転生した結構やべぇやつ   作:ただのコマチ

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どうも。

12月24日に24話目でクリスマス回です。
待ってくださった人がいるかは分かりませんがお待たせしました。
実はこの一話のためだけに2週間くらいかけてたりします。
かけてこのクオリティなら救いようががが
ちなみにこの話、あずいろのてぇてぇを見た後に書いてます。
あずいろを推しながらAZKi×オリ主を書いている…うーんこの。

そして今回ですが、あとがきに関しては活動報告の方に垂れ流すことにします。
色々書きたいことを書いているので、良ければどうぞ。
↓こちらから
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=321081&uid=428567

※12/24を期限としていたアンケートですが、12/25まで延長とさせていただきます。

※12/25 誤字報告ありがとうございます



恋人(予定)たちの夜

 

 

「…エルさん」

「なんですか?」

「…今日ってクリスマスイブですよね」

「あー、そういえばそうですね…クリスマスイブ(リア充共は恋人と夜を過ごすが非リアにとってはソシャゲのイベントが行われている程度の認識しかできない悲しき日)でしたね」

「なんかすごい怨嗟がこもってる気が……じゃなくて、その…ここにいて大丈夫なんですか?」

「…そいつはどういう」

「いえ、AZKiさんといなくていいのかなって」

「なんでここでAZKiさんが…あー、そういうこと・・・・・・ですか」

 

春先さん…あなたは推しに恋人がいても許せるタイプのオタクなんですね……ってかそもそも恋人じゃねえよ。そりゃまあ…、好きではあるけど……って違う!!

 

「…もしかして、あれですか? 仕事終わりに待ち合わせしてデートですか!?」

「ちゃいますよ!! ……たぶん…」

「ほー…(助かる〜)」

 

くっそ、AZKiさんがよくする遊び道具見つけた猫みたいな顔しやがってよ…まあ私にもブーメランなんやろうけど。ホロメンのてぇてぇ見てるときの私ってこんな顔しとるんやろな…

というか、…じゃないよ。たぶん。AZKiさんと一緒にうちまで帰って、一緒にご飯とケーキ作って食べて、そのままAZKiさんが泊まってくってだけよ。

そんだけ…なんやが、これ所謂『お家デート』ってやつなのでは? だが悲しきかな、前世含めて経験がまったく無いせいで判断ができない。

これほんとにどうなんだ…?

 

「……」

「あれ、もしかして……嫌だったり…」

「あ、いや、そういうわけやないんですよ……なんちゅうか、その…恥ずかしくて…」

「…え!?」

 

今日の予定をAZKiさんから持ちかけられた時に、その、電話越しで少しだけではあるんやけど…真正面から気持ちをぶつけられて、私も返して……今までにもしてはいたけど改めて自覚をしてしまって……顔合わせんのが恥ずくて、今日までAZKiさんを避ける形になってしまった。

いや自分でもあかんのは分かっとるよ…でも絶対顔紅くあこうなるやん!? そんで絶ッ対AZKiさんからイジられるやん!! 今の精神でそれをやられるんはまずい、非常にまずい。

 

「どうにも、その…顔を合わせづらいといいますか…」

「………は〜〜〜〜…(やっとですか〜…)」

「なんです」

「いえなんでも」

「…さいですか」

 

いやそんなため息ついて、絶対なんかあるやろ。おらさっさとゲロっちゃえよぉ…いーや絶対なんでもないわけないやんけ。なに隠しとるんやー?

…ほんとに何もない? あらそう…

 

「というか、AZKiさんと予定あるの丸分かりでしたよ?」

「え……いやそんなまさか…」

「昼休みからちょっとだけソワソワしてましたから」

「……え”」

「あれ、気づいてなかったんですか?」

マジ……?」

「(あー、無自覚だったんですね〜…)」

 

ソワソワ…ソワソワって……それじゃあ私が楽しみにしてたみたいに………いやまあ、そう、なんですけど…ちょっとだけ! ちょっとだけよ!?

