それ逝け!ユメ先輩(偽) 作:ポンコツ太郎
期末試験とぺロロジラtomatoと隻狼をやっていました。隻狼楽しい。
一週間ちょっと開けるだけで滅茶苦茶文章力落ちたので変だったらスミマセン。……え、元から?
朝から憂鬱。超憂鬱。アルティメット憂鬱。それが私。
今日は自由登校日。要するに行っても行かなくても良い日だ。そして私は行かぬ、バイトがあるから。まあだから憂鬱なんだけど。思わずため息をついて幸せを逃がしそうになってしまったが、朝からそれはよろしくないと思い、気合でこらえた。いつも通り腕に引っ付くシロコを引っぺがし、顔を洗って寝癖を直す。さて、朝食を作らないと。
「burn my bread~」
口ずさみながら食パンを二枚トースターに突っ込む。ダイヤルをねじればオレンジの光とともにパンが焼かれ始めた。その間におかずも作ってしまおうと冷蔵庫の中を漁り、卵とウインナーを取り出す。お察しの通り、シロコの分も作らなければいけない。現在布団を抱きしめながらうずくまって寝ているアホ犬だが、なんとこやつ朝飯まで要求してくるのだ。初めのころ、いつの間にやら机に座っていたシロコに「私の分は?」という目で見つめられたときはどうしてくれようかと思った。
でもそのせいか、炊事を筆頭に家事スキルが上がったのだ。なんだか複雑な気分。私は親じゃないんだが。……え、保護者?
ほとんど私と寝るし休日はよく外に出ているしで、シロコの部屋はもはや着替える時ぐらいしか使われていない。あとは銃と自転車置き場としてか。せっかくホシノが借りてきてくれたんだからもうちょっと使ってあげなさいな。
卵を割り、フライパンにぶち込む。めんどくさいのでウインナーも一緒だ。塩コショウを振って蓋をかぶせれば、しばらくしていいにおいが漂ってきた。
「おはよう」
「お、起きたか。おはよう」
するとシロコが布団から出て、挨拶をした後目をこすりながら寄ってきた。ちょうどチンという音が鳴ったトースターを見て、なんだか不満そうに口をとんがらせる。
「パンは飽きた。たまにはご飯がいい」
「文句言うなら自分で作れーい!」
「ん!
クレームを言うシロコの頬をつまめば、そのまま何かを喋りだした。なんてぇ?聞き取れなかったが、多分何かしら反論をしているんだろう。よく分からないのでとりあえず焼き上がったウインナーを差し出すと、シロコはそれをパクパク食べる。これが……鯉……?
とりあえず皿にトーストと目玉焼き、ウインナーをのせて机に並べる。シロコはコップと牛乳を持ってきてくれた。
「「いただきます」」
そう言って手を合わせ、トーストの上に目玉焼きをのせて頬張る。バッチリ半熟だ。世に言う「かんぺき~」というやつである。シロコも文句を言っていた割には黙って口を動かしている。というか早いな食べるの。自分の分を咀嚼しながらあっという間に減っていくのを見ていれば、皿に残った黄身を舐めだすシロコ。こらこらこらこら。
はしたないからとやめさせて皿を台所に持っていく。若干不満げなシロコだったが、登校時間が近いことを言うとベランダから自分の部屋に戻ろうとする。だから玄関から出てけや。
「なんだか元気ないような」
「んー?気のせいだよ」
「そう。……じゃあ、着替えてくるから待ってて」
「今日私学校行かないよ」
そう言うとすごい顔をするシロコ。ベランダの手すりに足をかけながらこちらを見ている。……そんなに驚く?いつもは一緒に登校しているのだが、今日はできないのがそんなにショックか。
「なんで?サボり?」
「いや、今日は自由登校日だよ……あとバイトがあるんだよね」
バイトがあることを伝えると納得したような表情になる。いつもは休日にしていたので大して気にしていなかったらしい。
「ああ、そっか。……そういえば、どこでバイトしてるの?」
「ノーコメントで」
「やだ。教えて」
「ノーコメントで」
「ん!!1!1!」
「嫌です!!」
今のところどこでバイトしているかは誰にも明かしたことがないのだ。言ったら来そうだし。見られるのは絶対嫌だもんね!そう思っているとシロコは着いていくとか言い出した。やめてください。
