とある科学の反物質   作:妄熊

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第2話:とある憑依の学園生活 その1

突然だが、皆様は一度死んだ経験なんてのはあるだろうか?

まぁ、当然だがあるはずがない、人は死んでしまえばそれまでだ。

だが、どういうわけか俺はその例当てはまらず、憑依だか、転生だかしてしまったわけなのだが。

少し俺の昔話をしよう。

昔、といっても俺からすればつい2,3年ほど前になるのだが、俺は何処にでもいる普通の社会人だった。

よくあるブラック企業で限界ギリギリまで働かされ続けて、気が付いた時には目線の低い子供の体になっていた。

おそらく俺は過労で死んでしまったりしたのだろう。

自分の事なのにずいぶんとあっさりしすぎじゃないかって?そう言われても、前世に未練なんてなかったし、別にいいかなぁと思ってる。

 

そんな前世があった俺も、今では学園都市の中学生になったわけだが、いまだに友達の一人もできていないボッチである。

べ、別に悲しくなんかないんだからな!...いや、正直言うと悲しい。

前世じゃ彼女どころか女性とさえ関りの無かった人生だったから、今回の人生こそは彼女を作るんだ!って意気込んでいたが...出会う女子みんな俺と関わろうとしないんだよね。

みんながみんな俺を避けてるってわけじゃないけど、多くの女性たちはそうだ。他の子は恋愛よりも能力開発の方を優先!って感じで関わりづらいし。

結局、この筑井さんに出会いなんて運命チックなものはなかったわけですよ。

 

と、俺も最近までは思っていたのだが

 

「アンタが「反物質(アンチマター)」?」

 

なんと、茶髪美少女から話しかけられたのだ。

 

女子から話し掛けてもらえるなんて、ましてや美少女からなんて2度の人生を通して一度もなかった。

さすがの俺も内心雄たけびを上げるほど喜んだ。

最初は、ね

 

「ちょっと!なんで逃げるわけ!?」

「出会い頭にいきなり勝負しろって言って電撃放ってくる奴と関わろうとするやつがいるかッ!バーカ!!」

 

美少女だと思ったら中身は戦闘狂とか聞いてねぇよ!なんだよ急に勝負しろって、俺が何したっていうんだ!

俺がこの少女に何かしたとか?いや、少女とは今日が初めての邂逅のはず...なら少女の友達に俺が何かしたか?自分で言うのもあれだが、俺はヘタレだ、この線は薄い...となれば残るは、この少女自身がそういう性格であるか。うん、これしかねぇや

 

「なんだって初めて話しかけてくる女の子がこんな戦闘狂なんだよ!」

 

もし神様がいるならチェンジをお願いしたいです。いや、神様が愉悦系の御人の可能性が...もしそうだとしたら恨むぞ。

とりあえずは、あの少女から逃げ切らないと...

 

「待ーてーッ!!」

「人間の速度じゃねぇだろ!」

 

少女は帯電しながらおよそ人とは思えない速度で俺に近づいてくる。能力から察するに電気系だから肉体強化とかの類ができるんだろう。

 

「って真面目に考察してる場合じゃねぇ!!」

 

俺は即座に彼女の放つ電撃を構成する電荷に対して反物質を展開し、発生した電気を霧散させていく。

 

「なっ!?」

 

少女は自分の周りに発生していた電気が全て自分の意思に反して別々の方向へと流れていってしまう現象に驚いている様子だった。

俺はその隙に路地裏の方へと駆け込み、そのまま暗闇に紛れて逃げた。

 


 

「やられたわね」

 

先ほどまで追いかけていた男が逃げた方向を見つめながら、先ほど自身に起きた現象を解析する。

電撃を構成するマイナスの電荷が、彼の創り出したプラスの電荷に引き寄せられ、放電したってところね。

反物質(アンチマター)」、存在する物質と逆の構成を持つ物質を創り出す能力とは聞いていたけど...

 

「電荷のみを創り出せるとか、下手したら素粒子レベルで物を創り出せるんじゃないの?あれ。まぁ、能力実験ではどんな物質も最終的には対消滅できるっていう結果が出た能力なわけだし、

できないことはないんでしょうけど」

 

そうして私は今一度、自身より上の超能力者の強さを認識する。

 

「こうしちゃいられないわね」

 

乗り越えるべき壁の高さが解ったのなら、あとはそれを越えるためにひたすら努力を積み重ねるだけだ。

あれで第三位なのだから上位は化け物ばかりなのだろう、だけどいつか必ずたどり着いて見せるんだから!!

そのためにはまず、今回みたいに操作が効かなくされる状態を作らない方法を考えないと...

 

「何かいい方法はないかしらね」

 

私はゲームセンターのコインを指ではじきながら考えを巡らせていた。

 


 

「はぁ、はぁ、はぁ、逃げ切ったか?」

 

息を切らしながら俺は後方を隈なく確認し、誰もきていないのを確認するとその場に座り込み息をつく。

あの時の機転を利かせた方法がなければ、今もきっと追いかけっこをする羽目になっていただろう。

そうならなくてよかったと胸を撫で下ろしながら、俺は自身の寮へと戻る道を進んで...(グゥ~)

 

「その前にコンビニでなんか買ってくか」

 

寮へ向かおうとしていた足でコンビニへと向かった

 

「...ら、どうして道端に童女が転がってるんですかねぇ?」

 

病院服らしい恰好の上からジャージを着こんだ童女

そんなのをこんな道端に放置なんてできるわけがないのでとりあえず抱え上げて家まで連れ帰った。

言っとくが、俺はロリコンじゃねぇぞ?

 

 

次回

とある科学の反物質

第3話:運命起点




どうも、作者の妄熊です。
元々殆ど書きあがっていたので1話、2話と連続で出せましたが、以降の物語はまだ出来上がっていないので次回の更新は結構先になると思われます。

以降本編登場人物の簡単な解説です。

筑井 祥太
本作主人公の前世社会人の男性。能力開発の最中に転生を自覚し、その影響か能力の発動に成功してしまう。
能力「反物質」は実験の結果から世界に存在するあらゆる物質に対応する反物質を創り出せるということが判明し、多くの研究者から注目を集めている。

御坂美琴
皆さんご存じ、ビリビリ中学生こと超電磁砲のみこっちゃんです。
自分より上の超能力者に挑みに来たバトルジャンキー、しかし相手にもされず力を封殺され逃げられてしまう。

では、次回もお楽しみに

追記
こちらも文章をチェッカーを使ったりして添削しました。
(思っている以上に読みにくい文章だと言われてしまい、ショックでした。これからも、チェッカー使いつつになりますがしっかりと皆様に読んでいただけるような作品を作っていくので何卒よろしくお願いします。)

25/11/27追記みこっちゃんを超能力者という事にしました。
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