 

待て落ち着け私……ダメだ、自覚してからマジでダメだ。なんでこんなにも気持ちの整理がつきにくく……あれか? AZKiさんが最推しになりつつある…!? それは嫌や…あ、いや別にAZKiさんを推したくないって訳じゃないんよ? でもやっぱり私の最推しは大神さんであって推し変をするつもりは微塵も無いわけで……!!

 

「エールちゃん♡」

ヒゥ!?

「あ、AZKiさん…エルさん、すっごく楽しみにしてるみたいですよ☆」

「春先さん!?」

「そうなんだ〜」

「いやんなこと一言も言っとらん…」

「……じゃあ…嫌だった?」

「あっ…………いやその、言っとらんってだけで……思ってないって訳や……」

「…ふふっ、大丈夫。ちゃんと分かってるからね」

「…////」

 

「……じゃあその、春先さん。お先に失礼します」

「またね〜」

「あっはい! お疲れ様でした!」

 

 

 

 

「……エルさん、完ッ全に乙女メスの顔でしたね…」

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

家に着いて、着替えてご飯の用意……なんやけど…なんか緊張する。そしてAZKiさんがタンスからサラッと自分の服を取り出してきたのは触れないでおこう。

いやただAZKiさんが家に来ただけやろがい…いやでも何気に自分から招き入れるのは初めて、やし……あ”ぁ”ぁ”、しっかりしろ私ぃ……

 

「…今更やけど、一緒に家に来てもてよかったんですか?」

「うん」

「ご飯の準備とか今からになりますし、もうちょっと遅くに来てもよかったんじゃ…」

「だから、エルちゃんと一緒がいいの。前は一緒にお料理できなかったし」

「あー…まだ引きずっとったんですか」

「…ダメかな」

「……別に。そういう訳やないですよ」

「よかった〜」

 

まあ嬉しいよ……どっちかと言えば、ね。

実際ふたりで料理してるけどかなり楽だしサクサク進むし…AZKiさん私の行動読みきっとりません? 必要なもん思った瞬間に探して渡してくるんちょっと怖いんやけど…というかなんでウチの調味料の場所把握しとんねん。そのあたりも怖いんやが……あ、ここでご飯作ったことあるからか。そういや前に朝ごはん作ってくれてたわ。*1

でもそれ一回で覚えきれるか…? いや私基準だし私の記憶力が悪いだけかもやが……もしかして何回か使ってたり? この家起点で視れる過去は総浚いしたはずだし、あるとしたらなんでか知らんが・・・・・・・・視れないところやろね。シオリさんが見たのってそこら辺だったりするのか…?

 

 

「あ、そろそろお砂糖無くなりそうだよ」

「あぁ、ありがとございます……」

 

砂糖はたしか下の引き出しに……あったあった。

…地味に奥の方で取りづれぇ。まあたまにしか出さんし……影にしまっときゃよかったかな。

でもそれだとAZKiさんが使うとなったら…は想定せんでええやろがい、何考えとんねん私。

 

「…ショートパンツ」ジーッ

「え? …あっ////」サッ

 

やっべぇ……そうじゃん、あの姿勢で尻尾あったら見えてまうやんけ…おいAZKiさん、なんだその顔は。あんた愉悦される側やろ、いつの間に愉悦部とおんなじ顔するようになってもたん。いつもの配信みたいに清い笑顔でいてくれよ…それかちょっと赤くなるくらいの反応してくれよ。

そして目を離せ。ガン見すんな。

 

「…その、さすがに恥ずいんで…」

「ふーん…今まで穿いてなかったのに?」ニヨニヨ

「うっさい……気分、気分や!!」

「(照れてるのが分かりやすいな〜…)…あれ、気分って…」

「…どうされました?」

「エルちゃん、私に見せるのが恥ずかしいんだ〜♡」

「……………いやその……////」

 

