「はいいいい!?なんでお前いるの!?」
無意識的にビシって桃花を指さす。真面目に理解が追いつかない。今絶対に俺頭がおかしいやつだと思われてるけど突っ込まざるを得なかった。普通に友達してたあいつがなんでそこにおるん!?って素で出てきてしまった。いやちょっと待て、いやあのその···
「てことでC組から来ちゃいました、
自己紹介するにしてもわざわざ都落ちしたこと言う必要あるのかなと思いつつ言わないよりマシだよなとも思い言う。ぶっちゃけこんな環境だろうとなんだろうと折れるつもりなんてさらさらない。こんな事言うのもあれだけど、集団で落としてることを考えると折れさせないしポッキリ折るってこともないんじゃないかなとは思うけど。
「はい、よろしくお願いします。席は···」
「カルマの隣だろ?わかってるって」
空いてる席はカルマの左隣の空席だけ。まあそういうことだろうと思う。何となくだけど。って、なんで業は知ってるかって?いやあいつ喧嘩した輩の間で有名だったから···
「南雲〜お前も停学くらってこっちに来た系?」
カルマが話かけてきた。いや俺停学は喰らわずに即堕ちなんだけどね。ちなみにこいつは停学くらってのE組堕ちだそうで。なんで暴力行為で堕ちてるやつが2人もいるんだよ。
「いーや即堕ちだわ。俺より上がなんか報告でもしたんかな」
ここではっきりさせちゃうけど俺喧嘩は売られたものしか買ってないはずなんだよな。真面目におかしい。あくまでも正当防衛で通せるレベルでしかやってないはず。···絞め技で気絶だけさせたからかな。わからんけど。
「さあね?恨みでも買ったんじゃない?」
「そうかもな···んごお!?」
痛い。どっかグーで殴られた気がする。いやなんで殴られた!?ふっつーに無意識外からそういうの飛んでくるの痛いんだからさ!
「ねえ新、なんでこっちに来ちゃったの!?」
「知るか!こっちが聞きたいわ!」
案の定グーでボコってやってきたのは桃花だった。何故か定期的に食らうから普通に慣れてきた。いや慣れるなって話なんだけど。まあ、ぶっちゃけ腐れ縁の友達だし?まあいいかなって思わなくもない。
「というかまた喧嘩したの?新って割とポンコツだけど喧嘩とかは無駄に得意なんだから···」
バレテーラ。なんでバレるの?俺今傷一つ付いてないんだけど?嫌でも成績はぶっちゃけ上澄みと言えるレベルだし部活面でもエース張れるくらいには頑張ってたから少なくともここまで落とされることは無いだろうってバレてるんだろうな···腐れ縁って怖い。
「桃花···お前は俺のオカンか?母親みたいなことしないでいいからさ。俺普通にいられるっつーの」
俺の家庭環境は割と複雑。今は人周り年が離れてる実の姉の家にいる。親は···亡くなってる。と言っても、壊れる前は割と普通にいられたからどうとでもなるんだけど、こういうムーブする女子って正直なとこいいよねとは思う。
「で?落ちちゃった理由は?」
「えと···喧嘩っす。売られた喧嘩買ってるうちにA組まで〆ちまったみたいで···」
俺より上となるとA組しかないからまあそういうことなんだろうなと思ってる。頭自体はかなりいいから下手な荒れ方した俺を嵌めることなんて簡単なんだろうって思わなくもない。今現在E組であることは置いといても俺当時本校舎にいた人間なんだけど···訳分からないわちくしょう。荒れてたからわざわざ相手した···みたいな感じだったと思う。思い出したくもないし覚えてもないけど。
「新またやっちゃったんだね···ここに来ちゃったからにはとりあえず私が新のこと見張るからね?」
「はぁ!?なんで桃花に見張られなきゃいけないんだよ!?俺年下ってわけじゃないんだぞ!?熟年夫婦かっつーの!」
別にそっちの意図はないけどなんか口から出た。そういう比喩でしかないけど謎の夫婦感あるのなんなんすかね。
「な、何言ってんの!?」「」
「は?···痛!ちょっと待って痛い!」
え?なになになに?さっきより痛いんですけど?もしかしてそっちに反応した?もしかして照れてたりします?いやそれでも痛い。
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あの後また意識沈められかけたけど殺せんせーによる授業が速攻で始まった。あのタコって教師の経験それなりにあったりするのかな?ってかもう殺りに行っても大丈夫なんだよな?じゃあちょっくらナイフを投げてみるか。BB弾使ってるとはいえ発砲音がガッツリ鳴るエアガンはこの距離だと使うべきじゃない気がする。···ってあれ?投げる予定のナイフは?
