転生したらぬらりひょん♀になっていた《凍結》   作:影使い

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悪魔にカチコミします。あと、魔王と喧嘩しました《改編済み》

side サーゼクス

 

 

紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)と呼ばれるはサーゼクス自信の妻であり、女王(クイーン)であるグレイフィア・ルキフグスと静かに過ごしていた。その時、慌ただしくドアをノックして屋敷の警備をしていた悪魔が血相を変えて入ってきた。

 

 

 

「どうした?」

「た、大変です!!最近、レーティングゲームで見掛けるように東洋の妖怪が突然空間に現れた裂け目から大群で現れました!!我々も必死に抵抗したのですがその大群の妖怪達は此方で見かける転生悪魔になった妖怪とはレベルその物が違い我々では全く歯が立ちませんでした………」

「そうか………あとは私とグレイフィアに任せるといい」

「分かりました………」

 

 

 

そう言って、悪魔は部屋を出ていった。そして、今の事態を元々危惧していたサーゼクスは妻であるグレイフィアに向かって今の心情を吐露した。

 

 

 

「グレイフィア………危惧していた事が等々起こってしまったね………。元々彼等妖怪は非常に仲間意識の高い存在だと聞いていた。そんな彼等を無理矢理連れ去り眷属にしているのだから彼等の怒りを買ってしまったんだよ………。下手をすれば強大な力を持つ妖怪勢力とそのバックにある日本神話勢力との戦争何てこともあるかもしれない………。そうすれば、先の戦争で疲弊した悪魔勢力は今度こそ終わるかもしれない………」

 

 

 

サーゼクスは最悪の事態を想定しているのか普段の彼とは打って変わりかなり狼狽えた様子を見せる。そんなザーゼクスの手を妻であり、サーゼクスの女王(クイーン)のグレイフィアの手が優しく包み込む。

 

 

 

「あなた………過ぎてしまった事はどうしようも有りません………。だから、今とれる最善の策を講じましょう」

「そうだね。よし、行くとするか」

「はい、あなた」

 

 

 

そして、サーゼクスはグレイフィアと共に魑魅魍魎が居座る屋敷の外に出向くのであった。

 

 

 

======

 

side 雅

 

私は奴良組本家の組員であり、かなりの古参であるがしゃどくろの髑髏の上に座り、魔王の居城と言うべき屋敷を眺めていた。

今の現状が例え、この城に住まう魔王のせいで無くとも責任は悪魔のトップである魔王にもその責の一端はあると思っている。魔王の一人にカチ込みすることこそ我ら妖怪の意思をコウモリ共に見せ付けられるのだ。

 

 

 

 

『お嬢、かなり怒気が滲み出てますぜ』

「ん?あ、あぁ……すまなかった、がしゃどくろ」

『まぁ……あっしもお嬢の気持ちは重々理解してますぜ。

俺たちの同族を拐うなんて舐めた真似しやがったんですからね。

お嬢、一人で解決できないことがあったら先ずはあっしらを頼ってくだせぇ。お嬢が無茶しないかとあっしらも心配なんですよ』

「……ありがとう」

 

 

 

その時、私に近づいて来る顔見知りの妖怪が二人いた。

 

 

 

「お嬢!!屋敷から魔王とその眷属と思わしき輩が二人出てきましたぜ!!」

「ありがとうな、牛頭丸、馬頭丸」

 

 

 

少し幼い面影を残して居るこの二人は親父の幹部であり、私の相談役になってくれている牛鬼の組、牛鬼組の若頭と若頭補佐の少年達だ。ちょっと可愛かったので二人とも頭を撫でといた。

 

 

 

「へへへ、お嬢の為なら火の中水の中だぜ。なっ、馬頭?」

「そうだよ!!お嬢!!」

「そうか………なら、私もお前達に恥じない総大将だってことを示さないとな」

 

 

 

