f月$日
あいだだだだたたたたた肩が潰れるってどんなパワーしてるのさちょまアリア本当に待ってくれないと俺の骨が先にご逝去あそばされしてしまうからお願いだから離して離してちょま本当に壊れる壊れる!ネイトボディがぶっ壊れて舞うからぁ!!あかんこれ死ぬぅ!
あっ。
あ、危ない危ない。グリフィン基地に出向したその直後くらいに、アリアが急に飛び出してきてはこちらに抱きつこうとしてきたのだが、その力がまぁ如何せん強かった。具体的に言うと、俺がアリアと二人で暮らしていたときより倍くらい強くなった力で。もしも俺がただの人間のままだったら、今頃全身を破砕されて哀れ爆発四散していただろう。
う、痛てて......なんだか今でも痛む気がしてきた。オイオイ頼むぜ?
まぁいいや、とりあえずそれは置いておこう。今日やってきたこととしてはグリフィン-正規軍連合作戦の最終打ち合わせを行ってきた。基本的に俺たちはグリフィンと共同で動くことになるが、道中正規軍と連携して戦うこともざらにあるだろう。そこでその観点に対して確認を取りたかったんだが......あちらが非協力的な態度を露骨にとってきたせいで、碌にそういったものを行えなかった。
あのカーターとかいう老いぼれのクソジジイ将軍様、俺の大切な家族を見下している節があるしどうにもきな臭い。ちょっとまぁあんまり人に言えないような方法を使って正規軍を調べた時も思ったが、なんだか......こう、言い表せない違和感がある。指揮官は気づいていなかったようだが、アイツ......とか言っちゃ悪いだろうけど、とにかく怪しさ満点だ。プラスして傍にいたエゴール大尉もアイツ程ではないが怪しい。
これは一度探りを入れてもらうよう頼んだほうがいいかもしれない。もう作戦実行まで後わずかだが、今からでも探りを入れ始めれば作戦実行くらいには何かしらの情報を得れるはず。それに加えて、実行部隊にも念のため警戒するように言っておこう。取り返しがつかなくなっちゃあ遅いからな。
正規軍ともし、もしだがな?戦うことになれば、損害が出るのは確実。特に機甲戦力が脅威だ。マンティコアの進化版みたいなヒドラ、可能な限り改良したウーランSWAPでも苦戦は必至であろうテュポーン、対人ミートチョッパーのようなケリュネティス。どれもこれも相手するとなると面倒なことこの上ない。
それに歩兵戦力も十分に訓練された精鋭兵士が集まっているだろうし、キュクロープスとかの軍用人形も侮れない。特にマシンガン型、というかミニガン型が持っているあの火力は下手をすれば一小隊が壊滅しかねないほどの火力を秘めている。ウチにもそういうのがいればな......開発を進めてた例のアレ、アスクレピオスを直ぐにでも調整して出すべきかもな。
あぁ、こうしていると考えこみ過ぎるな。悪い癖だ。とりあえず日記らしいことをまたしないと......そうだ、その例の打ち合わせ(笑)を行った後、夜になったくらいでアリアが仲良くなったといった人形の人達とカフェで食事を頂いた。紹介してもらった話によると、カルカノM1891とカルカノM91/38という姉妹らしい。別名、カノシノ姉妹。
話してみると、二人とも結構話が合って面白かった。特にカノは何か話題に困ったり話が途切れそうになると話を繋いでくれたり、純粋に話していて楽しかったりでまた話したいな~と思わせられる人だった。彼女たちも次の作戦に参加するらしいが、その役割としては支援部隊的な感じらしい。基本的には出撃無しだとか。う~ん、こっちからドルゾナーとか出すからこっちに来てくれたりしないかな?
そんなこんなで夜遅くまで色々と話をしていると、シノが眠ってしまったのとアリアが後ろから嫉妬を感じる目で見てきたのでお開きとなった。そして今、アリアがもうすぐ来るであろうからベッドの支度をしつつこれに記入をしている。いや~、もうすぐだな......作戦。
何も起こらにゃいいんだがなってアリア来たうごぉっ!?
f月I日
さて、昨日のこともあって大分体が痛いが、今日からは開発は一旦控えて生産や諜報に力を入れていくことになった。とりあえずは昨日書いた鉄血と正規軍の機甲戦力に備えて対装甲系で利用できる対戦車弾頭や破孔グレネード、簡易的にだが地雷を敷設できる小型地雷敷設機械、そして鉄血のゴリアテを倣って対装甲用に特化したATゴリアテなど、とにかく対装甲にこだわった生産をしている。
ATゴリアテは対戦車の頭文字からとってATだが、このゴリアテ君は本当に対装甲目標にだけ死を与える存在だ。堅固な装甲で敵に撃破される前に接近し、近づいたら破孔爆薬をもってして敵をドカン!という仕組みなわけだ。ただし使用する爆薬の性質上、被装甲目標にはあまり効果を発揮しない。まぁ、それでもかなり大きな被害は与えられるが。
鉄血も全く面白い発明をしてくれたものだ。自爆、という考えはあくまで決死の一撃のように行うものであって、日常戦術で行うものではないという考えを覆してくれた。昔は、というか今でも一部の頭のネジの飛んだ狂信者は身体に爆弾巻きつけてテロ攻撃をしたりするらしいが。それでもたかだかその程度で、常套手段として用いるものではない。
でもこのゴリアテなら突っ込ませるだけでかなりの被害を与えられる。コストも自律プログラムと簡易的な爆薬、それから外套を造るだけでいいから、超お安く済む。一家に一台、一部隊に一台、一分隊に一台ゴリアテとはよくいったものだ。最高だぜ。だってこいつを突っ込ませるだけでお手軽テュポーンバスターだ。これに対戦車分隊を加えれば?あら不思議、装甲目標に対して殺意MAXの部隊の完成。
俺の装備するユニットにも四台、小型のゴリアテが万が一接近されたようにと擲弾投射機の他にさらに増設された。でもこんなにゴテゴテでも、まったく動きに支障はないなんてびっくりだよな。一体どんな機動性持たせたらこうなるんだろうか?自分の事ながら不思議に思う。ま、別に悪い事じゃあないからいいんだけどな!
あ、それにもっと追加装備があるか。万が一撃破された時用にと、装備更新が済んで端っこに置かれていたアリーナ用の鎌。あれを縮小できるように改良したものを付けておくようにした。もし撃破されるようなことがあれば、俺自身くたばっているかもしれないが......それでも、あるとないとじゃあ安心感が違う。それに......なんだか、相棒が隣にいてくれているみたいで、安心する。
......といったら、施設内のみんなが全員押し寄せて色々と渡そうとしてきた。大きいものから小さいものまで、様々な物が俺の元へと届けられそうになったが......流石に量が多すぎて溢れかえりそうだったので、小さいものは自分の身体やアリーナの鎌につけて、大きいものはこの手記に保存しておくことにした。実物は、基地の部屋の中。流石に持ち込めない......ごめん。
さて、一週間後。そんな飾りつけでキラキラになった俺のユニットを操る、共同作戦の時が来る。それまで、寝首を掻かれないようにしないとな......
あ、よかったら感想・高評価を......