魔術師の名を継ぐ者   作:ローズライン

9 / 11
恥ずかしがるのがブラコン少女
恥ずかしからないのがシスコン軍曹

アレイスターのことを地の文でも偽名に準拠してアリスと書いていくつもりですが、アレイスターの方が良かったりするんでしょうか………??



入学編Ⅰ

魔法

 

 

それは御伽噺やフィクションに出てくる不思議な現象や力を操る力ではない。

 

 

魔法を扱うことが出来る人間が世に確認されて既に1世紀近く経った。最も古い記録では1999年、(資料によるばらつきはあるものの)人類滅亡などという予言に駆られた狂信者たちが企てた核兵器テロを異能の力を持つ警察官が未然に防いだ。というものが存在する。

 

 

発見当初の魔法は「超能力」と呼称され、属人的要素に依存していることから極めて再現性が乏しく、技術として体系化するには問題があると考えられてきた。

 

だが、それは誤りだった。

 

 

 

冷戦が終結したといっても東西の対立は継続していた世界情勢で、「超能力」は格好の研究対象となり各国はこぞって魔法研究へリソースを投じていった。今までの既存科学分野への投資を減らしてでも行われたこれらの研究が今の魔法の土台となっているのは事実だが、その後に大きな禍根を残すことになるとは誰も予想がつかなかったのだろう。

 

 

 

ともかく、そうした研究の末に「超能力」は魔法によって体系化され、可能な限り属人的要素を排した技能となりそれらを扱うものを魔法師、あるいは魔法技能士と呼ぶに至った。

核すらも無力化する魔法師は国家にとって自国の武力を象徴する力であり戦争兵器である。その考えは2045年に勃発した第3次世界大戦によってより助長され、良くも悪くも人々の記憶に刻まれることになるだろうと魔法師の誰もが思っていた。

 

 

しかし現実はそう上手くはいかなかった。

 

 

 

 

 

 

第3次世界大戦中にとある企業が「()()()」の人工的な発現に成功したというニュースが世界中を駆け巡った。

 

 

企業の名前は、ハードサイエンス=コーポレーション。

 

世界各国が軽視した既存科学分野への投資を続けたイギリスに拠点を置き、魔法の台頭によって取り残された科学者を取り込むことで急速に規模を拡大していったサイエンスコングロマリット(科学による複合企業)だ。

 

アレイスター・クロウリーという稀代の天才(天災)科学者によって設立されたこの企業は、今では世界各国に傘下企業を有する巨大グループへと成長していき、日本ではイギリスとの共同で「学園都市」という超能力開発に特化した完全独立の教育研究機関まで設立するようになった。

 

 

 

 

2095年、魔法と科学によって分断された世界は統一の兆しすら見せず、諸国家は互いに競い合うように魔法師の育成に取り組んでいた。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

桜咲く頃、新生活の始まりを象徴するこの季節。入学式の日を迎えた国立魔法大学附属第一高校は式を前にしてまばらだが新入生がやってきていた。

 

 

その人の流れから少し離れたところに彼女はいた。

腰のあたりまで伸びた艷やかなストレートの銀髪に十字架をモチーフにした髪留めを着け、身に纏った第一高校の制服から清楚な雰囲気を醸し出している。その制服には優等生(一科生)とされる生徒に施される8枚の花弁を模った第一高校のエンブレムが見当たらないことから二科生(劣等生)だというのが見て取れる。

 

 

「(思っていたよりも人がいない。式までまだ時間もあるし当然といえば当然の話か)」

 

 

人より目立ちやすい容姿をしていることを自覚していた彼女だったが、ここに来るまでにたくさんの人とすれ違ってそれを実感した。

 

「(……顔立ちが日本人から離れている自覚はあったが、意外と視線を集めるものだな)」

 

それが彼女の悩み。むしろ悩みというか愚痴だった。

 

日本は戦前から戦後における経済政策の一環として労働者不足を解決するため欧米に限らず世界各国から移民を受け入れてきた。それによる政治的混乱などにも見舞われたが今ではその多くは第3次世界大戦を通じて日本に順応し、日本人との間で家庭を築いていることも少なくない。

 

