逃亡人形の日常日記   作:シャオロウェをすこれ

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 大分時系列が歪んでる......


七日誌目

 

 

 v月>日

 

 反抗作戦は終わった。パラデウス&グリフィン連合部隊の完勝といった形で。まぁざっくりまとめるとこうなんだが、詳しくまとめるために日記というものがあるし疲れながらも記入していくぞ。

 

まずなんだが、俺が朝起きた段階では昨夜と変わらず両者ともに均衡状態を維持していた。互いに一度崩れた姿勢を立て直し、また再びゲーム開始といった流れだったのだろう。だが、こちら側は本拠地で戦えているという地の利がある以上、準備段階からこちらの方が優位を保っていた。

 

 まず、こちらにある有利条件は先ほども述べた通り地の利、それから火力的な優位性。いくらジュピターがあるとはいえ、ロケット砲の一斉投射の火力には勝てない。それに歩兵戦力でも、あちらがリッパーやらヴェスピドといった装甲もない一般人形を使っている間に、こちらはドッペルドルゾナーやガンナーといった強力なユニットを押し付けれられる。それに、単体の作戦能力も段違いだ。

 

単純な物量だけで見ればあちらのほうが大きいのだが、今回は俺たちが正面を抑えている間に空挺降下でグリフィンの部隊が敵中枢部を制圧という流れを取ったお陰で夜になる前に制圧することができた。

 

ええと、グリフィンのなんと言ったか、SOPMODとトンプソンという人形が大活躍したらしい。なんだか俺にも話しかけてきてくれたので、ちょっといい気分になった。トンプソンに至ってはまさかの自分の分身たる銃を分けてくれた。曰く、『弾幕は力』らしいと。とりあえず貰えるものはもらっておいた、普通に嬉しい。

 

 戦いも済んだところで、今はアリーナ率いる部隊が鉄血残党を掃討してる。多分一日もすれば帰ってくるだろうし、その帰りを待とう。明日の最終交渉が、うまくいくといいんだけどなぁ。

 

 v月*日

 

 喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉が東方ではあったらしいが、今日はそれのような言葉で表せるような一日だった。いや、もしかしたら微妙に意味は違うかもしれないが、多分なんとなくこれっぽい感じだったからそれでいいだろう。

 

とりあえず俺の立場だが、パラデウスの方に普段はいることになった。指導者兼兵器開発者兼etc......のようなものになるらしい。でもときたまグリフィンというかアリアの方へ訪れて、色々と助言をするアドバイザーのような立場に立つことになった。昨日のように両者バチバチに対立するという事もなく、それなりに平穏に進んでよかった。最も、目の恐ろしさは洒落にならなかったが。

 

というわけでそんな新しく始まった俺の新生活(?)、まずは色々と損傷したり抜かれてしまったりした各部の修繕に当たることにした。やっぱりいくら壁があるとはいえ、ジュピターの火力は馬鹿にならない。かなりその壁をボロボロにさせられてしまったし、ぶっ壊れた建物やら地面の穴埋めもしないといけない。全ての力を総動員して復旧に向けて動くことになった。

 

俺が動くのはもちろんとして、土木工事用にちょっとした改造を加えたグラディエータ、重機運搬車として動けるようにウーランも改造した。グリフィン側の指揮官がそれを見て信じられないような目でこちらを見ていたのは印象深いな。まぁ元はゴリゴリの兵器だしなぁ、当然か。

 

ちなみに俺が動かしていたあのユニットだが、オプション装備として接近戦用の大型ブレードを携えたものもあったようで、今回はそれ用のアームを装備して修繕に勤しむことになった。いや~、あれさえあれば大きめな瓦礫とかも簡単に動かせるようになって楽楽。それにただ動かしているだけでいいから頭を使うだけで肉体的負担もないのも素晴らしい。お供になりそうだ。あれの中で寝るというのも思いついたがそれはなんか引きずり出されそうなんでやっぱナシで。

 

 とりあえず今日はここで切り上げるかな。アリーナも帰ってきたことだし、今日も一緒に寝ます。おやすみ~、明日の俺。

 

v月@日

 

 今日はマジで肝を冷やした一日だった。部屋で色々と作業をしていたら、いつの間にやら謎の人形たち4人が部屋にいたんだもの。見た瞬間思わずペンを落としてびくってなってしまった。多分戦場ならば今頃大変なことになっていたと思う、いや、今も戦場にいるのと同然なんだが。

 

彼女たちは404小隊というらしく、今日は挨拶がてらにやってきたらしい。いや、人形の部隊がそんなに足取り軽く来ていいものなのか?とも思ったが、どうやら彼女たちはそういうのは気にしない特別な部隊らしい。いや、どちらにせよそんな特別な部隊なのにとも思うがな。

 

とりあえず何をすればいいか分からなかったのでコーヒーを差し出した。今時珍しく、豆から挽いた純粋なコーヒーだ。そしてそれを差し出したところ、UMP45という人形がかなりいい反応をしてくれた。また飲みに来るといっていたが、そんな暇あるのかね?ちなみに9と呼ばれた人形は『苦っ......』と口にしていた。ううん、まぁ人を選ぶ味ではあるか。

 

 そんなこんなで一時間程度談笑をしたのち、四人は帰っていった。彼女達から聞いた話はなかなか面白い話だったし、また話してみたいものだ。それに、こっちの方は知らなかったことも聞けたし。

 

うちの名前は大本からそのままパラデウスという名前を借りているが、どうやら一介の宗教組織がこんな軍事力を持っているのってなんかおかしくね?ってことで近々監査が入るらしい。それに伴って、俺の基地にも監査の協力と情報提供をお願いすることに決定したそうだ。情報提供ねぇ、諜報機関とかを作ることになるのかな?うちが持っている情報を渡すのは無論として。

 

 他にもあちらさんの指揮官から聞いた情報として、今度、正規軍と合同で鉄血勢力の本格的な撃滅作戦に乗り出すらしい。今は鉄血もかなり勢いが下火になっているようで、今回のように鉄血が大規模な攻勢をかけてきたのは中々珍しいらしい。まぁそれは置いておいて、その作戦において俺たちも協力してほしいと。確かに、人形系の部隊が主力なグリフィン部隊にとっては、うちの機甲戦力は確かに欲しいかもしれないな。

 

この作戦にもうちは協力する予定だ。となると、今のうちに鉄血についての本格的な情報収集を行っておかないとならないし、鉄血のみならず正規軍と合同作戦を行うなら正規軍の情報も色々と集めておこう。正規軍の装備は最上級に近しいし、正規軍に対処できるようなモノを作れば、何でも倒せるようになるだろう。いや、だからといって正規軍と対峙するわけではないがな?

 

 そうと決まれば改修する案とかを考えておかないとな。どんな方向に強化させるべきだ?やっぱり対装甲目標の為に貫徹力に特化させたユニットか?はたまたソフトターゲット用の爆発兵器?それとも隠密用?考えは広がっていくばかりだ、面白くてたまらない。この楽しみを抱えつつ今日は寝るぞ。

 

おやすみ。

 

 

 

 




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