VSぬしビークイン戦。楽しんでいただけると幸いです。
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」
#ラウラの蟲かごチャンネル
【捕獲】ぬしビークインを捕まえてみた【超危険】
〈ギャー!?〉
〈撮影事故だろこんなの!?〉
〈誰か大人の人ー!〉
〈逃げてー!?〉
〈こわいこわいなにこのビークインこわい!〉
〈さっきの話を聞いた後だとなおさら怖い!〉
「逃げろ、二人とも!カメラは止めるな!」
「無茶言わないでよー!?」
「マメバッタ、“にどげり”で移動しながら撃墜しろ!タマンチュラは“いとをはく”!ぶん回せ!」
フルーを庇うようにマメバッタを繰り出して、襲いかかろうとしていたミツハニーを二体蹴り飛ばさせ、アキルドに向かおうとしていたミツハニーをタマンチュラの糸で繋げて、タマンチュラが別のミツハニーに叩きつけて倒す。くっ、数が多い。まだビークインが動かないのが救いだが…でかいからアローラのぬしポケモンと似た様なのとはわかっていたが、ここまでとは!?
「ビークインが来るぞ!コフーライ!“いかりのこな”をばら撒け!」
“たいあたり”
“かぜおこし”
“こうげきしれい”
〈普通に諦めたくなる猛攻なんじゃが〉
〈カメラマンの根性すげえ〉
〈真っ向から立ち向かうラウラもすごい〉
〈はて。どこかで見たことある様な〉
ビークインが“こうげきしれい”を使おうとしているのを確認。繰り出したコフーライにいかりのこなをばら撒かせ、ターゲットをコフーライに集中。ミツハニーたちの“たいあたり”や“かぜおこし”を一身に引き受け、きずぐすりを与えながら光り輝いたビークインの繰り出してきた六角形の光……パワージェムを、受け止めさせる。
“パワージェム”
「“みがわり”!」
ぼふん、と音を立てて自らの体力を削って作りだした怪獣の様なぬいぐるみ、身代わり人形を取り出し、パワージェムを受け止めるコフーライ。よし、回復と“いかりのこな”繰り返せばビークインの攻撃にも耐えられる。
「今がチャンスだ!シュウメイから借りてきた、モルフォン!」
ここで今回の火力担当、どくタイプの専門家シュウメイがしるしの木立ちで捕まえ育てていたモルフォンを投入する。おっと、解説解説。
「モルフォンはどく・むしタイプのどくがポケモン!コンパンの進化系だ!羽には鱗粉がついており、羽ばたく度に猛毒の粉をばら撒くという危険極まりない生態を持ち、羽の鱗粉は体に付くとなかなか取れない上染み込んでくる上に、触れるとまっすぐ立っていられなくるほどの強力な毒性を持つ!毒に慣れてない初心者には育成はお勧めできないポケモンだな!また、夜行性で明かりに真っすぐな軌道で飛びつく習性があるぞ!あとどく・むしタイプなのになぜかくさタイプやエスパータイプの技も覚える器用っぷりだ!“ヘドロウェーブ”だ!」
マメバッタとタマンチュラをボールに戻し、コフーライを頭に乗せて“いかりのこな”をばら撒き注意を引きつつ、モルフォンに毒の津波を発生させ、ミツハニーたちもろともビークインを押し流していく。いわタイプになってるから効果は薄いが、それでも副次効果のどく状態にするというものがある。これだけの量を浴びれば、……どく状態になった様だ。
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」
「コフーライ。“むしのていこう”!モルフォン、“ギガドレイン”!」
さらにとくこうを一段階下げる技で攻撃し、ビークインの技の威力を下げつつ効果抜群を叩き込む。結構削ったぞ、このまま……そう思った時だった。
“かいふくしれい”
「……おいおい、その技を覚えているのか」
パルデアのビークインは使えないはずなんだがな。しもべに命令し、HPを最大値の半分の値だけ回復する技だ。こいつ、最悪どこかから流れてきた可能性もあるな?
