Pilot in WARFRAME 戦器の英雄 作:Maitz.
説明回なので量が膨らんでしまった。
「warframe」をやったことある人は、後半読み飛ばして大丈夫です。
原作未プレイの人と主人公くんは、これくらい触れとかないと混乱するかなと思った筆者です。
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テンノを名乗る味方"キリ"に助けられ、降下艇で脱出する。
飛び出した宇宙で目に入ったのは、目を焼く恒星光とデータでしか知らない惑星群。
太陽系。人類の故郷にしてコアシステムの中心地。
遥か彼方、歴史教本の単語でしか無いはずの場所に、自分がいることに気づいた。
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テンノたちの宇宙拠点『Strataリレー』。
ひとまずは、ということで彼らの拠点に連れてこられたパイロット。挨拶もそこそこに"WARFRAME"用の調整槽にぶち込まれて数時間。コールドスリープによる機能低下など、鎧の最低限の修復整備を終えた後、彼らの部屋に招かれた。
テンノリレー内の一角、決して広いとは言えない空間。そこにいたのは助けに来てくれた鎧姿――キリと、そわそわした様子の人間男性2人。ここに来た時、人間がいるのを見てすこし安心した。この宇宙にいるのは全員何らかの鎧姿、なんて常識があったりしたら、またしても正気を失う事態になりかねない。
そして同時に目を引いたのは、この部屋の内装だ。壁や室内に所狭しと置かれているのは、銃火器に写真、タペストリーに室内装飾。どれも『パイロットにとって見覚えのある』品々だ。引き続き見覚えのないデザインであったテンノリレーに比べて、この部屋の中いる間は、フロンティアに帰ってきたような感覚を覚えた。
一個人としての直感がささやく。本来コアシステム(及び太陽系)であろうとフロンティアであろうと、技術の源流は同じはずだ。今となっては忌々しいIMCによって初期開墾・開発が行われたフロンティアに根付く技術は、結局コアシステムと同質同源のものが持ちいられている。なのにここまで技術体系が異なるとは、もしやIMCはコアシステムではすでに廃れた企業なのか。それとも?
知識をすり合わせなくてはならない。それよりもまず、彼らに助けられた礼すら言えていないことに気付いた。
部屋を見回して得た感慨から立ち直ると、彼女が話しかけてきた。
「よく眠れた、パイロット?」
「ああ、ぐっすりだ。だいぶ助けられてるな、ありがとう」
「それは良かった。改めて、私は"キリ=ザンジヌ"。見ての通り"テンノ"で、この子は"MESA"。お名前を聞いても?」
「パイロット、"ブレイド=ブライアント"だ。ミリシア特攻兵団に所属してる。この鎧は……すまない、わからない」
まずは彼女と挨拶を交わす。"テンノ"というのが組織集団だと聞いたので、こちらも覚えている限りの所属を返す。そして聞き慣れない単語が一つ。"このこ"という言い回しから鎧のことだろうとあたりを付ける。装備ごとにやれることが違うなら、彼女のそれは"MESA"装備ということになる。
「"ヴィンド=ベルク"、グリニア系機械工を担当してる。会えて光栄だ、パイロット」
「私は"シャイン=リー"といいます。ブレイド"パイロット"、ぜひお話を聞かせてほしいです。コーパス系科学者としてお力になれるかと」
人間の2人、鎧を着ていない彼らに目を向け、挨拶を返す。彼らは技術職のようで、話を合わせてくれているところから"グリニア""コーパス"の所属、あるいは関わりがあると目される。人間の素顔を見せる彼らからは、何か憧れの対象を見るような目を向けられている。パイロットの肩書には名声がつきまとう。そのことには慣れているが、何か見知った目線とは違うような気がした。
「"パイロットファンクラブ"へようこそ。正直、感激だ」
「構成員は後二人ほどいる。後で挨拶させよう」
「あなたを全力でサポートさせてもらいます!あ、それで、余裕のあるときにお話を聞ければ嬉しいです!」
なんと、ファンクラブときたか。そのようなものは兵士の中のエース、そのパイロットの中の伝説とも言えるエース・パイロットにしかつかなかったものだが。伝説のパイロット、その単語に一人の名前が頭をよぎった。
「助かるよ。といっても今は記憶が曖昧で、期待に答えられるかどうか」
「今は十分。本物のパイロットの生還だけでも感動している」
「いまだ傷は癒えていない。コールドスリープの後遺症も考えられる」
何にせよ、しばらくは彼らの手助けを得られるようだ。いくつかの気にかかることのために、今は力を取り戻さなければならない。
「我々にもいくつか予定はありますが、まずは基本知識についていくつかお伝えしましょう」
その言葉に甘えて、まずは話を聞くことにする。
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それでは不肖ながらシャイン=リーが、この"originシステム"の近代史について簡単に説明します。
時代としては『前史時代』『オロキン時代』『現代』の3つ。
勢力としましては『オロキン』『テンノ』『侵略者』『グリニア』『コーパス』そしていくつかの小勢力。
キーワードは『テクノサイトウィルス』『VOID』あたりをおさえるとよいかと。
まずは前史時代。なのですが、現在その記録はあまり残っていません。
