x月z日
いや~、マジで死ぬかと思った。ジェットパックとレールガンフルで使ってギリギリ生き残れた、マジで死を覚悟した、同じことを書いているがそれくらい衝撃が大きかった。ちょっと未だ冷めやまないこの感情をそのまま綴るが、あったことを書き込んでおこう。
重いカバンを背負ってかのスーパーへ帰ろうとしたところ、運が悪いことに哨戒中のパラデウスの小隊と遭遇してしまった。しかしバレていなかったから隠れてやり過ごそうとしたんだが......一団を率いていた小隊長らしきネイトが感づいたかと思うと、急に俺の方に向けて走ってきた。
慌てて全力で逃げようとするが、後ろからはやれ機銃やらグレポンやらが飛んでくるし、なんだったら途中からグラディエータの巨大な足音がドシドシと響いてきているしで心底恐怖を感じた。偏向障壁をケツに張って逃げるなんて経験あったかなぁ?飛んできた弾丸が麻痺弾だったから当たってたらダウン→捕獲→拷問or尋問ルートは間違いなかった。あの時の俺の判断には敬意を示したい。
そしてまぁ途中でレールガンで建物吹っ飛ばしたり、ジェットパックで下水道を全力でかっ飛ばしたりして、どうにかこうにか逃げ切った。いや本当に心臓に悪かった。下水道の時はマジで俺を殺す気だったのか水が急にせり上がってきて危うく汚水で溺死とかいう人生で一番嫌な死に方をするところだった。逆ハッキングで何とか解決できたけどな。
とりあえずあのスーパーに戻るのは明日になりそうだ。今は体を休めよう。ちょっとばかし今日は疲れすぎた。寝る。
x月p日
スーパーに帰ったらあの少女が泣きながら抱きついてきた。何があったのかと聞いてみた所、なにやら俺が朝目覚めたらいなくなっていて見捨てられたかと勘違いしたらしい。『もう捨てられるのは嫌』とも言っていたし、逃げ出すにも相当なトラウマが出来ていたのかもしれないな。
でもそんな少女はもうただでさえボロボロの身体が限界に近づいていたみたいで、話を聞いた次の瞬間には気絶してしまった。よく見ると前よりも心なしか損傷が増えている気がする。腹部辺りに引っかき傷のような......そんな痕跡だ。
でもこれじゃあすぐにでも修復しないと間に合わない。明日朝、どこか修理できる場所を見つけないと。確かこの近くには廃棄された人形製造工場があったはず。そこを探して、この少女を助けないといけない。
x月r日
今日も酷い目に遭った。廃棄された工場に向かおうとしたら、そこにはどうやらもう鉄血が占領していたようでかなりの数の鉄血と交戦することになってしまった。幸いにも相手はこちらの偏向障壁を破る兵器を持っていなかったのか、ただただ偏向障壁で受けさせて隙を見つけ出してレールガンで纏めて掃討するという作業で済んで、そこまではよかったんだが。よかったんだが!
鉄血の人形一体が攻撃を受けた障害でバグったのか、あちこちに乱射し始めてそのうちの一発が電源に当たってしまい、しかも当たり所が悪く施設全体の電源が落ちてしまった。一刻の時間も失えないというのに、そんなタイムロスが生じるとは想定外だった。しかも過電流で左足が一瞬ショートしかけたし。俺足ないから使えなくなったお終いなんだって。
でもなんとか復旧させて、急いで修理設備のある場所まで運んだ。そして自分の持てるだけの知識を使って、あの少女が再び地に足を付けて立てるように最善を尽くした。欠損部位は持ってきた部品を使って修理し、漏電やら過負荷を起こしていた場所は全て直した。唯一目だけは予備部品があらず、少女には申し訳ないがロデレロ用の義眼で我慢してもらった。今は手術台(仮称)の上でブランケットと共に眠っている。無事に目を覚ましてほしいが、どうだろうか。
今日は少女の無事を祈りながら眠りにつくことにする。いい夢を、明日の俺。
x月f日
少し不安になって来ている。少女が一日経過しても目を覚まさない。何かミスがあったのか?そんなはずはない、俺は最善手を打ったんだ、そうだと信じたい。頼むから目を覚ましてくれ......
