暗殺教室に希望を見た少年   作:緑風少年

7 / 17
タイトル変更させて頂きました。普通に分かりづらかったですし。
良くも悪くも壊れた主人公を書きたいとおもってます。構成は大丈夫なはず···



集会の時間

 ビッチ先生がまともに先生し始めた週の金曜日。この日は月一の全校集会の日。普段は本校舎にすら入れないことになってるE組が特例で入れることになってるらしい。知らんかった。

 

 

 

 

 と言ってもさ、ここでも当たり前のように差別待遇するってすごいよな。本校舎の人間が来るまでに並べとか、本校舎の教師どもも一緒に笑ってる。そういう方針とはいえ、理解ができない。大の大人が子供に同調して差別というのは如何なものか。自分は不愉快すぎて痒くなりそうだけど、やってることは清々しすぎて一周まわって賞賛したくなる。

 

「おい、南雲の野郎もうE組に馴染んでやがる」

「あれはもう戻れねえな」

「喧嘩してA組ひっかけて落ちてるから戻れるわけねえけどな」

 

 小さい声と言っても割と聞こえる声で言われるのは割としんどいと思う。はっきりいって屈辱の時間を長々と耐えなくてはならないというのは色々としんどくなる。

 

「えと、新?あんま、気にしないでね?」

「気にしてないって」

 

 自分が無差別主義な感じがあったからあまり気にしてなかったところだけど、これはしんどくなるものだな。やる気を削ぎ、メンタルにデバフを与えてくる良くないやつ。

 

「なあ、南雲、お前これどう思ってんだ?」

「なに?陽斗?これってなんの事だよ」

「だからこの差別的な環境のことよ。お前つい最近まであっち側だったろ?」

 

 あっち側ね。急に刺してきたなこいつって思うけど、それもそうかと勝手に納得。自分はなりたくは無いけどやり方自体に合理性がありすぎてつっこむところがない感じかな。もう一回言うけどああはなりたくない。

 

「ほんとに合理的って感じがする。ただまあ、ああいう差別的な人間にはなりたくないね」

 合理的だけど性格が壊れてるように見えるならなりたくない。これは俺の本音。上に立つ人が性格悪く見えるのはしょうがないけどあまりにもゆがみすぎてるとも思うし。

 

 

「お前そう思ってんのか。やっぱお前良い奴だろ?」

「疑ってたんかい」

 疑われてたことに対し若干落胆したけど、少し安心もした。ある種自分を受け入れるような土壌ができてきた感じがする。

 

 

 

 ___

 始まっちまった全校集会。校長とかもそうだけど露骨にコケにするの本当にムカつく。まあ素行不良者として振る舞いたくもなる。だってムカつくし。腹立つし。イライラするし。成績良ければ色々と許されるのもあんましよくないものだよなって再認識。

 

「要するに、君達は全国から選りすぐられたエリートです。この校長が保証します。ですが、油断してると、どうしようもない誰かさん達みたいになっちゃいますよ」

 

 

 AからDを上げてEだけを露骨に下げる。やり方自体は合理的だけどムカつくものはムカつくな。あのハゲ校長も『笑いすぎ、言いすぎた』なんて言ってる割にはニヤニヤが抑えられてない。絶対そんなこと思ってないだろうし、顔の表情を抑えられないにしてもせめて隠せ。不愉快だから。

 

「にしても長いな。生徒会はしょうもない嫌がらせしてくるしさ」

 

 なに?『プリント忘れちゃったんで覚えて帰ってください』って。そんでもって嘲笑。相変わらずとはいえムカつくことには変わりないな。でも、当たり前のようにこれやるのしょうもなさすぎて笑ってしまうところだった。来てるのに罰則貰いかけた。

 って、ん?なんか一緒に来た烏間先生とビッチ先生の隣に関節がぐにゃぐにゃの人?がいる。あれもしかしてだけどあのタコだったりする?にしても変装下手くそすぎない?あれ普通にバレるだろ。ってなんかシュバってきた。

 

「問題ないようですねぇ。手描きのコピーが全員分あるようですし」

 何してんのあのタコ。烏間先生も冷や汗かいちゃってるじゃん。

 

「あ、プリントあるんで続けてくださーい」

『え?うそ?なんで!?誰だよ笑いどころ潰したやつ!』

 