それ故に日本は戦前に言われたような単一民族国家では明確になくなり、海外にルーツを持つ者も増えてきているが、それでも完全な純イギリス人でありしかもそれなりに整った顔立ちであると自認できるだけの美形は珍しいのか、ハーフやクォーターを見る目とは異なる視線を向けられ続けていた。

 

特に不快というわけではないが、かといってその無数の視線の中に私のことを狙う敵意や殺意の混じった視線が紛れ込んでくる可能性があると考えると、彼らが自分のもの珍しさに慣れるまで視線が集まるようなことは避けたいのが正直なところだった。

 

 

 

そういうこともあって、彼女は変に校内を歩き回るのではなくベンチに座って入学式が始まるまで時間を潰すことにした。

 

 

「(そう言えば、統括理事会からいくつか決裁の要請が来ていたはずだ。ここで済ませられん以上帰って終わらせるか)」

 

そんなことを考えながら、ベンチに座りゆったりしていると彼女の反対側の方にあるベンチから鈴を転がすような声が響いてきた。

 

 

「納得出来ません!」

 

「まだ言ってるのか………?」

 

二人の男女が言い合っていた。雰囲気的に喧嘩では無いと思うが暇つぶしを欲していた彼女の視線は二人の制服へと吸い込まれた。

女生徒の方には花の刺繍が、男子生徒の方にはそれが無い。

この世界の原作を知る彼女は、確かに男の方が花の刺繍があってもいいのではと思うような描写をよく見せていたのを思い出して、心のうちで首肯しておいた。

 

「何故お兄様が補欠なのですか?入試の成績はお兄様がトップだったではありませんか!本来でしたらわたくしではなくお兄様が新入生総代をお務めになるはずですのに!」

 

 

「お前がどこからその結果を入手したのかは置いておいて…魔法科高校なのだからペーパーではなく実技が優先されるのは当然じゃないか。俺の魔法実技はよく知っているだろう?自分じゃ二科生でも、よく合格できたものだと驚いているよ」

 

 

「(それにしてもお兄様か、原作通り随分慕われているようだな)」

 

そんな事を考えていると、こちらの視線に気付いたのか二人のうち兄の方が妹に語りかける。

 

「他の人もいるんだ。深雪もそろそろ挨拶の準備に行った方がいいんじゃないか?」

 

「えっ………」

 

兄の言葉でこちらを振り向いた妹が顔を赤らめる。

 

「(………あのブラコン乙女も一応恥ずかしがるんだな)」

そんな事を考えつつ、気にしていないという意味を込めて微笑みながら手を振る。

 

それを見た兄が視線を妹の方に向けた

「お前が俺のために怒ってくれるのはすごく嬉しいんだ。俺を思って言ってくれたんだろう?」

 

「お兄様…そんな想っているだなんて…///」

 

「(おい……この流れはいつになったら終わるんだ?)」

 

深雪、と呼ばれた少女は新入生代表の答辞のリハーサルのために早く会場に入っていたらしい。というと兄の方は式が始まるまで待たせられるのだろうと考えると同情する気持ちも湧いてきたが、それ以上に前世であれほど読んだ物語の始まりを目にすることができたのだ、心に来るものがある…………ような気がする。

 

 

そんな事を彼女が考えていると妹と別れた兄の方がこちらに近づいてきた。

 

「さっきはすまない。迷惑をかけたのなら謝る」

 

「気にすることはない。それにしてもお兄様か、随分と兄妹仲がいいようだな。私には兄妹がいないからああいうやり取りは羨ましいよ」

 

そんな心にもないようなことを言いつつ、会話を回す。

 

「俺は司波達也だ。君は?」

 

「私?私の名前は、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリス、アリス=クローリィだ。達也で構わないか?」

 

「……………………大丈夫だ。隣、いいか?」

 

「構わないよ。どうせ暇ならば話し相手が居たほうがいいだろう」

 

 

 

そんな短いやり取りの後に達也が隣に座った。

 

「達也の妹は新入生の総代らしいな………ならキミはその付き添い、といったところか?」

 

「そんな所だ。ところで名前がアリス、ということは出身はヨーロッパか?」

 

