それ逝け!ユメ先輩(偽) 作:ポンコツ太郎
本編まで今回あわせてあと4話です。多分。
アンケートが思っていたより均等でびっくりしています。少数派が全然少数じゃない!
男性女性とか僅差だしムキムキマッチョマンも意外といるし……
ts幼女をムキムキにすれば全属性コンプリートいけるか……?()
季節は巡り。年は明け、冬が終わり、そろそろ桜の芽吹くころであろう季節。そうはいっても、まだまだ寒いんだけどね。
なんだか随分時間が飛んだような気もするけど……まあ、大したことは起こっていないからいいだろう。
年末にエンジニア部の10円セールを見に行ったり、1月に羽根つき勝負をホシノに挑んだシロコが砂狼マックロコになっていたり*1、2月にでっかい雪だるまを作ったら崩れてみんなして頭から雪を被った挙句ノノミちゃんが風邪を引いたり*2……結構大したことあるかもしれない。
あとはよく襲いに来ていたヘルメット団が「ボチボチ」から「カタカタ」に変わったことぐらいだ。強いて言うならボチボチよりかは規模が大きくてやる気があるという所。学校の襲撃なんかにやる気を出さないでほしい。住処が欲しいならそこらの廃墟に勝手に住めばいいものを。
とにもかくにも、現在私は校門前でぼったち状態である。入学希望者が願書を渡しに来るのを待っているというわけだ。いわゆる事務員みたいな感じだろうか。
こんな時期にやってもとか思うかもしれないが、キヴォトスでは学校が重要な立ち位置なせいか、募集開始が早いうえに3月あたりまでと長い期間受け入れているところもあるらしい。かく言う私たちことアビドス高等学校もそうである。というか年がら年中募集していると言ってもいい。生徒の数一桁だしね。万年人手不足、猫の手も借りたいのだ。……なんで廃校になってないんだ?
これ自体は年が明けてから今まで定期的にやっている。周囲含め閑散としているので誰も居ないと思われがちだが、それで数少ないであろう入学希望者を逃すと不味いので、外で待って在校アピールというわけだ。一応看板は立ててあるんだけどね。
ちなみに、寒い中長い時間立っている必要があるので不人気な役職である。ホシノが割とガチで嫌がるくらいには人気がない。でも君委員長やろがい。
「あ、あの!」
「む」
と、そろそろ待ちぼうけも飽きてきたところで、二人の子が厚着をしてやってきた。一人は眼鏡をかけていて、もう一人ツインテールの髪型をしている。どっかで見た気がする。地元の子だろうことは間違いないが、どこで見たんだっけか。なんだか二人とも強張ってる気がするが、こんな高校に来るのにそんな緊張することはないと思うよ。
「ここがアビドス高等学校で合ってますか?」
「そうだけども……もしかして?」
「入学希望者よ!」
「おお!じゃあ、とりあえず校舎まで」
二名さんご案内。と言っても別館の事務室前で、本館に行くわけではないのだけれど。こんな時じゃないと使われない、不憫な一室である。悲しいけど、事務員を雇う金も必要もないしね。
初めてというわけではないので、割とスムーズに手続きは完了した。言ってしまえば書類受け取るだけだし。一応この前にも三人くらいは出願に来ているのだ。まあその全員に「滑り止めです」って言われたんだけどね。……言っちゃあかんやろそれ。どう返せばよかったんだろうか。泣けばよかったのか?