確実に言えるのは、大事件によって文明崩壊と生物淘汰が起こったこと。その事件のどこかに『テクノサイトウィルス』の大増殖が関わっていることです。
テクノサイトウィルスは様々な生物に侵食・増殖し、強靭な肉体と生体機械的な発動機構、痛みによる凶暴性を与えます。既存の生物より強力な暴徒が、実質無限に発生するゾンビパニック。それだけではなく、一部のウィルス適合した生物は超能力や特殊装備と同等の力を身に着けます。かの時代を壊す要因となった、野に放つには危険な存在です。
後の時代には対処方法や封印処置が確立されましたが、現在も危険物であることには代わりありません。
先の救出作戦、あなたが目覚めた場所では、身体が溶けたような生物を目撃したでしょうか?彼らは感染者の成れの果てです。現代では撃破可能な敵の一種ですが、大増殖の発生や非戦闘領域への侵入は依然として脅威が残ります。
さて、話を戻しましょうか。『オロキン時代』。先の時代などという場合、大抵はこの時代を指します。
先史文明オロキン。彼らは特に遺伝子工学に優れ、太陽系の支配者でした。クローンや調整体による肉体寿命の克服、クバ技術による精神の転移延命。この時代の彼らは、正しく死を超越した存在でした。現存する多くの遺産がこの時代に生み出されてもいます。
オロキンは崩壊しましたが、現代の勢力はいずれも彼らの遺産をもちいて存続しています。文明という意味で、彼らを超える存在は未だ現れてはいません。
まずはテンノについて。現在とはやや意味合いが異なりますね。
この時代のテンノは、『テクノサイトウィルス』を克服した人種の名称です。ウィルスにより強力な肉体と既存の科学からは異質な超能力、そして人間の精神性や思考力を併せ持つ人種。その時代にとって明らかな危険存在でした。彼らはその驚異的能力ゆえに、封印や迫害・実験生物となることもありました。
その過程で彼らはオロキンによって作られた『テクノサイトウィルス』を素材とする装備により、その能力を強化・先鋭化させていくことになります。その現存する鎧が『WARFRAME』です。
次は侵略者の襲来、
ある時点にて、オロキン帝国に外宇宙からの侵略者が来襲します。この侵略者たちによってオロキン帝国は崩壊の危機に陥ります。
侵略者たちの性能が高かったのもありますが、彼らはオロキン殺しとも言える強力な対抗性能を備えていました。一度受けた攻撃に対して急速に進化することで耐性を獲得し、こちらのシステムをクラックすることで高度な制御がされた兵器は全て乗っ取られました。オロキン帝国の天敵といっても過言ではない、あまりにも都合の悪い存在です。
そんな彼らにも弱点がありました。VOID空間に満ちるエネルギー、彼らはこれを苦手としていました。
VOIDエネルギーに適合した人間を研究し、その能力を封印兵器"WARFRAME"に組み合わせる事により、侵略者に対抗しました。
この時より『VOIDエネルギー』と『テクノサイトウィルス』兵器を操る彼らが『テンノ』と呼ばれるようになります。彼らにより帝国は痛手を負いながら、侵略者の殲滅に成功しました。
ですがそのしばらく後に、オロキン帝国は崩壊したとされています。
帝国はオロキン人種を特権階級として他の種族を支配しており、帝国の弱体化に応じてクーデターがおきたとされています。一説では、反旗を翻したのは『テンノ』だとも。
その後『テンノ』たちは歴史から姿を消し、オロキンの残党がいくつかの勢力を築くことになります。
現代では、主な2つの勢力が対立しています。
『グリニア』勢力は、オロキンからケミカル技術を受け継いだ集団です。クローン技術によって作られた、巨大な軍隊や強力な特異個体を有します。永年を生きる女王によって強力な統制が敷かれており、暴力と火力をもって勢力を拡大しています。
『コーパス』勢力は、エネルギー技術を受け継いだ集団です。バリアやエネルギー弾、自立兵器などを戦力としています。利益と技術を信望しており、派閥同士で争うことも多いです。
そして『テンノ』勢力。オロキン技術による傑作兵器"WARFRAME"を操る集団です。彼らはコールドスリープしていたようですが、最近多くのテンノが目覚めつつあります。
数では大勢力に劣るため、領土保持はほとんどしていません。が、一度戦場に出れば一騎当千。圧倒的な個の実力を持ちます。思想もバラバラなため、独特の考えを持つ優秀な傭兵、明らかな宇宙の危機に立ち向かう調停者、などと見られています。
サブタイトルって妥協してもいいんですかね?
次回は出撃して貰う予定です。がんばれブレイドくん。
WARFRAMEは表記ぶれが多いですが、原作名としてはどれが自然に感じますか?
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WARFRAME
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WarFrame
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warframe
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Warframe
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ウォーフレーム