「イギリスだよ。だが魔法を学ぶなら日本のような魔法先進国の方がいいと思ってね。色々と無理をいって日本の国籍を取得して越してきたんだ」

 

出身イギリス以外は真っ赤な嘘だが、十分それっぽい理由にはなっただろう。

 

「…………なるほど、アリスがイギリス人ならドイツのマギースクール(ドイツ版魔法科高校)に進学するよりはマシな選択肢と言えるかもな」

 

「欧州は何かと危険だからな。日本の方が安全だろう」

 

 

第3次世界大戦は終わったが、残念なことに欧州は再統合を遂げることなくイギリス陣営・ドイツ陣営・アメリカ陣営・新ソ連陣営に別れ、今に至るまで四つ巴の様相を呈している。加えてここにローマ正教・ロシア成教・イギリス清教による宗教的魔術的な対立も含まれてくるのだからまさしく複雑怪奇としか言いようがない情勢だった。

 

そうなるとイギリス人の私は、同じ魔法先進国であってもドイツで学ぶという選択肢がなくなってしまうのは自然なことだろう。

 

 

「日本も戦争とは無縁と言える程じゃないと思うんだが」

 

「日本は島国だ。紛争相手と陸続きのドイツとは比べられないだろう?」

 

 

そうして軽い談笑しながら達也と話して時間を潰していると目の前を通りすぎていく在校生の声が聞こえてきた。明らかに達也とアリスに向けてに向けての子供のような悪意が放っていることも感じ取れた。

 

「ねぇ、見てあの男の子雑草(ウィード)よ」

 

「補欠の癖に張り切っちゃって」

 

「所詮スペアなのにな」

 

ウィード、つまり私たちのような花の刺繍を持たない生徒を指す蔑称だ。本来は禁止されているはずだが、基本的に守らない奴は何を言っても守らず差別意識を隠すこともしない。同じ異能の力を扱う学園都市も徹底したレベル主義が敷かれてはいるが、そもそも高レベルの能力者は常盤台中学や長点上機学園のような名門校に集約されることから、生徒同士の対立として表面化することは少ない……………代わりに無能力者狩りやスキルアウトなど陰湿さの方に特化しているが。

 

「(校内の雰囲気も私の記憶通り、という訳か。まぁ魔法師の差別構造なぞに微塵も興味は湧かないが、会長の気苦労も変わらずと言ったところか)」

心に思っても口に出したりはしない。というか当事者であるはずの二科生がそんな発言をしてみようものなら、隣に座っている達也にすぐさま疑問を持たれ、質問攻めに合うだろう。そもそもこうして達也が接近してきたことだってそこに彼の”実家”の意図が含まれていないとは断定できない。ボロは少ないに越したことないだろう。

 

 

そうした無邪気な悪意に晒され続けながら時間を潰していると、気づいた頃には会場の入場開始時間が始まっていた。

 

「それじゃあ達也、私はそろそろ会場に行くつもりだが、キミはどうする?」

 

「……そうだな、俺の方はもうしばらく後でもいい」

 

「分かった。それでは何か機会があればよろしく頼む」

 

そう言って達也と別れると会場のある講堂に向かう。

さすが国立大学の付属校というべきか、学園都市にありふれた学校に比べ施設の一つ一つがそれなりに大きい。流石に学舎の園に比べると劣っているものの、それだけ魔法師育成に力を入れているということの裏返しなのだろう。

 

 

講堂に入ると席はもう既に半数が埋まっていた。だが前と後ろで花の刺繍の有無で綺麗に別れてしまっている。

 

「(ここは郷に従うとしよう。容姿以上に変な行動をして視線は集めたくない)」

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

入学式はつつがなく進行している。式は現在、各所から寄せられた祝電披露が行われているところだ。国内に9つしかない魔法師教育機関ということもあってか、その数も少なくないものだった。

中には本来対立しているはずの学園都市統括理事会からも祝電が寄せられており、講堂の所々から意外そうな声を上げる者がチラホラと確認できた。というのも世間の一般的な認識として魔法も科学も異能の力を扱っているという点で一緒に扱われることも多いという事で、最低限の交流として数年前から行われるようになった施策なので、単純にまだ慣れていない者も多いのだ。