眼鏡の方が奥空アヤネちゃん、ツインテールの方が黒見セリカちゃんと言うらしい。そして二人はどうやらアビドス公立第一中学校の子たちだとか。道理で見たことあると思えば、去年のヘルメット団中学校襲撃事件の功労者二人である。
ざっくり言えば、ボチボチヘルメット団が中学校を人質にして私らを脅そうと画策したのだが、思ったより抵抗されて結局私らが来るまで粘られ、ボコボコにされたという話。
「覚えてるんですか?」
「まあ、個人的に厄介な出来事だったしね。君らも大変だったでしょ?」
「はい……でも、皆さんが助けに来てくれましたから」
「先輩たちが追い払ってくれたのを見て、その……すごいって思って」
「だから私たちも、アビドスのために何かしたいんです!」
「そんなに」
うちに来るきっかけは、簡単に言えば助けてもらったからということらしい。てっきり滑り止めオブザ滑り止めオブザ滑り止めで来たんじゃないかと思っていたが、様子を見る限り違うようだ。申し訳なく思うとともに、アビドスを思ってくれているのに対してこそばゆい気持ちになる。守れてよかったとも。それにこの二人が入学してくれるなら百人力だろう。
……でもなんか私らを随分高く買っている様子なのは大丈夫だろうか。そいつらの実態は昼行燈とアルティメットお転婆と天然ご令嬢といわくつきなんだが、そこんところ大丈夫だろうか。ギャップでがっかりされたらへこむなあなんて考えながら、新入生の2人を門まで見送ったのだった。
「っていうのが大体一月前に」
「結局その2人しか来なかったねぇ」
「まあまあ、ここは「2人も来てくれた」と考えるべきですよ☆」
「ん、positive thinking」
「やけにネイティブだね…」
……という事を、入学式の日に思い出していたというわけで。桜も咲いて入学シーズンの今日この頃、結局と言うべきかやはりというべきか、アヤネちゃんとセリカちゃんの2人しか入ってくることはなかった。ノノミちゃんの言う通り2人も入ってくれたというべきではあるが、やっぱり期待してしまうもんである。……あれ、あまり良くないか?第一志望落ちろって言ってるようなもんだなコレ。
1年前と同じように紅白幕やら花やら椅子やらを用意し、会場の体育館はすっかり入学式仕様となっている。今回はちゃんと祝う側なので、力も入るというもの。用意中に襲撃してきたカタカタヘルメット団は空気を読んでほしいと思いました。まる。
写真は絶対撮りますと言ったホシノがカメラを引っ張り出してきて、去年の写真を見て時の流れを感じる場面もあったり。写真に写ったみんなと今のみんなを比べると、シロコはすごく身長が伸びたし、ノノミちゃんも表情が明るくなった。……あれ、
「シロコちゃんも嬉しそうだね」
「うん。私もついに先輩になったんだなって」
と、感慨深そうにシロコがつぶやく。自分の成長を噛みしめているのか、仲間が増えることがうれしいのか。
「ん、いっぱいシゴく」
「ええ……」
怖。頼むから強盗に誘うとかはやめてね。ほんとに。
とにもかくにも式の時間になり、期待の新入生入場である。ラジカセから奏でられるBGMに合わせ、入り口から2人が花束を持って入ってきた。やっぱり緊張気味である。人数が少ないと却って緊張するのは分かるよ。
入学式のプログラムは開閉式の言葉を除けば驚異の祝辞のみとなっている。プログラムを書いたパンフレットにでかでかと迫真の明朝体で書かれた
という言葉を見た時は少し笑った。ちなみに去年あったはずの校歌斉唱は誰も歌詞を覚えていないため荼毘に付してしまった。こういうのって絶対やるものでは……?
ホシノの祝辞は以前よりパワーアップしており、おじさんを自称する程度にはちゃんと長ったらしくなっていた。……喜ぶことではないな。あーとかえーとか言って時間稼ぐのはやめなさい。
それが終わればおもむろに懐からカメラを取り出すホシノ。閉式の言葉を忘れるんじゃない。
「はーいここはやっぱり写真を撮らないと!」
「うぇっ!?べ、別にいらないんじゃ」
「問答無用!お祝いに写真は不可欠だからね!はいはい背筋しっかり、花もちゃんと持って!」
「むぅ…」
「ん、私に任せて」
「では、私はこれで!」
「あはは……」
そう言ってシロコは紙ふぶきを持ち、ノノミちゃんは「歓迎」と書かれたプラカードを掲げる。そうして撮られた写真は、前よりもにぎやかだ。少しむすっとしたセリカちゃんと苦笑いのアヤネちゃんの左右にシロコとノノミちゃんが立っている。あ、プラカード見切れてる……
「もう一枚?」
「当たり前じゃん!とーうっ」
「ひゃあ!?」
やはり、全員でも撮りたいんだろう。タイマーを設定した後、ホシノはそのまま二人の間へと突っ込んでいった。……あれ、私はどこに入ればいいんだ?
「おぶっ」
とりあえず、ホシノの後ろに行けば身長的にも大丈夫と思い、よっかかることにした。シャッター音が鳴った後恨めしげな眼で見られたが、しょうがないじゃないか。ちなみに、今回はちゃんと目を開いている。……細目だけど……
「……よし!かたっ苦しいのはここまでにして歓迎会でもやろうか!」
「あまりそんなことなかったような……?」
「というか、聞いてないから準備してないよ?」
「言ってないからみんなで準備するんでしょ!」
多分今考えたんだろうなと思うが、なかなかいい案だと思う。ショッピング師匠も乗り気だ。困惑するアヤネちゃんを引きずりながら真っ先に体育館の入口へ向かっている。セリカちゃんはと言うと、シロコとホシノに両手を掴まれながら連行されていた。リトルグレイのアレみたい。早速振り回される1年2人を不憫に思いつつ、私はカメラを手に取って、シャッターのボタンを押した。
書けよ!!!中学校襲撃事件の内容を!!!
ホントに書いた方がいい気がしてきたな、でもポンコツ太郎さんの戦闘描写はカスやからな……
先生の性別
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男性
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女性
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ムキムキマッチョマン
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TS幼女