それ逝け!ユメ先輩(偽) 作:ポンコツ太郎
ブリーチ二次創作書きたい欲を抑えていたら遅れました、申し訳ない。
節子はどうして浮気しようとしてしまうん?
The、冬である。アホほど寒くなりシロコのマフラーが目立たなくなった今日この頃。というか滅茶苦茶クリスマス。夏もそうだったが、ヘルメット団が来なくなる季節らしい。冬眠してんのかな。それとも先月中学校にまでちょっかいかけていたのをボコボコにして数人持ち帰ってグラウンドで磔にしてたからかな。
私らが来るまで持ちこたえたアビドス第一中学校のみなさんには勲章とかあげたい。特にメガネの子と、ツインテール突撃マシーン。あの二人のおかげでだいぶ楽だったように思う。別の場所でも元気でやってほしい。
ちなみに、磔にしたヘルメット団員は後日仲間が回収しに来た。すごくおびえてた。なんでやろなあ。
「うお寒っ」
廊下の窓が開いてるじゃないか。風が入ってきてとても冷たい。防弾チョッキもジッパー壊れてるし、*1今の私の耐寒性能は低いのだ。なんだか一年前を思い出すな。というかもう一年経つのか。早くない?
とにかく暖を取ろう。対策委員会の教室なら暖房が効いているだろうし。そう思いドアを開ければ、シロコが机でせっせこ何かを作っていた。
「あら、なにしてんの?」
「ん、編み物。冬だから、何か作ってみようと思って」
シロコが編み物。……あのシロコが編み物!?なんともまあ珍しいこともあるもんだ。いや本当に珍しいな。偽物じゃないよな?
しかし、マメに銃の手入れをしているシロコだ。やはり手先は器用なようで、今編んでいるものも形が整っているように見える。
「おー。いいねぇ、それ。出来たら見せてよ」
「一つ、完成したのがあるよ。これ」
どうやら、今編んでいるのは二個目らしい。いったい何を作ったのだろうか。セーターかマフラーか。手袋かもしれない。そう思いながら差し出されたものを見れば……
「おお……おお…………?」
これはニット帽だろうか。しかしそれにしては長いような気がする。被ったらすっぽり顔を覆えそうな感じで…………
……腹巻だろうか。うん、きっと腹巻だろうな。そうに違いない。
「これなに?」
「覆面」
「……」
駄目だった。シロコはシロコだったのだ。どうしてこの子はこうなのか。もはや本能か何かなんじゃないか。どうして冬に編み物ときて覆面を作るんだ。しかも丁寧に耳の部分が空いているし。
「ふふん、すごいでしょ」
「……うん……でも使うようなことしないでね」
「ん」
「んじゃないわ」
やる気だぁコイツ!今の「ん」は生返事の時のやつだ。絶対後々強盗計画を立てるだろう。というかもう立ててるかもしれない。
「半分は冗談。今作ってるのはくつした」
「くつした?」
「今日はクリスマスイブだから、サンタをおびき寄せるために作っておこうと思って」
どっちにしろ物騒じゃねえか。なんだおびき寄せるって。そんな表現を使っている時点で嫌な予感しかしないんだが。もしかして私、ピンチなんじゃないだろうか。
「……二人もなんか言ってやって」
ノノミちゃんと膝枕をしてもらっているホシノに助けを求めるが、期待できそうもない。だって溶けきってるしな。ダリの絵みたいだ。
「だめだよぉしろこちゃん」
「……」
「できるだけ優しく、ですよ?」
「ん!」
「……」
もう面倒見切れよう。
まあシロコは置いておいて。クリスマスはみんなでパーティするってんだよと言って聞かないホシノがファストフードのチキンを予約したらしいので、予約票を取って受け取りに行くとしよう。ちなみに予約した店の名前は某カーネルがやってそうな名前だった。キヴォトス、微妙に地球と似ているモノが多いのだ。
ところで言い出しっぺ、頼むからたまには自分で行ってはくれまいか?そんな視線でホシノを見れば、急に腰をおさえ始めた。そんな年じゃないだろと言いたかったが、私もよく肩が凝るので人のことは言えない。
「それなら、私がついていって良いですか?ケーキ、予約したんです!」
「ケーキ?」
「ルワゾー・ブッレのケーキです!ホールで予約したので、皆で食べましょう♠」
「あ~、なんか聞いたことあるような」