「こら南雲くん!授業中に暗殺をしようとするのはやめなさい!」
「え?」
あのタコ俺が持ってたナイフくすねてるのなんで?ってかさ、いつでもやっていいんじゃないの?もしかして授業を真面目にやってるからダメです。みたいな感じ?
「殺せんせー、もしかして真面目に授業してるから暗殺禁止ってこと?」
「当然です!授業の妨げにならない暗殺をしてください」
「はーい、すんませーん」
どことなくこの先生は教室という環境を守った上での暗殺をして欲しいということを思ってたりするのか?それなりにめちゃくちゃしてるのに環境は大事にしていくつもりなのか。
「ところで···南雲くん!授業の妨げをした罰に授業を立って受講しなさい!」
「んん?いやまあいいけどさ、んな古典的な···」
立たせて授業って何事?ぶっちゃけあの先生がやりたいことをやりながら授業をする。そんな感じに見えるかもしれない。傍から見ればおもしれータコになってるから尚更。いや当事者になってもおもしれータコだわこの先生。
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この教室で今日の前半戦でわかったことが結構ある。
まず第一にあの先生は学校の規律自体を守ろうとしない生徒に対してそれを良しとしない考えを持ってること。
第二に全く殺されるつもりは無いのに暗殺といういつ殺されてもおかしくない状況に身を置いてるのに普通に先生してるところ。このことはイカれてると言えばイカれてると思う。
第三にはあの先生、普通に有能な教師···だと思う。教え方は上手いし自身の体を上手く使った授業はめちゃくちゃ分かりやすかった。ぶっちゃけ本校舎の速いだけの授業よりわかりやすい。殺すべきターゲットではあるけどその実有能な先生であることも否定できないくらいには教師としてしっかりしてる。
「まあ次の授業そのタコじゃなくて烏間先生が担当する体育の授業なんだけどさ」
と言っても烏間先生が来る少しの期間だけど殺せんせーが体育もやってたらしい。いや無理だろ。こっちに情報として来てるマッハ20とか分身とかで色々。頭はともかく身体能力のスペックが違いすぎるんだからやるなよとは言いたくなる。
「?南雲お前何言ってんだ?」
なんか割かし男子勢は気軽に話しかけてくれる。最初の方に潮田くんとか磯貝くんとかが話しかけてくれたからかな?人当たりがいい人が話しかけると割かし連鎖的に話しかけてくれる。···まあ知り合いに桃花がいるってのもあるからかもだけど。
「いやなんでもない。ってか俺普通に烏間先生の捌きとか見てみたいんだよね」
普通に興味がある。防衛省って言うか自衛隊でトップの成績取ってる人の動きとかそれなりに体動かしてる身からするとみたいに決まってる。
「ってかお前ナイフとか使えるのか?」
「多分しんどいかな···使えるっちゃ使える寄りだとは思うけど」
俺とカルマの喧嘩の面で決定的に違うところは凶器とかの使い方の面だと思う。良くも悪くも穏便に済ませるために絞め技で気絶させて終わらせるってスタンスを取ってきたから凶器?ナニソレオイシイノ?みたいなことにはなってるかもしれない。身体能力で無理やり誤魔化せるところはあるかもしれないけど。
そんな話を皆と話してるうちに授業が始まった。多分時期がまだ早すぎるからナイフの振り方とかなのかな?
「意外とナイフの振り方難しいな···」
意外と難しい。ナイフの振り方は普通に学ばないことだから分からない。まあみんな学び始めだから若干の遅れはあれども全然追いつけるラインだと思う。凶器とか持ったことないけど、ある程度は自分のスペックを信じて頑張るべきだと思う。と言ってもまずは基礎からだな···基礎が固まってなきゃどんな発展形の技術を身につけてもその技術は意味をなさないと思うし。
「南雲君、今の君の腕を見ておきたい。そのナイフを俺に当ててみろ」
烏間先生がそう言ってきた。確かに、今の自分の実力はどんなものなのかはかるべきかもしれない。
「え?じゃあ、よろしくお願いします!」
出来るかどうかは置いとくとして、やってみないことにはないも始まらない。まずは腕試しだ。
カルマってカタカナ表記にした方がいいのかな?分からないっす···
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時系列的にカルマ復帰後ビッチ先生赴任前辺りです