サオリ「転生したら先生だった」 作:バニタスパスタのダム
というわけで水着おじさんを見過ごします。性能なんてしらねぇ!!俺は推しが引きたいんじゃ!
______全ては虚しいものだ。
どこまでいっても、何をどう足掻こうと。
結局その後にあるのは虚構のみ。
「ガッ……っ!ぐ、ぁ、っ………!!」
「やはりしぶとい……おい、アレを。」
「な、あ、アレ……!!」
「へ、ヘイローを破壊する爆弾……なんで……」
「冗談じゃない、リーダー……っ!!」
装備は雨に濡れ、弾薬も尽き、尾を引くのは寒さと痛みだけ。
苦しい。
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。
最後の最後で、私は、何もなすことができない。
世界の危機を、
その身をもって、“彼”の盾となることも、
全てを投げ打って、家族を取り戻すことも、
自らのせいで“堕ちた”存在になった“彼女”の身代わりになることすら、叶わず。
そもそも、こんな私が役に立てると思い上がる方が、間違いだったのだ。
「準備はできた。遺言くらいは聞いてやれとの命令だ。あるならさっさと吐くんだな」
「………………」
体を拘束され、胴に爆弾をくくりつけられる。すでにスイッチは、アリウス兵の手にある。
「……無いようだな。時間の無駄だった。なら_____!」
「______っ、ヒヨリ、ミサキ!!!」
肺が痛い。唇も切れている。視界なんて雨でぼやけて見えない。
「走れ!!そして伝えろ!!」
「彼なら……っ、先生なら!まだ間に合う!」
「でも、で、で、そんなの、できな__________」
私は、今どんな顔をしているのだろうか。
なあ、アズサ。アツコ…………
最後にせめて、お前たちの笑った顔が見たかったな。
私は、いったいどうしたら______
「……これが、アリウススクワッドのリーダー、錠前サオリの、最後の命令だ」
______この抱え切れない罪を、償えるのだろうか。
「______生、先生!」「うーん……困りましたね、ここまで熟睡されているとは……」「でも!早く起こして問題をどうにかしてもらわないと、困るのはウチだけじゃ無いんですよ!あーもう、私が起こしますね。先生!起きてくださいってば!」
がくがくと肩を揺さぶられる感覚に、ゆっくり目蓋が軽くなる。
……明るい。
陽の光だ。
「……お身体は、大丈夫でしょうか?」「先生、せーんせーい??……って、泣いてる!?」「まさかこの一瞬で……やはりゲヘナはッ」「いやいや、無いですから!」「どうしようどうしよう私何かしちゃったかしら、いやでも………うぅ……」
「……ここは、?お前たちは、いったい……っ」
小綺麗なデスクに、清潔な制服。見た顔も、何人かいる。
手はかじかまない。胸元まで垂れている髪は、硝煙にも、泥にも、血にも濡れていない。
「落ち着いてください、先生」
メガネをかけた女性が近づいてくる。
「ここは、サンクトゥムタワー……キヴォトスの中枢となる建物です」
「サン、く、トゥム……」
「……さては先生、寝てましたね?まったく……」
「就任したばかりでお疲れなんでしょう。私たちと違って、先生は生身の人間ですから」
「…………」
きらきらと、少しの不和こそあれど、輝いて見える景色。
手の傷も、重りを背負ったような体も、抑圧された環境も、全てが無に着した。
「…………は、ははは……なにが、起こっているのやら……」
全て、終わってしまったのか。
いや、卓上カレンダーの日付がそれを否定している。
逃げてしまったのか。たった一人で。
ちなみにですが、サオリが死んだ後、なんやかんやでプレ先まで倒すわっぴーエンドにはたどり着けていた先生(男)。
一体どうやったんでしょうねぇ(すっとぼけ)
それはともかく、誤字訂正報告ありがとうございます……