可愛い連邦生徒会長の姉として!   作:siyu

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午前中で学校が終わったので友人とジョイフルに行ったら10連でシロコ*テラー引いてました。くたばれ

ちなみにそいつはオタクで生徒会長です。無敵かアイツ



和解

 

 

便利屋と別れ数時間後。今後のアレコレについて会議をしていればレーダーに不審な反応があるとアヤネが気づき、外へ出ると傭兵と便利屋らしき影が遠くに見える

 

『校門前大通りに傭兵集団を確認! 真っ直ぐ此方に向かって来ます、敷地内に入られる前に迎撃を!』

「了解……って、あれ? あの恰好、確か柴関で見た気が――」

 

彼女らと思しき砂漠の上の黒点へ目を眇める

 

「…………」

”リッカ、どうしたの?”

「んー……いや、何でもない」

 

はてさて、どうなることやら

 

 

 

 

数分も経てばその姿もはっきり見えてくる。堂々とその姿を見せた便利屋に、セリカは柴関で出会った彼女達だと確信し、息を荒げて喋る

 

「誰かと思えば、あんた達!? 何よ、そんな傭兵を引き連れて何の用!? ラーメンも無料で特盛にしてあげたのに、もしかして私達の学校を襲撃に来たの!? この恩知らず!」

「あははは、その件はありがと、でもそれはそれ、これはこれ、こっちも仕事でさ」

「残念だけれど、公私はハッキリ区別しないと、受けた仕事はきっちりこなす」

「……その仕事っていうのが便利屋だったんだ」

 

シロコは納得したように首を縦に動かし、同時に銃から硬い金属音を鳴らす

 

「もう! 学生なら他にもっと健全なアルバイトがあるでしょう? それなのに便利屋だなんて!」

「ちょ、アルバイトじゃないわ! れっきとしたビジネスなの! 肩書だってあるんだから!私が社長、あっちのムツキが室長で、こっちのカヨコが課長、ハルカは一般社員よ!」

「はぁ……社長、ここでそういう風に云うと余計薄っぺらさが際立つ」

 

何というか……アルバイトうんぬんを気にしているのはアルだけの様で、他はそれぞれ呆れたり笑っていたりオドオドしていたりとセリカの言葉は特に気にしていないらしい

 

「誰の差し金? いや、答えるはずないか――なら力尽くで口を割らせる」

「ふふふ、それは勿論企業秘密よ?」

「カイザーかい?」

「……えっ!なんで知ってるの!?」

 

そりゃ勿論、機会があれば潰そうとカイザーの内部情報盗み見してたんで。送金記録その他諸々全部

 

頭の中で考えただけだが声に出ていたようで、先生が勢いよくこちらへ振り向く。先生、そんな目を見開いて見続けられると流石に照れるぞ。あ?そういう話じゃ無い?ごめんなさい

 

「社長、そこで驚いちゃうとバレるでしょ」

「あっあっ、そ、そうね!カイザーじゃ無いわ!」

 

アルを弄るのは楽しいねぇ。アッハッハ、カヨコからすっごい非難がましい目で見られてる。おもしろ

 

「ま、まぁいいわ!総員攻撃!!」

 

取り敢えず目の前の奴等を倒すとしよう

 

———————

 

はい、終わり。戦闘描写?アビドス相手に契約傭兵なんて有象無象ぶつけられましても……

 

「後はあんた達だけよ!便利屋!」

 

セリカが果敢に捲し立てる。しかし便利屋は動かず、焦り一つ見せない

 

アビドスの面々はまだ何かあるのかと警戒を強める中、カヨコは目を瞑り両手を上げる

 

「便利屋は降参する」

「…………へ?」

 

セリカの勢いが消え、呆気に取られた表情となる。いや、セリカだけではない。アヤネやシロコ、ノノミ、ホシノまで呆然としている

 

「えっ、どういう事ですか?」

「ん、分からない」

「うへ〜おじさんもちょっとわかんないな〜」

「念の為気は抜かず警戒を続けて下さい」

 

皆が混乱する中、パンパンと拍手を2回打ち視線を集める

 

「多分警戒する必要はなくなったよ。カヨコ!契約成立ってことで良いのか!?」

「うん、さっきの話受けることにする」

「そりゃあ良かった」

 

先生も含めて見事に混乱の最中だが、会話から私とカヨコが何らかの契約をしたという事は分かったようだ。その結果、便利屋が武装解除したことも

 

“……言いたい事は色々あるけど、リッカ”

「はいはいなんだい?」

“便利屋の皆はもうアビドスと敵対しない……ってことでいいの?”

