死に戻りスキルを付与して早三年未だに勇者は死ぬ気配がない 作:推してまいる
「…はぁ」
どーもこんにちは。女神です!皆さんご存じの女神です!
しかも転生系の女神様なので特典をあげたりしているのです。
なので無限の魔力だとか時間停止だとか所謂チートという特典をそれはもういっぱいあげました!
…最初は楽しかったのです。只の平凡な人間が巨悪を打ち倒し女の子を引っ掛けてはハーレムにいれる。まるで一つの映画を見ているようでとても新鮮でした。…しかし流石に300年もこんなことをしていると飽きてくるのです。王道の異世界系はもうお腹いっぱいになるのです。
…そんな時に見つけたのは…そう!!
「死・に・戻・り」です!!!
この死に戻りの良いところは王道系のように最初っから最強ではありません!最初は特典がないのだと思い異世界の過酷さに絶望し、死んでしまう
そこで自分の特典に気付き、こんなはずじゃなかったと嘆く。そして一通り絶望した後、世界を恨み転生させたものを恨み復讐しようとする。何度も自分の弱さに挫けて再起をする…
…あぁなんて素晴らしいのでしょう!!
自分が最強になれると勘違いをして世界を恨み私に憎悪を向ける転生者…!!
考えるだけで狂ってしまいそうですっ!!
…ええ、そうなんです。私はそういうのを望んでいたのです。
…こんな風に意気揚々と異世界を堪能している様を見たかった訳ではないのですよ!!!
お前に言っているんですよ!!!くそ勇者!!!
なんでお前スキルなしで普通に三年生き残れてんだよ!!!!!
一一三年前一一
昔から適応力が高かった。
だから親に無人島に置いていかれても生き残れたし、そこにたまたま海水浴に来ていたヤクザの組長に気に入られてヤクザの下っ端みたいなことになっても生き残れたし、ヤクザの組長に学校に通わされて虐めにあっても何してくるか予想が出来て虐められなくなったし
…まぁけど流石に放射線物質がばらまかれた所では一週間しか生き残れなかったけどね
そんなこんなで死んでしまった俺は女神に異世界へと連れていかれた。なんか特典がどうたら言っていたけど何も変わっていないからきっと渡し忘れたのだろう。あの女神アホぽっいし
今後のことだけど…まぁ取り合えず人が居る所に行って様子でも見ようかな
言語の違いがあるのかどうか、余所者に対してはどうなのか、村特有の文化があるかどうか、これらを重点的に見て入るかどうかを決めよう。
あれから少し経って俺はまだ森の中に居る。
何故かって?
…見つけた村が食人族だったんだよ!
やはり様子を見て正解だった。旅人が村に入ってすぐに骨になって村の倉庫に捨てられていた。
ご丁寧に捨てていた奴の口元は赤黒かったよ!
…まぁあの旅人には黙祷を捧げつつ村から離れた所で火を起こす。今は食べれそうな果物を焼いている所だ
…うん、うまい
俺は火を消して草木をカモフラージュにしてなるべく息を殺して眠りに入った
…今日はひどい夢を見そうだな
女神様は青年の過去を知りませんし、知ってもふーんで終わります。結局人と神の価値観は全く異なるということです。