お願いします千織さんっ!こっち見てニコッてしてください!! 作:猫好きの餅
千織さん誕生日おめでどぉ!!
Xで今日誕生日なの知って爆速で書いたから短くてごめん。
「…………おぉ」
俺はおもむろに棚の上に置いてある人形「たもと」を抱き上げた。千織作の彼女に似せた人形の表情は、昨日はジト目のようだ。
「このサイズ感がいいんだよな」
大きくも小さくもない絶妙なサイズ。膝に乗せるとちょうどいい。あと顔可愛い。個人的にお気に入りは斜め上をみたすっとぼけ顔。千織さんがその表情してるのは見たことないから人形がやってくれてるのがいい。つかこの表情を作ろうと考えた千織さんがもう可愛い。
「……ねぇ」
そんなことを考えながらたもとを撫でていると、横からちょっと不機嫌そうな声が聞こえた。
隣を見るといつの前にか帰ってきたらしい千織がちょっと不満顔で俺を見てる。
千織はそのまま無言で俺の膝の上からたもとを退かすと、そのままたもとと位置を交換した。
つまり、今度は俺の膝の上に千織がいるってことで。
「…おかえり」
「ただいま。……たもとと何してたの?」
「それを言うなら"たもとに"じゃなくて?…なんも。ただ良く出来てるなって」
そういう俺を見つめる千織の顔は怖いまんま。だいたい考えてることわかるけど、たもとに嫉妬しないで欲しい。かわいいから。
俺は猫を撫でるようにして、手を彼女の頬に持っていった。するとこてんと身を委ねるようにして俺の手を頬を擦り付けて来る。それもまだ不機嫌でだ。
可愛すぎて気絶しそう。
「……自分が作った人形に妬くのはどうかと思うよ?」
「…だって、それくらい好きなんだもの」
「………ふぅ」
本当になんなんスかねこの人の攻撃力は。今の俺の手にスリスリしながらそっぽ向いて言ったの写真に保存したい。
「………クレイは、………違うの?」
「そんなわけないだろ」
以前と変わらず、いや以前よりも大好きです。ただ、あなたの攻勢が強すぎでなかなか出せてないだけで。
千織、本当に自分の部屋解約してこっちに引っ越してきたし、家にいる時はほとんどくっついてくる。外だと別に普通だから、ギャップで風邪ひきそうだ。
あなた最近、椅子よりも俺の膝に座ってる時間の方が長いですよね?
四六時中くっつかれて、さすがに俺も慣れて……来るわけないんですよね。
千織はそのままぐいぐい俺を押してソファの上に倒してきた。よじよじとその上に登った千織は俺の首筋に顔を埋めると深呼吸する。
吐かれる息が首にあたってくすぐったい。俺は抵抗するように千織の腰に手を回すとそのままころりと転がった。
「…んひゃ…っ」
ふたり揃ってソファから落ち、逆に俺が千織を押し倒す体勢になる。
そして、今度は俺が千織の首筋に顔を突っ込む。
「ん…」
そのまま首の後ろのボタンを外して肌を露出させると、そこに唇を落とした
「…ひゃ…っ」
「…っは、これで納得したか?」
千織の首元、着物で隠れているところに着いたキスマークを俺が舌でなぞると、ビクンと震える。
そのまま床はアレなので千織を抱き上げてソファに座らせるが、千織が手を離してくれない。じっと俺を見上げてくるのが本当に可愛い。
「………ん…」
「……なんですか?」
「……まだ、足りないわ」
「…………ちなみにさ、千織さんや。この件最近毎日やってるんですけど、そこん所どう思います?」
「………癖になっちゃった」
「だろうね!」
つまり、そういうことである。
俺はため息を吐いて、千織に手を伸ばす。当然の如く頬をすりすりさせるので、「わかるでしょ?」の顔でじっと見つめてくる店主様の思い通りにさせるのだった。