「って言うことがあってね……」
「ほへ〜」
憂鬱。超憂鬱。エクストリーム憂鬱。それが私。
今現在、私はバイト先でせっせこ働いている。前にミレニアムに行った時見た喫茶店でだ。募集に応募したらすんなり採用され、その肩透かしっぷりに困惑しながらも働きに来て……今こうして客が帰った机の皿を片付けながらバイト仲間とだべっているわけだ。今日で10回目を超えるか超えないかで、さすがに少しは慣れてきた。多分。
ミレニアム付近なのでもちろん家からは遠いのだが、交通費を負担してくれるので問題はあんまりない。治安も良いし、他の所より給料も出ているはずだ。なのにどうしてこんなにテンションが低いのかと言われれば、ここがご来店しやがったお客様に対して「お帰りなさいませご主人様」というタイプの喫茶店だからだ。そう、メイド喫茶。バカがよ。
私の一番の過ちは募集要項をちゃんと確認しなかったことだろう。バカすぎる。三倍バ界王拳である。知らんけど。こんなうっかりがあり得るのかとなるが、実際なっているのでどうしようもない。生まれ落ちた罪、生き残る罰、私という存在。
短いやつはサイズが合わないとか何とかで私はクラシカルのロング服を着させられている。ザ・メーイドって感じだ。*1少し暑いかと思ったが、ここはアビドスではないのでちょうどよかった。……やっぱりアビドスの気温はふざけているんじゃないだろうか。
「まあ、ストーキングされてない限りかち合うことはないですわ。もし来ても返り討ちにすればいいんです」
「いや、さすがにしないよ……?」
さも当たり前かのようにそう言うバイト仲間。「やられる前にやればいいんですわ」というのが彼女の言だ。いや、怖いよ。さすがにそんな物騒なことはしないよ。私が引いていると、言うだけ言った彼女は皿を持って奥に引っ込んでしまった。
ともかく。シロコには悪かったかもしれないが、今の姿だけは絶対知り合いに見られたくない。だって恥ずかしいもん。そりゃロングなので普通の短いのよかマシだが、それでも見られたら死ねる。n度目の死である。だから今朝誤魔化したのだが……好奇心旺盛なシロコのことだ、あれじゃバイトのたびに問い詰められてしまうだろう。失敗した。
「はあ……」
今度こそため息が出てしまう。笑顔が大切な接客業の中でも特に必要な場所だろうが、今だけは許してほしい。やめれば良いじゃんと言われればそうなのだが、この格好をする以外は結構いい所なのだ。時給良いし。あと店長が渋る。なんでか知らんが、どうやら期待されているらしい。あんまり嬉しくないのが悲しいところだ。
と、余計なことを考えながら机を拭いていると、カランコロンと入り口のベルが鳴る。追加の客が来たようだ。そして私以外の子はほかの作業にかかり切り。つまりあの言葉を私が言う必要があるのだ。ちくしょう。別に初めてじゃないが、やっぱりまだ恥ずかしさがある。しかしやらねばならない。深呼吸し心を無にして振り返り、笑顔を浮かべて相手に話しかける。
「おかえりなさいませ、ご主人様。何なりとご用命……を……」
「……うへぇ」
「わあ⭐︎」
「ん!」
……
…………
………………
「チェンジで!!!」
「そっちが言うんですか!?」
「終わった……」
何とビックリ、危惧していたことが起きてしまった。アビドス三連星が来たのだ。つまり立派にフラグを回収してしまったというわけ。胃が痛くなってきた……
「まあまあ!とてもお似合いですよ、ウツホ先輩!」
ノノミちゃん、それはあんまりフォローになっていないんだ。とりあえず三人を座らせたが、ジェットストリームアタックをくらった私のHPはもう既にゼロに近い。というかホシノさんなんでそんなにニマニマしてるんですか?煽ってるんですか?
「というか、なんでここが分かったのさ」
「フフフ……おじさんに隠し事はできないってことだよ」
どうやって突き止めたかを聞けば、案の定はぐらかされてしまった。あなたっていつもそうですね…!