私は静かに立ち上がり、私は自身の体に仙術による身体強化を施す。

そして、《万物の選択》を使い空気を足場にして魔王に向かって空を駆ける。

それに気が付いたのか私のアリシアが呆れ顔をしながら私の後を追い百鬼夜行の中から飛び出して来た。

私は魔王らしき赤髪の色男の前に立ちアリシア達も私の横に立つ。そして、魔王らしき赤髪の色男が沈黙を破り発言する。

 

 

 

 

「………君がこの妖怪達の主かな?私はルシファーの名を継承した魔王、サーゼクスというものだ」

「サーゼクス様が女王(クイーン)兼妻のグレイフィア・ルキフグスです」

「私は任侠妖怪総元締め奴良組二代目総大将、ぬらりひょんの奴良雅だ。

今宵は貴様ら悪魔に連れ去られた下級妖怪達の弔い合戦と個人的に悪魔に襲われたんで仕返しに来た」

「…………話し合いで和解をしたいのだが」

「私もそうしたいのだが………今更遅い。

仮にも妖怪の大勢力の一つの長に手を出したんだ、後ろの連中がそれで納得する訳がないんだよ色男。少なくとも私と殺り合って貰うぞ」

「いささか物騒なダンスの誘いだね………分かった、私は君達を全力で排除する」

 

 

 

直後、サーゼクス達から濃厚な殺気が発せられる。それを感じとり私は思わずニヤリとしていまった。

 

 

 

「良いねぇ、心地が良い殺気だ。まるで親父と本気で殺り合った時に匹敵する殺気だ」

「雅、気を抑えなさい」

「やだね。こんな良い殺気放つ奴なんて妖怪の中でもそうは居ない」

「はぁ………もう良いわ。好きにしなさい。初めまして、サーゼクス。私は奴羅組二代目総大将幹部筆頭の半人半霊の衛宮綾と申します。貴殿はうちの総大将と心置き無く戦ってください。

私は………そこの女王(クイーン)と相手をしましょうか?」

「分かりました、お相手いたしましょう」

「鈴音、白夜叉。あんたらは他の悪魔が来たら迎撃していなさい。ここは私と雅でやるから」

「解ったよ」

「ういうい。で、何処まで殺ればいい?」

 

 

 

アリシアの言葉を理解した二人は頷き、鈴音は何時もどおり、白夜叉は雰囲気が昔の人斬りの物に戻っていた。

各自で分散していった。そして、アリシアとグレイフィア両名が何処かに行った。

 

 

 

 

「さて、始めよう」

 

 

 

私は《万物の選択》を発動し臨戦体勢に入る。

これで私は攻撃されたとしても攻撃がすり抜けることが出来る様になった。

目の前の色男クラスには《認識をずらす程度の能力》は効果が薄いだろうし、《直死の魔眼》も使わない。使ったら誰であろうと必ず殺してしまうからな。

 

 

 

 

「…………ここまで濃密な殺気はあの二天竜との戦い以来だよ………」

「御託は良い。行くぞっ!」

「っ!?」

 

 

 

 

私は仙術で強化状態の体に更に妖術で強化を施し、サーゼクスの目の前まで間合いを詰める。

そして、天生牙でザーゼクスを斬ろうとした。だが、そこは三つ巴の戦争を生き残った豪傑である魔王。中々の反射神経で紙一重で白刃を躱し、距離を取った。そして、雅に向かってザーゼクスが魔王たらしめている《滅びの力》を放ってくる。

 

 

 

「甘い!!」

「っ!?」

 

 

 

だが、雅は《万物の選択》の選択した物質を触れ、選択していない物は透過すると言う能力で《滅びの魔力》を無効化し、《気》を天生牙に纏わせ斬撃に乗せた放つ。

が、サーゼクスは《滅びの力》を操り壁を作り出しそれを防ぐ。

今度はサーゼクスが拳に《滅びの力》を宿し突っ込んでくる。

私は《気》を拳に収束し間合いを詰め、お互いの拳をぶつけ合う。

 

 

 

「りゃあああああああああ!!!!」

「はああああああああああ!!!!」

 

 

 