「ああ、そういう契約だ」

 

先生は眉間をほぐしながら更に尋ねてくる。心労をかけて申し訳ない

 

“なんで先に言わなかったの?”

「便利屋が契約を受けるか確証がなかったから」

 

“契約の内容は?”

「さっきも言ったカイザーとの取引の破棄、正確にはクライアントに作戦失敗と伝える。それと今後アビドスと敵対しないことかな。大まかには」

 

“その契約に払ったものは?”

「便利屋が貰う予定だったカイザーからの成功報酬と、傭兵を雇うのに使ったお金の合計のざっくり2倍」

 

”……いくらかかったの”

「聞きたい?」

”…………はぁ、やめておく”

 

頭と、ついでに胃の部分を押さえ始める先生。今度良い痛み止めでも差し入れようか。流石にキレられるかな

 

”契約しようと思った理由は?”

「えー……あ、ほらそっち見てくれ」

 

顎をしゃくった先に見えるアルたち便利屋とアビドスの間には既に敵愾心は無く、柴関ラーメンで見たような和気あいあいとした雰囲気となっている。辺りには気絶した傭兵たちが転がっているが。

その様子を見て先生の表情には複雑そうだがどこか納得した色が浮かぶ

 

「あの笑顔をお金で買えるなら安いものだろう」

”……そうだね──ただし!次からは私にも一言相談すること!”

「わかった。……なんか初めて会った時にも似たようなこと聞いたな」

 

ま、なるべく善処するとしよう

 

話が一段落ついたところでみんなと少し離れたところにいるカヨコへ話しかける

 

「カヨコ、提案受けてくれてありがと」

「リッカ……なんであんな提案したの。貴方に利はないのに」

「先生にも言ったが、笑顔を曇らせるのは勿体なかった、正直それだけだ。それに、アビドスの今後を考えれば敵対しているより友好的な方が後々良い。出来ればで良いからあの子達の味方になってやってくれ」

 

後腐れなく助け合える関係は思いのほか得にくい。なるべくあの子達が気に負わない範囲でアビドスの味方を増やしておけばいざというときに取れる手段の幅が大きく変わる。幾ら備えておいても損はない

 

「そうだ、私からも一ついいか」

「何?」

「最初から降伏しなかったのは何でだ?責めてるわけでは別にないんだが」

「傭兵の中にカイザーの手が仕込まれてるかもしれないから。内通が露見すると便利屋の今後にも関わるから、念のために」

「あぁ……そこは配慮が足りなかったか。早めに動いていたらそっちにも手を回せたんだがなぁ……」

 

いかんせんほぼ思いつきみたいな提案だったせいでポコポコ穴が空いている

 

「あ、カヨコ。ちょっと待ってて」

 

えーと、確かポケットのこの辺に〜……あった

 

「はい、小切手」

「……あぁ、まだ報酬貰ってなかったね。……透かしもホログラムも深凹版印刷もきちんと入ってる。本物だ」

「勿論。偽物なんて使ったら信用ガタ落ちするから使わないよ」

 

そんなの使ってバレたら何処まで影響が波及するか分からないしね

 

「コレ一つでやりようによっては数十億でも数百億でも引っぱれる。私個人の印鑑が入っているしな。無くさないよう気を付けておいてくれ」

「……参考までに聞きたいんだけど、どうやってお金稼いでるの?前に聞いた感じだとこんな勝手に使えるお金じゃ無いんでしょ、連邦生徒会から支給されてる分は」

「まぁ、確かにその小切手は私の財布から出てるが。お金、お金……基本は株かな」

「株……私達がやったら社長が全部溶かす気しかしない……」

「騙されて白目になって慌ててる姿が想像できるねぇ。私は権力と信用の暴力で利益上げてるから、やるならちゃんと勉強してからやりな」

 

連邦生徒会長の血縁で直接意見具申出来る立場とかキヴォトスじゃ権力としてほぼ最強だもんなぁ。殆どズルだ

 

「じゃ、取り敢えず帰るかね」

 

アビドス校舎の方へ荷物を取りに向かう

 

「帰るって、連邦生徒会の方に行くの?」

「あぁ、明日出席する会議があるからな。私が遅れたら目も当てられん」

「そう」

 

カヨコは口に手を当て上品に笑う

 

「久しぶりに会えて楽しかった。また今度」

 

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