「実際、どうやって調べたんです?」
「んー、ちょっとね。仕込んでおいたんだ」
「よく分からないけど、そういうのもあるんだ、面白いね。もしかしたら、強盗に使えるかも」
「駄目だよシロコちゃん。犯罪に使うのはおじさん許可できないな」
「ん…………ん……?」
「……」
何やらこそこそ話をしているがすんごく嫌な予感がする。まさか盗聴器とか隠しカメラとかそういう類のものじゃなかろうな。……流石にそれは妄想が過ぎるか。
「ほらほら、笑顔笑顔。今はメイドさんでしょ~?」
ジト目で見つめていればこの野郎、すんごくいい笑顔をしながらそんなことを言ってきた。今だけはしがらみも何もかも忘れてひっぱたいてやりたい気分だった。
「でも良かったです、メイド喫茶の仕事で。危ないことをしてるんじゃないかって心配だったんですよ?」
「ノノミちゃん……」
「強盗の手伝いをしてるのかと思ってた」
「しねえよ……」
どうやら変に心配させてしまっていたらしい。確かに今朝のようなあしらい方ではやましいことをしていると捉えられてもおかしくはないかもしれない。みんなを不安にさせてしまうのは良くないだろう……でも言ったら来るよね君たち。というか言わなくても来たしね。
「でもなんでココで?やっぱりメイド服目当て?」
「いや……ただの喫茶店だと思って応募したらメイド喫茶だったんだよね……」
「ええ……?」
端的にこのバイトをしている理由を言えばやはり困惑された。そりゃそうだ。私だって困惑してるし。でも外から見れば普通の喫茶店に見えるのも悪いと思うんだ。まあ店名が「メイドラマティック」なので看板を見ればすぐにわかるんだろうけど……私筆記体読めないんだよね。ミミズがのたくったような字ってああいうのを言うんじゃないのだろうか。え、違う?はい……
「まあとにかく、ご注文は?」
「ちょいちょ~い、そこは『ご注文はお決まりですか、ご主人様?』じゃな~い?」
「……」
ご主人様わたくしの黄金の左手が出てしまいますのでやめてくださいましご主人様!!……落ち着け冷静になるんだ私。ひっぱたいてやりたい。
「……ご注文はお決まりですか、ご主人様……」
「私はハンバーグがいい」
「じゃあ、私はナポリタンを」
「おじさんはオムライスで!」
シロコはハンバーグ、ノノミちゃんはナポリタン、そしてホシノがオムライス。人気メニューだし、作ってあるはずだ。すぐに持ってこれるだろう。
「かしこまりました。少々お待ちくださいね。それでは」
「あっちょっと待った!」
「へ?」
さっさと離れようとするとホシノに呼び止められる。なんじゃいちくしょう。注文忘れでもあるのかと振り返ると、デジタルカメラを持っていた。どうやら私を撮るつもりらしい。そんなことされたら最後、最悪アルバムに載ってしまうだろう。やめてぇ?……となるところだが、残念だったな!
「ご主人様、当店はお触りと写真撮影は厳禁となっております」
「え……?」
この店、そこら辺は厳しいのだ。結構ちゃんとしている。しかしホシノを見るとさっきのにんまり顔はどこへやら、滅茶苦茶動揺していた。……いや、そんな「……何……だと……」みたいな顔をされても困るんだけど……そんなに撮りたかったの……?
あらかじめ作っておいたやつをレンジで温めなおし、それを三人の元に持っていく。よくある手首に三枚目を置く持ち方だ。最初は出来るわけないじゃんと思っていたが、慣れると意外と何とかなった。このバイトで身に着けた唯一誇れることかもしれない。使いどころあんまないけど。
「こちらハンバーグ、ナポリタン、そしてオムライスでございます。お熱いのでお気を付けくださいませ」
「わ~、美味しそうですね!」
「食べて良い?」
「あはは、良いよ」
それぞれがリアクションをする。うちの料理はビジュアルも味もクオリティが高いのだ。人気の理由の一つとかなんだとか。私の舌で諮った限りでは、某イタリアンレストランくらいである。つまり普通に美味しい。
「では、どうぞごゆるりと」
「あ、最後に一つだけ……」
「……なんでしょう」
なんだろう、オムライスにケチャップかけてほしいとかだろうか。そういえばやってなかったし。……でもなんか違う気がする。そしてとても嫌な予感がする。
「あれをやって欲しいんだ……!」
「『あれ』?」
「『もえもえきゅん』ってやつ」
「」
小鳥遊ホシノォ……!私の記憶からはさっぱり抜け落ちていたというのに、目ざといやつめ!というか二人もそんな期待した目で見ないでほしい。勘弁してください。ぶっちゃけやりたくない。メイドにあるまじき思考だろうが、同級生にやりたい奴なんかいないだろう。
「お願い!写真は撮らないから!」
当たり前だ撮影禁止って言ったでしょうが。……いやむしろ撮ってほしい。出禁にできるから。*2
さっきから周囲に気を配っている店長と目が合ったので助けを求め……あ駄目だ「やれ」って顔してる。逃げ場はなかった。……まじ?やるの?やらなきゃダメ?……そうですか…………ええいままよ!
「お………っ……………~~!おいしくな~れ、もえもえきゅん♡」
「「「おお~~」」」
おお~~じゃねえよ。ホントに。どうしてくれんねん。しまいにゃ泣くぞこんにゃろう。
「御馳走様でした!」
「ん、おいしかった」
「また来るね~」
「ありがとうございました……」
その後出された料理を平らげ、ついでにデザートまで食べて三人は帰って行った。二時間前に出直してこいや。とにかく疲れた。帰って寝たい。でも帰ったらシロコがいるんだよね……
店長もよくやったという顔をしながら私の肩を叩く。やっぱり私の目に狂いはなかった、君は逸材だ。そう言われた。いや、全然嬉しくないよ。ついでにバイト仲間からも慰められた。放っておいてほしい。
はっちゃけすぎたかしら……
ちなみに、あと10話ちょいやったら本編に行く予定です。
これだけは書きたい!って部分が大体終盤なんですよね、悲しい……
ところで、他校生徒との絡みって増やした方がいいんでしょうか。もしかしたらまたアンケとるかもなので、その時はお願いします。
先生の性別
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男性
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女性
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ムキムキマッチョマン
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TS幼女