極限まで練磨された超高密度の《気》と《滅びの力》が反発し合い、辺りに拡散して遮蔽物を吹き飛ばしていった。

その余波で意識が切れて《万物の選択》が解除されてしまうが私は無視する。その状態から私は天生牙を横凪ぎ一閃し、サーゼクスは蹴りを放ってくるがそのどちらも当たらなかった。

 

 

 

 

「はははははは!!!!君ほどの実力者が居るなんてね!!!!久しぶりに全力で闘える!!!!」

「それは私の台詞だ!!!!まさか魔王がここまでの豪の者だとはな!!!!」

 

 

 

 

そこから二人の戦いは激化していった。雅は仙術と妖術で極限まで身体強化をし、最早並の実力者では捉えられない速度でサーゼクスを翻弄しすれ違い様に斬り付け傷を負わせていく。

サーゼクスもしっかりと雅を捉え、雅を《滅びの力》で狙い撃ちにして攻撃して行く。雅は《仙術》で操る気で相殺するも相殺仕切れない《滅びの力》によって傷付いていく。

 

 

 

 

後に双方の陣営で後生に語られる戦いを見ていた妖怪と悪魔は異口同音にこう語る。「あの人達は化け物だ」と。

 

 

 

=====

 

side アリシア

 

 

私は雅の戦いを邪魔しないためにグレイフィアと共に少し離れた荒野に来ていた。

 

 

「…………さて、やりますか」

「そうですね」

 

 

 

私は両手にお母さんの愛剣であり私も最も使用頻度が高い宝具《干将(かんしょう)莫耶(ばくや)》を投影し構える。

そして、この世界に来て手に入れた魔力以外の力である霊力と魔力で自身の体を強化する。グレイフィアも体から銀色の魔力のオーラが滲み出ている。

 

 

 

「フッ!!」

「はっ!!」

 

 

 

私達はほぼ同時に間合いを詰める。

そして、私は双剣で斬りかかるがグレイフィアが咄嗟に展開した障壁に阻まれ剣が弾かれ体勢を崩してしまう。その隙を狙って魔法を撃ち込んでくるがそれが私の狙い。霊力を操り飛翔しそれを回避した。

 

 

 

time(タイム) alter(オルター) quadruple(クアドラプル) accel(アクセル)

 

 

 

私の背後に青崎橙子さんの様に転生特典である衛宮家の魔術刻印が現れる。

それに修められた義理の祖父の魔術である固有結界を応用した魔術《固有時制御》で四倍速を実現しグレイフィアの背後を取り降伏を促すために移動を開始する。

 

 

 

「墜ちなさい!!」

 

 

 

グレイフィアは私の速さに辛うじて目で追えるらしく周囲に展開した魔方陣から魔力弾の弾幕を撃ち込んでくる。

それを普段は使用していない分割思考でマルチロックし迎撃するために投影の準備を普段の四倍と言う速度で行う。

 

 

 

投影(トレース)開始(オン)

 

憑依経験、共感終了

 

行程終了(ロールアウト)

 

投影(バレット)待機(クリア)

停止解凍(フリーズアウト)全投影連続層写(ソードバレットフルオープン)

 

 

 

投影し、私の周囲を浮遊する剣が一斉に射出され魔力弾を次々と撃ち抜いていく。

そして、剣の弾幕で出来た土煙を利用し即座に背後を取り投影した私の世界の《絶世の名剣(デュランダル)》を首筋に当てる。

 

 

 

「降参しなさい、でなければ首を跳ねる」

「…………どうかしらね?」

 

 

 

気が付くと私の周りには銀色の魔方陣が即発動出来る状態で超至近距離で展開されていた。

……これでは私が剣を振る事と魔方陣が発動するのはほぼ同時になってしまうだろう。

 

 

 

「…………引き分けね」

「その様ですね」

 

 

 

その時、一際大きい爆音が雅と魔王が戦っている場所から聞こえる。

そして、その後は全くの静寂が訪れる。どうやら、決着が付いたようだ。まぁ、霊力で詮索してみるに相討ちってところだけど。

 

 

 