 

 

しかし祝電に対する反応は両極端だった。魔法技能の習得に意欲的な一科生は自らに寄せられる期待の大きさに耳を傾け目を輝かせ、対する二科生は……………言葉にするまでもないが、拗ねたり諦めているというよりその期待が過分なものだと感じているせいで当事者としての意識が刺激されないのだろう。

 

 

省略されたおかげで長すぎない程度になった祝電の披露が終わり、次のプログラムへ移った。

 

「続きまして、新入生による答辞です」

 

 

その言葉で一人の少女が壇上に登る。それと共に講堂内の全ての人間の視線がその少女に集中していくの分かった。

 

そして壇上に立つ少女のあまりに現実離れした可憐さにほとんどの生徒が息を呑んだ。

 

 

 

 

答辞を務めている少女、司波深雪は原作における主人公、司波達也の妹だ。

異性どころか同性の心すら奪える絶世の美少女であるのに加えて、学生という枠組みを超え一線級の魔法師を含めても並ぶ者のほとんどいない絶大な魔法力を持つ彼女は誰がどう見ても文句の付けようがない優等生だと断言できる。

 

容姿も魔法師としての才能にも恵まれた彼女だが、一方でその天賦の魅力は兄である達也にのみ向けるというブラコンでもある。

 

そうはいっていも答辞を読む姿は優等生の司波深雪、程度の差こそあれ大半の生徒が彼女を構成する要素全てに惹かれていた。

 

 

 

無関係だったのは血を分けた兄妹である達也と私くらいなものだろう。

「(この美貌の前にしては…………なるほど、通りで彼らが彼女の際どい言葉に気付けなかったわけだ)」

 

深雪の答辞の中には、原作でも触れられていたような際どい言葉が含まれており普通に聞いていれば気付けるものも多い。だが憧れは理解から最も遠いという言葉が示すように今の彼らにとっては深雪が何を思い何を言うかはそこまで重要なものではなくなってしまったと言うことか。もちろん憧れ意外にも単純にお近づきになりたいと言う下種な感情を持っている者もいるのだろうし、そう言う層が入学早々達也たちとトラブルを起こしてしまったのだろう。

 

 

「(これに関わって起きるトラブルは避けよう。そもそもここに来た理由もそんなものでもないのだし)」

 

 

 

触らぬ神に祟りなし、不要なトラブルに巻き込まれるのは本意ではなのだし、ブランシュ関連のゴタゴタはあの兄妹に任せるとして九校戦あたりから彼らに関わっていく程度で問題ない。

原作通りなら、私がどうこうする必要もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな私の甘えた考えは、その日のうちに打ち砕かれてしまった。

 

 

「……………………なんだこの報告書は」

 

入学式が終わって警備やセキュリティの万全な自宅に帰ってから、書斎にこもって午前中にできなかった統括理事会からの決裁の要請のあった文章に目を通していると、ある報告書の一文が目に留まった。

 

報告書の中身は統括理事会がまとめているとある名簿に関するもので、手配名簿(ブラックリスト)と呼ばれるものだった。

 

中に記載されている内容は単純なもので、科学サイドの人物であり尚且つ学園都市の外交関係に重大なインシデントを引き起こしかねない危険人物をまとめたものだ。

とはいっても主に記載されているのは非人道的な人体実験を伴った魔法や魔法師に関する研究をしようとしたイかれたマッドサイエンティストくらいなもので、何かやらかす前にこのリストに基づいて粛清してきたのだが、そのリストに新しい人物が書き加えられていたのだ。

 

 

 

 

No.227 新島影月

 

 

元学園都市統括理事であり、2年前に魔法サイドへの過干渉を理由として統括理事の職を罷免されて以来、USNAに渡り反魔法師運動を支援するパトロンになったことが確認されていた。

 

今回の調査で対象の人物がUSNAのメディア王として著名なオーレイ=ブルーシェイク氏が支援する過激派組織「ブランシュ」に対して元統括理事の名を使い、アンティナイトやHsPS-15(ラージウェポン)などの駆動鎧を引き渡しているしていることが判明した。

 