なんと、ノノミちゃんがケーキを注文しておいてくれたらしい。店名を聞くに、確かトリニティの方にある洋菓子店とかなんとか。よくテレビやらで宣伝しているのを見るので、疎い私でも知っている。すごくおいしいらしいが……トリニティといえば、ブルジョワやらお嬢様やらの学校な訳で。そんなところの店ということは……腰を痛めたホシノが気まずそうに起き上がる。
「あのう……」
「お値段は……?」
「(衝撃的な値段)」
私たちは椅子から膝から転げ落ちた。食い物にそんなに。
「いやあ、すんごい並んでたね」
「やっぱりクリスマスですし、買っていく人も多いみたいですね」
予約したというのに大分待たされた私たちは、どうにか目当てのケーキを手に入れることができた。注文しておいた人だけでもあんなにいるのも驚きだが、それを捌ききる店側もおかしい。こんなに待つとは思わなかったが、もしかすると一人が待っている間にもう一人がチキン受け取りに行った方がよかったかもしれない。チキンを先に取りに行ったので冷めてしまった、温めなおさないと。
ケーキは一見すると普通のショートケーキという感じだったが、やはりというかなんというか、そこらのモノと違うオーラを感じる。いやなに言ってんだという話だろうけども。これが……神秘?
「だ、大丈夫ですか?」
「え?えっと、うん、大丈夫、全然平気」
「平気に見えません……!」
ケーキを持っている私の手がぶるぶる震えているのを見たノノミちゃんが心配するように聞いてくる。寒さ7割、落としたらどうしよう3割だ。私は結構寒さに弱いのである。まあアビドスレベルの暑さも嫌だが。それにしても、ホールケーキって結構重いのね。
「私が持ちますから!」
「いやあ、ごめんね。私……ほら、年でね」
「ホシノ先輩みたいなこと言わないでください!」
言い訳しようとしたら年の話になってしまった。でも結構汎用性あるよね、これ。ホシノがよく年の話でごまかすのもそういう事なんだろうか。しかしそう言うのって実際に年食った人がやるもんなのでは……?
とにかく、ケーキはノノミちゃんに持ってもらい、それ以外は私が持つ形に。夕暮れの下、トリニティ郊外の市街地を歩きながら、周囲の喧騒に目を向ける。いたるところでイルミネーションがキラキラ光っており、大勢の人がその下を歩いていた。幸せそうである。
交差点の中心にはデカいクリスマスツリーも設置されており、写真映えも良いだろう。……いやでも、道路のど真ん中に設置するのはどうなんだろうか。邪魔じゃない?バイクならともかく、車だとめんどくさそうだ。
駅の方に行けば人が減るかとも思ったが、むしろ増えてきている。足取りも早い。トリニティのクリスマスは随分と人気なようだった。流石は三大校の一つといったところだろうか。
だからきっと、今聞こえた爆発音も余興の一つとかだろう。随分と派手なことするねーとノノミちゃんと談笑していると、目の前の店が思い切り爆発して人が飛び出してきた。……あれも多分余興だろう。そう思い目をそらすついでに横を見ればスケバンが人込みを荒らしまわっているが、きっとあれも……んなわけねえな、絶対異常事態だわ。悲鳴が飛び交ってるし。
「これってやっぱり……」
「そうっぽいね。どうしたもんか……数が多いし、とりあえず──」
「ちょい待ちな!」
回り込んで一人ずつ倒そう、と言い終わる前に、どうやら見つかってしまったようだ。振り向くと、変なバッテンの書かれたマスクを顎にかけた、いかにも「私スケバンです」と言う格好をした猫耳の子がいた。
「それ、ルワゾー・ブッレのスイーツだろ?」
「違います」*2
「箱がそうじゃん、嘘つくんじゃないよ。それ、アタシに売ってほしいなーって」
「……いくらで?」
「10円」
ひっさげた銃をちらつかせながらそういうスケバン。今のご時世だとうまい棒も買えないじゃないか。なんという横暴。
「あげません!」
「迫真だね……」
「いいじゃんか、減るもんじゃないんだし」
「減るもんだよ?消費財の代表だろうがよ?」
「うっさい!黙って渡せばいいの!」
と、ふくれっ面で拒否するノノミちゃんの腕をスケバンがつかむが、全くびくともしない。力を入れても動かないそのさまは、まさに岩だった。……荒事に慣れてるであろうスケバンが動かせないほどのパワーって何なんだ、ノノミちゃん。この子、ダンベル何キロ持てるんだろうか。
「んな……!しょうがない、コイツで奪うしかないね!」
「げ」
そう言ってやけに大きい銃をこちらへ向け、臨戦態勢をとるスケバン。相手はやる気満々だ。クリスマスくらいのんびりしようや……