「どうやら、向こうも終わった様ですね」

「そうだね。さて、これで私達の目的は終わったかな?悪魔勢力への牽制、そして妖怪を無理矢理眷属にしたこと、雅の襲撃による報復は終ったからね。

魔王と同等の存在が何人も妖怪側には居るって知らしめたから良しとしましょうかね」

「あの………もしかしてあの方と同等の存在が何人も居るのですか?」

「うん、と言うか雅は大妖怪の中では最弱の部類だからね。

最強クラスだと………白面金毛九尾の狐の玉藻さんとかかな?具体的に言って玉藻さんが本気出せば纏めて国の一つや二つ軽く潰せるからね」

「…………直ぐ様に妖怪に無理矢理手出しするのを禁止するようにザーゼクスに言っておきます」

「その方が良いよ」

 

 

 

 

そして、私達は雅達がいる場所に戻っていくのであった。

 

 

 

======

 

 

時は少しばかり遡り、雅とサーゼクスがそろそろお互いの限界が近付いて居た時だった。

二人は既にボロボロで雅は至るところから少量の血を流し着ている着物が《滅びの力》によって分解され着物を着ているか分からないような扇情的な姿でいる。

一方、サーゼクスも雅の仙術によって体中にダメージを負い、着ている服もボロボロだった。

 

 

 

「「…………」」

 

 

 

 

この時、お互いが限界であると察した二人は最後の一撃に全てを掛ける、その考えに二人は同時に辿り着く。

サーゼクスは真の姿である人型に浮かび上がる滅びのオーラに変わり最大の一撃を放つ準備を完了させる。

雅は気を体内で爆発的に増加し、酒の入った杯を構え自身の最大の一撃を放てるようにした。静寂が少しばかり続く。

そして、二人が同時にその静寂を打ち破る。

 

 

 

 

滅殺の魔弾(ルイン・ザ・エクスティンクト)!!!!!!」

「奥義、明鏡止水“朱雀“!!!!!!」

 

 

 

 

雅が杯の酒を激しく揺らがせ、膨大な気が込められた破魔の炎が燃え上がる。

その炎は神獣・朱雀の形となりサーゼクスに向かって凄まじい速さで飛翔して行く。

また《滅びの力》を凝縮させた巨大な高密度球体がサーゼクスから放たれる。

膨大な仙気を込められた破魔の炎が型どる朱雀と《滅びの力》が両者の中間でぶつかり合う。

そして、両方の技がぶつかり合ったその場所で《破壊の力》と《気》が反発し合い大地を抉りクレーターを作り出す。

そして、互いに力を使い果たしたことによって今まで一度も地面に着かせなかった膝が地面に着く。

 

 

 

 

「お前やるな、サーゼクス」

「雅、君こそやるじゃないか。まさか、私が再び『超越者』の姿になるなんてね。妖怪にこんな好敵手が居るなんてね思っても見なかったよ。一応、誘っておくが悪」

「それはないな。だが、友人としてなら付き合っても良いぞ」

「まぁ………それでも良いか」

「…………言っとくが個人的な友人だぞ。友人としてそろそろ妖怪を無理矢理眷属にするのはやめろと忠告しておく。

言っとくが私なんて大妖怪って呼ばれる奴等の中でも最弱なんだから」

「…………これは本格的に規制をしないと駄目だね。もし、君たち大妖怪の怒りを買ってしまったら本当に悪魔が滅び兼ねない………」

「じゃあ、私は帰るとするか。また、暇なときに酒でも飲もうな」

 

 

 

そして、雅はゆっくりと立ち上がりふらつきながらも確りとした足取りで百鬼夜行へと歩いていく。

途中でアリシアと合流し、チマチマと小言を聞きながら戻っていく。

一方、サーゼクスもグレイフィアに支えられてグレモリーの屋敷に戻っていった。

この戦いを期に大妖怪の実力を恐れた悪魔勢力は妖怪を合意を得られず無理矢理眷属にする事を禁じ、妖怪勢力と有益な関係を結ぶ事に躍起になるのであった。

 

 

 

 

 

 

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