学園都市の基準で既に旧式化し外部でも流通しているHsPS-15ならばまだしも、反魔法師運動を行う過激派組織へのアンティナイトの横流しに元とはいえ統括理事が関わっている事実は重大インシデントになり得る可能性を無視できないことから、当該人物について手配名簿(ブラックリスト)に記載する。

 

 

 

 

 

 

…………幸いまだ初日が済んだだけだ。達也達と面識を持ってから対応してでも遅くはないだろうが、準備だけは進めておく必要がありそうだ。

 

「(私の正体を明かすことにならなければいいが)」

懸念を浮かべた私は資料にタグをつけ、大きく背を伸ばしてため息をついた。

 

 

 

「(…………入学式早々のゴタゴタに関わるつもりは無かったつもりがこうなるとは、オリジナルの「失敗の呪い」までは受け継いでいないはずだが運が悪いな)」

 

 

伸ばした背筋を元に戻して、椅子に深く腰掛けるとデスクに備え付けられた端末を起動し、聞き慣れた人工音声相手に話しかける。

 

 

 

『生体認証完了。接続を確認』

 

『お帰りなさいませ、アレイスター様』

 

『問答型思考補助システムはクラウドモードで起動中です』

 

 

 

手配名簿(ブラックリスト)No.227を排除する。対象の直近の行動を調べて使えそうな暗部に依頼をしておけ」

 

『承知しました。アレイスター統括理事長』

 

 

思考に耽るアレイスターの意識は人工音声の呼びかけで呼び起こされた。

 

『検索完了。No227は8日前に日本に入国しており、ブランシュの日本支部のものと思われる人物数名と行動を共にしており4日前には八王子付近で司一と思しき人物と接触しているのが日本の公安によって確認されているようです』

 

彼ら(公安)はなんと言っている?」

 

 

『今現在、日本政府を介して公安からNo227に関する照会依頼が無いことから対象の素性について有意な情報を持ち得ないものと推察します』

 

…………少なくとも公安は新島とやらの素性が元統括理事であるとまでは辿り着いていないか。となると七草家と四葉家が探り当てていないことに賭けるしかないようだな。流石にこちらも想定していない形で彼らと衝突するつもりはない。

 

そんなことを考えていたアレイスターは再び人工音声の呼びかけで意識を呼び起こされた。

 

『検索完了。現在行動可能な暗部組織は16、任務の性質を加味した場合には推奨する組織はブランチ、アイテム、メッセンジャーの3つとなります』

 

アイテム、特に麦野沈利の原子崩しは間違いなくこうした任務には向いていると言えるが、かといって七草や十文字の戦闘魔法師が介入してくる可能性のある関東での任務に出せるほど使い勝手の良い駒ではない。加えてアイテムに依頼を出せば滝壺理后もついてくる可能性がある。学園個人と評される才能に加えて浜面仕上のコントローラになり得る彼女を失うことは避けたい。

ブランチも、アレは確かに無数のレベル4を抱える暗部組織なのだが暗部の中では比較的浅い部類の組織だ。こうした任務には使わない方がいいだろう。

 

 

「……………メッセンジャーに依頼を出しておけ」

 

 

やはりイレギュラーはイレギュラーで潰す他ない。そのために()()をレベル5をさせるに至ったのだから。

 

 

 

 

 




問答型思考補助システム CV加瀬康二
窓のないビルに備え付けられた問答型思考補助式人工知能(リーディングトート78)の機能の一部を外部でも利用できるように開発されたもの
性能はan-E.R.I.(アネリ)以上、問答型思考補助式人工知能(リーディングトート78)未満

メッセンジャー
学園都市統括理事会直轄の暗部組織
レベル5の第3位冬月夏芽が所属しており、統括理事長の意図していなかった実験や計画、事件により学園都市の外交関係や計画に関わる実験への悪影響を収束させるためことが目的
そのため戦闘から交渉、破壊工作、情報メディア操作などの一芸に秀でた人材に豊富

ブランチ
暗部の比較的浅いところに根を張る暗部組織
レベル5などの特筆すべき個人戦力はいないがレベル4が多く所属しており安定的な戦力を提供する
警備会社としての表の顔がある
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。