 でかでかとそんなこと叫ぶなよ生徒会のメガネ。ていうか、あいつ誰だっけ。でもまあ、覚えて帰ってくださいが面白いとか考えるやつのことなんて覚えなくても別にいいか。差別としても、ギャグとしてもつまらなさ過ぎないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで終わった全校集会。殺せんせーが笑いどころを潰した挙句、ビッチ先生とかがナイフを振り回すという名のちょっかいをしかけまくったおかげで逆にE組が笑うといういつもとは逆の展開になっていたと感じる。全部殺せんせーが起点になってるのズルくない?あのタコマジでなんでも出来るな。

 

「教室戻ろっか、新」

「うん、戻るか」

 

 とりあえず桃花と帰るか。聞こえてくるものは基本ガン無視した方が精神的にいい気がしてきた。普通にやってたらメンタルぶっ壊れてもおかしくないと思う。

 

 

「で、さっき始まる前の小言で聞こえたんだけど、A組の人気絶させちゃってE組に落ちたってほんとのこと?」

「多分ほんとのことだと思う。ぶっちゃけ顔とか覚えてないけど」

 

 

正直な話顔覚えるのは苦手。E組も割と話しかけてくれる人はだんだん覚えてきたけど、まだまだ覚えてない人多数。不良組とか。

 

 

 

 

「ほんとになにしてんの?新ってそこまで頭回らなかったっけ?」

「う、うるさいな、売り言葉に買い言葉な感じで喧嘩買った覚えはあるけど」

 

 正直なところどんな煽りを受けて喧嘩買ったかなんて覚えてないしおもいだしたくもない。ガチのストレス症候群だった時期だと思うし。今は少しとはいえ、荒れ気味だった環境も落ち着いてる。その意味ではこっちにいる桃花がいるのは助かってる。精神安定剤みたいなやつ?

 

「でも、メンタル的な意味じゃ、桃花がこっちにいてくれるの助かるっちゃ助かるかな?」

「何言ってんの?」

「いや普通にメンタルぶっ壊れてたし、精神安定剤的な?」

「まあ私は新が安定するなら別にいいけど?」

 

 お互いに何を言ってる?でも、そんなことは置いといて、良くも悪くも地獄の本校舎と、ある種自分も気楽でいることができるE組だったら正直なところE組の方がいいのでは?と思わなくもないのが個人的な感想。あそこぶっちゃけ息苦しいし、殺せんせーを殺すという学び以外の目標があるってのは大きい。

 

 

「良いんだ。桃花がいいならそれでいいけど」

「まあね」

 

 こればかりはただの腐れ縁の男女になってるからこその言葉な感じ。バカバカしいなりにそれなりな仲だから変な会話があったりする。こればかりは俺もよくわからん。

 

 

 

「そういえば、もうすぐテストだけど、新大丈夫?」

「え、テスト?まあ大丈夫じゃないかな?」

「ほんとに?新って少しだけど去年学校来なかったじゃん」

「それは多分殺せんせーがなんとかするし、大丈夫。で、そっちはどうなんだよ」

 

 

 一時期の不登校。ほとんど三学期の時期だけど、学校には行かなかった。面倒だからテストだけは出てたけど。と言っても、学業面は若干落ちていたと自覚もあるし、桃花に心配されるのも何となく自覚してる。まあ、あのタコに学業面は全面的に信頼してるから多分大丈夫。

 

 

「えー?私?私はそこそこでいいかな?殺せんせー殺せれば賞金100億だし」

「···そっか」

 否定はしないし、理解も一応出来る。殺せれば100億の大金だし、なんならE組って環境でまともに勉強だとかなんだとか言う方がおかしいのかな。正直、自分じゃ同い年の意識は変えられない。こういうものは大人を頼らなきゃいけないから、黙らざるを得ないと思う。

 

 

「何考えてるの?もう教室着くよ?」

「え?ああ、行く行く」

 まあ、今は考えても仕方ないか。俺もなにかするつもりだけど、殺せんせーに何とかしてもらおう。

 

 

 

 ___

「「「さあ、始めましょうか」」」

 翌週、授業が始まるや否や、めちゃくちゃに分身する殺せんせー。一体何するつもりなんだよこのタコは。




元ハイスペの壊れた主人公を書きたい···
評価、お気に入り登録して貰えると嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。