識と現代戦術知識で成り上がる   作:佐々牙嵯峨兎

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1.5章 旅団集落キャラバン
29.自由組合


 レレイア村を出てから数日経つ、今は地図を見ながら確認している。

 

「えっと……確かこの道をしばらく進めば街道に着くはず……」

 

 日本だったらグー●ップやヤ●図を使えば行けるのに、異世界だとスマホ自体が無いから、地図自体を見ないといけないため少し不便だ。

 そう思いつつ馬に乗りながら進んでいると、強い日差しが目に掛かって目を少しだけ細めるが、景色を見て唖然となる。

 一キロメートルくらいありそうな堅牢な木製の壁に、二百メートルくらいの重圧な鉄製の扉、そこに四名ほどの兵士が居て、まるで中世ヨーロッパに来たかと思わせるくらいだ。

 あまりの凄さとヨーロッパ臭に驚いている時に、一人の兵士が俺に気付いて近づいてくる。

 

「おい、そこのお前」

 

 誰かに呼ばれてハッと気づいて声がした方に振り向くと、そこには無精ひげを生やした平氏が俺に質問していた。

 俺は自分に指さしながら無精ひげの兵士に聞く。

 

「えっと、俺ですか?」

「そうだ、お前だよ。ここで立ち止まっていると他の商人や冒険者たちが通りにくいんだよ、場所変えて質問するぞ」

「ハイ、分かりました」

 

 俺はそう言いながら扉付近に移動する。

 移動したら手綱を掴んだまま馬から降りる、すると無精ひげの兵士は一枚の書類とペンを持ちながら質問してくる。

 

「最初に君いくつ?」

「十六歳です」

「出身地は?」

「レレイア村です」

「商人が良く休んだりする場所か……」

 

 無精ひげの兵士はご自慢のひげを弄りながら質問する。

 

「一応ここにきているのは君だけかい?」

「ハイ、俺だけです」

「所持品と持ち金は?」

「所持品は地図と数個の食料に数枚の着替え、持ち金は銀貨十五枚です」

「なるほどね……この集落に来た理由は?」

「冒険者になりたくてここに来ました」

 

 そう言うと無精ひげの兵士は訝しげに俺を見る、少し睨んだら兵士は書類を差し出す。

 

「ココに名前を書いたら通ってもいいぞ」

「分かりました」

 

 書類に今の名前を書くと、重圧な鉄の扉が観音開きで開けられて、集落の中に入るとそこには驚きの連続であった。

 堅牢な壁に断絶された中は大量の住民や冒険者に商人などがいて、様々な人種がいて仲良く話し合っていた。

 ココが旅団集落キャラバンなんだな。なんて思っていると無精ひげの兵士は俺を睨みつける。

 しまった、また止まってしまった。

 ハッと気づいて急いでこの場から去ろうと進む。

 馬小屋を見つけて俺が乗ってきた馬を預けた後は、冒険者たちが集まる場所へ向かう。

 しばらく歩いていると大き目な建物にたどり着いた。

 扉を少し開けてみると、そこには大量の冒険者がいた。クエストを受ける者、仲間とミーティングする者、別の人と飲み比べをする者がいた。

 俺は場違いな気がしたが勇気を振り絞って中に入る、扉を蹴る音に気付いた冒険者たちは一斉に俺の方に向く。

 一瞬驚いてしまうが、気にせずに受付嬢の所に向かう。

 俺の目の前にいる受付嬢は黒紫の短髪に、薄紫の瞳に、小ぢんまりとした体格の上にまるメガネをかけた少女が立っていた、けど二つだけ違う点があった。

 それは黒ずんだ山羊の角と先がとがった尻尾だ、多分魔人だろう。

 そう思うと受付嬢さんが頭を下げる。

 

「ようこそ自由組合へ、私の名前は受付嬢のアイネットです。御用件は何でしょうか?」

 

 丁寧な対応に感心しながらも、俺は要件を言う。

 

「冒険者になりたくて登録しに来ました」

 

 そう言うとアイネットさんは机の下から書類を一枚取り出して説明する。

 

「冒険者になるのでしたら明日行う試験を受けなければいけません」

「試験って具体的に何をすればいいのですか?」

「〈闘技場〉と呼ばれる試験会場にいる悪魔を討伐すれば合格です」

 

 へぇ、こういうのはお金を払って登録しなくちゃいけないのに、まさか試験を受けて合格されるなんてな。

 しかし同時に疑問が思い過ぎる、仮に試験を受けるとして武器や防具はどうやって用意すればいいんだ? 

 保持容量(ホーディングキャパシティー)には回転式拳銃(リボルバー)突撃銃(アサルトライフル)を収めているが、もし持ち込めなかったらどうすれば良いか考えていると、アイネットさんが丁寧に教えてくれた。

 

「もしも武器を持っていなくても、自由組合が準備させてもらいます」

 

 なるほど、仮に武器を持ってなくてもそれさえあれば助かるな。

 感心しているといきなり突き飛ばされてしまう。思わず驚いてしまい声を上げてしまう。

 

「ウワッ!」

 

 すると突き飛ばしてきたやつが俺を見て鼻で笑いに来た。

 

「ハッ! こんな奴に冒険者何て務まるのかよ?」

「何だと?」

 

 俺は突き飛ばしてきた奴を睨みながら立ち上がって質問する。

 

「それってどういう事だ?」

「そのまんまの意味に決まっているだろ? 雑魚は大人しく村に戻れってんだ」

「何だと!」

 

 俺は不快の権化共が重なってついカッとなってしまう。

 コイツに一発殴り掛かろうとした時にアイネットさんが止めに入る。

 

「やめてください! ここでけんかするのは──」

「うるせぇんだよ! この──」

 

 突き飛ばしてきた奴がアイネットさんを殴ろうとした時に、鉄の鎧を着た冒険者が止めに入る。

 

「おい待て、相手を突き飛ばした上に、受付嬢を殴るのは良くないだろ?」

「何だよ、お前は!」

 

 突き飛ばしてきた奴は鉄鎧の男を睨みつける、だが男は怯みもせずに注意する。

 

「俺は中級冒険者だ、ある程度ルールを守らなきゃ試験を受けさせてはくれないぞ?」

「ウグゥ……」

 

 試験を受け付けさせてくれないと言われた男は腕を下ろしてこの場から去ろうとするが、鉄鎧の男は俺に指さしながら言う。

 

「この子に謝罪したらどうだ?」

「チッ! 悪かったよ!」

 

 男は適当に謝ってこの場から去る、鉄鎧の男は頭を掻きながら呟く。

 

「まったくまたしてもあんな奴が来るなんてな」

 

 俺は鉄鎧の男にお礼する。

 

「あの、止めてくれてありがとうございます」

「良いよ、けど君も殴り掛かろうしたから気を付けなよ」

「分かりました……」

 

 そう言うと鉄鎧の男は仲間の所に戻った。その後は試験の申込書に名前を書いた後は明日のために情報収集を行って宿で一泊泊まる。

 

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