良くないことが立て続けに起きているが、少しだけ吉報もあった。ここの鉄血工場を再稼働させた際、どうやら生産ラインもまた動き出したらしい。ここは機械系を生産していた工場のようで、二―マムという移動式野戦砲のようなものや、ジャガーという小型移動式迫撃砲のようなものがゾロゾロ出てきた。
で、そいつらに触れてみた所、ちょっとした痛みと引き換えにどうやって動かすのが、どのように攻撃するのかを指示できる、いわば指揮系統の掌握が出来るようになった。しっかしメンツがごつすぎるし、これじゃあさながら重装部隊だななんて思いながらも、これは僥倖だ。これなら留守を任せてもよくなる。
でもそれも少女の身の安全に比べれば些細なものだ。頼む、起きてくれ。でないと眠れない。
x月a日
朝起きたら少女が俺と一緒に寝てました。
すっごい力が強いです、潰れそうです。
しかも耳元で愛の言葉のようなものを囁いてきます、もう心が壊れそうです。
いや起きてくれたことはすっごい嬉しいけどこのままだと俺が羞恥心で死ぬ方が早いんで起こさせて下さい、お願いします。
x月b日
あの少女が俺から離れない。やれ『救ってもらった』とか『愛してくれた』とか意味深な言葉をつぶやいてず~っと俺の身体に引っ付いている。ちょっと小恥ずかしいのでやめてほしいと言いたいが、それらしき発言を匂わせた瞬間顔が絶望に染まって『また捨てられる......?嫌だ、捨てないで......』なんて言い出すものだから言えなくなった。
とりあえずそんなくっついている彼女と一緒にしばらくはここの工場にいることにした。だがいつあのパラデウスの追手が来るか分からない以上、いつでもここを離れられる準備は進めておいた方がいいだろう。その時にあの機械たちを連れていけるかはまさにクソッたれの神のみぞ知る。
でもこれでなんとか安心できるようになった。夜中に敵が来ていないか警備する必要もなくなったし、弾薬も味方も電気が生きていればいつでもそれなりに作れるようになった。最高だな。
x月t日
今日はせっかく持ってきた部品と丁度いい設備が整っていることだし、俺のユニットを改造してみることにした。使う素材はドッペルドルゾナーのより強力な偏向障壁発生装置、倉庫からパクった同型のレールガンとジェットパック。こいつらを使って改造していくことにした。
まず偏向障壁発生ユニットを交換し、ついでに電気系統の改造をちょちょいと施してより高出力化を成してみることにした。これで防御力はかなり上がるはずだ。元よりかなりいいモノだったが、より良いものにするとなんだか満足感があるな。
今まで使っていたレールガンも無論火力は至高なのだったが、人(まぁ人じゃもうないんだが)は誰しも生きているならロマンを追い求めるもの。ニコイチして砲身延長、要求するエネルギー量が多くなってしまったのはエネルギーキャップを二連にすることで解決し、結果的に大口径高出力化を果たしたロマン砲のようなものになった。扱いやすさ?知らんな。
そして最後のジェットパック、コイツもニコイチしてと行きたかったんだが、一度試験してみた所あまりにも出力が高すぎて工場の壁を吹き飛ばしそうになった、というかGで何かの部品が飛びそうだったから大人しく整備だけで済ませておいた。大は小を兼ねるともいうが、兼ねないときもあったな。
そんなこんなで今日は寝よう。相変わらず少女が一緒なのが気になるがな!でも今日は満足だ、久々に楽しめたしな。
いつも何書いてるんだろうと思ったら日記だったんだね。少女少女じゃなくて、今度からは名前で呼んでほしいな。明日、一緒に私の名前を考えてね?
x月q日
なぜ読まれたし。
よければ高評価と感想よろしくお願いします......