こっちには荷物があるし動きづらいし、かと言って置いていくわけにもいくまい。どうしよう、結構なピンチだ。
「キャスパリーグの名前は聞いたことあるでしょ?」
「え、ない」
「ないですね」
「……」
そんな顔をされても困る。だってほんとに聞いたことないし……すまんね、私らは田舎者なんだ。……こっちに届いていないということは、大して有名じゃないということじゃないだろうか。言ったらぶっ飛ばされそうだから言わないけど。……言わなくてもぶっ飛ばされるか。ダメじゃん。
しかし、自信ありげに言うということは、それなりに実力があるということなはずだ。結構分が悪い。
「じゃあ、二度と忘れられなくしてやるよ!」
「げ」
相手がトリガーに指をかける。狙いはノノミちゃんだ。とりあえず前に出て肉壁になるが、正直言って十秒も耐えられる自信がない。冬だからだいたい二割増しで痛いだろう。傷ついても絆創膏を貼れば治るとはいえ、痛いもんは痛いのだ。防弾チョッキも肝心の前が開いているのであまり頼りにならないし。
となるとやっぱり当たらないのが一番だろう。左手はスケバンの方を向け、右手でチョッキの裏ポケットにしまっているフラッシュバンのピンを外し、いつでも投げられるようにする。両者じりじりと離れ、嫌な空気が場を包もうとしたところで、轟音が響いた。
「まてえい!!」
「なにっ」
凄い爆音だった。音というか、声というか。それがした方を見れば、建物の上に人影が映っている。……あの距離からあの声?
「悪しき星が天に満ちるとき、大いなる流れ星が現れる!その真実の前に、悪しき星は光を失いやがて落ちる…!人、それを『裁き』という!」
「だ、誰なんでしょう……」
「トリニティのスーパースター、宇沢レイサです!!!とあぁっ!!!」
「名乗るんか~い」
「んなっ、またお前かよっ!」
「今日が年貢の納め時ですよキャスパリーグ!!」
宇沢レイサと名乗ったその子は、大声で自己紹介をした後建物から飛び降りて、空中で一回転し私らとスケバンの間にすたっと降り立った。随分とかっこいい登場である。どうやらスケバンとは因縁があるらしい。
「お二方!!ここは私に任せて先に行ってください!!」
「え、でも」
「大丈夫ですっ!!宇沢レイサにお任せください!!」
「お、おおう」
そう言って力強くこっちにサムズアップしてくるレイサちゃん。なんでか光って見える。すごい、何とかしてくれそうな説得力があるぞ。とても頼もしく見える。実力もあると見た。荷物持ったままだとむしろ邪魔になる気もしたので、お言葉に甘えてここは任せよう。
「行こう!」
「はいっ。ありがとうございます!」
「あっくそ!」
「ここから先は通行止めですよキャスパリーグゥ!!」
「うっさい!キンキン喋んな!」
サンキューレイサ。フォーエバーレイサ。エクストリームレイサ。いきなり出てきて驚いたが君のことは忘れない。ルート上の他のスケバンをフラッシュバンやらリボルバーやらで蹴散らしながら、私たちは駅の方へと走った。
その後何とか無事にアビドスに帰ることができたが、ケーキはちょっと悲惨なことになってしまっていた。まあ、襲われたので仕方ない。味はすごく良かったので、出来るなら自分でも買いたいと思う。あの子へのお礼もできれば。*3
ちなみに私はガンダムのプラモをお願いしたのにシャアザクが届いた時にサンタの存在を疑い始めました。まだ許してねえかんな。
ところでちょっと重要な話を…
先生の性別、どっちがいいのかわからない問題が発生しているんです。
GLタグが息してないからどっちでもいいか…?となってしまって…いや蘇生させろって話ですけど…
アンケート出したので、出来ればご協力お願いします。
先生の性別
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男性
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女性
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ムキムキマッチョマン
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TS幼女