“こうげきしれい”
「……人間を襲うのに理由があるとしたら、それは恐らくトレーナーがいたからだ。もしこのビークインを捨てたという奴。恐らくシンオウ人。この配信を見ているなら、恥を知れ。こんなに強いビークインを捨てたばかりか、通行人に迷惑までかけてるんだからな。…“みがわり”」
〈こわい〉
〈でも本当にそうならマジで反省してもろて〉
〈シンオウの恥やで〉
カメラを睨みつけながら、そう通告すのと同時に背後から襲い掛かってきたしもべたちを受け止める。むしタイプの技じゃ身代わりは貫通できないぞ。
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」
“ぼうぎょしれい”
「防御力を上げて来たか。ならモルフォン、“かげぶんしん”!」
ビークインがしもべたちに命じて防御力を上げるのを見て、モルフォンの回避率を上げながら次のポケモンを繰り出す。コロトック。捕まえたコロボーシを即進化させたこおろぎポケモン。こいつが今回の鍵だ。かいふくしれいを持っているのは想定外だったが、それすらぶち抜く火力はモルフォンにもない。だからこそ、コロトックの出番だった。そろそろ毒でミツハニーたちも瀕死寸前のはずだ。
「コロトック、“とどめばり”!コフーライとモルフォンはコロトックを援護しろ!“しびれごな”!“サイケこうせん”!」
〈知らない技だ〉
〈とどめばりって聞いたことないのじゃが〉
次々と、コロトックの腕の刃が、ミツハニーたちを貫いていく。
「“とどめばり”。むしタイプの技で、威力は数値にして30と弱いが相手をひんしにすると攻撃力が三段階上昇する技だ。だがしかし威力不足で尚且つ、ミツハニーたちのタイプはむし・ひこう。むしタイプの技であるとどめばりはまず効かない。そこを補うのがモルフォンの毒によるスリップダメージと、そしてコロトックの特性だ。“テクニシャン”威力が低い技を高い威力で用いることができるとくせいだ。これにより、とどめばりは撃つだけで火力が底上げされる技となる…!」
〈やけくそ工夫で草〉
〈つまり弱い技を工夫して実戦仕様にしたと〉
〈むしポケモンへの愛がすごい〉
「そのままいけ!“れんぞくぎり”!」
“ぼうぎょしれい”“かいふくしれい”
さらに、使えば使うほど威力が倍増するれんぞくぎりを発動。防がれ、回復されているがこのまま確実に、仕留める…!
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」
「モルフォン!?これは……あまいミツか!?」
すると甘い香りが広がり、一瞬にしてモルフォンが崩れ落ちていた。回避率を上げたのを、奴の持っていたアイテムで実質無効化されたのか。いやだが、それだけじゃない。奴の技は“こうげきしれい”、“パワージェム”、“かいふくしれい”、“ぼうぎょしれい”のはず。目に見えない攻撃なんて……とくせいか?いや、ビークインはプレッシャーかきんちょうかんのはず。スピードは上げれ……いや、この個体ならまさか?
「……もしかしてお前、“びびり”か!?」
〈煽りか?〉
〈ヘイヘイビビってるー!?〉
〈いやそのびびりってまさか〉
だとしたら不味い。“いかく”を受けるもしくはむし、ゴースト、あくタイプの技を受けると、「すばやさ」が1段階上がるとくせい…!瞬間、コロトックが撃ち抜かれて、崩れ落ちていた。……最悪だ。今俺は、れんぞくぎりを何回当てた?
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」
「……なんてこった。喜べばいいのか嘆けばいいのか。最硬最速のビークインの誕生だ」
・ぬしビークイン♀Lv.38
とくせい:びびり
わざ:パワージェム(いわテラス)
こうげきしれい
ぼうぎょしれい
かいふくしれい
もちもの:あまいミツ
概要:ミツハニーが可愛いと思って捕まえたトレーナーが、ビークインに進化してその恐ろしさから逃がしてしまい、そのことから人に絶望したビークインが何らかの手段でぬし化した存在。いわテラスは変えたとかじゃなくて素。びびりなのは後天的なモノで、実は人間が怖い。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。