…そう、なるわ。側からやったらそうにしか思えん…! いや違うんよ…ほんまにその、気分なんよ。別にAZKiさんが来てこうなったら恥ずかしいなとかそういうことを意識してもたわけやのうて、いやまったく意識せんかったってんでもないんやけど……とにかく違う!! 決してAZKiさんに見られるのが恥ずかしいから穿いたというわけでは…わけでは……違う、ちゃうんよ……ちゃうやんな…?*2

 

「…それよか、料理さっさと作ってまいましょ!! ね!?」

「えー、私はもっともーっとかわいいエルちゃんを見てたいんだけどな〜」

「…その“かわいい”はどういう意味や」

「そのままの意味だよ?」

「……っさい////」

「照れてるところもかわいい」

「うっさい!!////」

 

…そういうのは風真さんにやっといてぇな。もっとあずいろをやってくれんか…? コッチは供給を前世の記憶に頼るしかないんよ、お願い……でもなんかモヤッとする、ようなしないような。

んー…なんやこのきしょい感じ。

 

「……配信してなくてよかった」ボソリ

「なんか言いました?」

「ううん、なんでもないよ〜」

「…さいですか」

 

 

 

……

 

 

 

「……終わり、っと」

「お〜…」

 

なんだかんだありつつ、クリスマスケーキも無事完成。一応状態保存かけて冷蔵庫にイン。

この状態保存…『性質付与』ってのもすごーく便利。『修正』さんとおんなじくらいにはお世話になってるよね。魔法じゃないから別の魔法と組み合わせるのがすっごく楽でね…あ、魔法ってのは系統的なヤツが違いすぎると合わせるのが難しくなんの。ご飯と牛乳みたいな感じ? 好きな人はいそうやけどね。

 

「いつ見てもすごいよね」

「…素直に褒められてるって分かると悪い気せんよね」

「もー…でもほんとにすごいよ」

「さいですか…ほら、冷めんうちに食べますよ」

 

今日は色々クリスマスっぽいメニュー。

ピザ、チキン…所謂『クリスマスの家庭的ディナー』って言われて思い描く感じ。我ながらよくここまで作れたなと思うわ……AZKiさんに手伝ってもろたおかげかねぇ…

 

 

…そういえば確か……あったあった。

 

「AZKiさん、コレ・・飲まれます?」ニュッ

「…お酒?」

「ちょっと前に癒月さんとか船長さんとか、あと儒烏風亭さんから貰ったんよ……総じて度数高めなんが気になるけど」

 

右から順番に…リキュールちょこ先からスコッチウイスキー船長さんから大吟醸JFTから、そしてその他諸々。

あとなんか『美味しいカクテルの作り方♡』ってメモが付いてきた。“カルーアミルク”、“マミー・テイラー”…なるほど分からん。

 

お酒は全然分からんのよね。んで調べたら全部度数高めらしい、ってことだけ分かった。

意図的か偶然か……まあJFTが善意100%なんは分かりきっとるよ。でもちょこ先と船長さんは『AZKi様/あずちゃんと一緒に飲んで!!』ってめちゃくちゃハイテンションで渡してきたんよな。まあ悪意は無かったしほんとに100%好意なんかもしれんが、あの人らがあの人らやし……まあどちらにせよありがたくいただくんやけど。

 

「じゃあ、ちょっとだけもらっちゃおっかな」

「分かりました…薄めにしときますね」

「…ねえエルちゃん。私も作ってみたいんだけど、いい?」

「え? あぁ、えぇですよ…つっても私も初心者やし、ゆっくりやりましょか」

 

 

 

……

 

 

 

「…思ってたより飲みやすいかも」

「けっこう美味しいですねぇ」

 

こんくらいの強さやったら修正さんでなんとかできますわ。流石に酔い冷ますまではいかんでもしっかり意識を保てるくらいに調整しときましょうね。

 

「…エルちゃんは大丈夫なの?」

「なにがですか〜?」

「ほら、エルちゃん度数高めのまま飲んでるから。しかもけっこう早いペースで飲んでるし…大丈夫かなーって」

「あー…このくらいやったらいけますよ。よゆーです、よゆー」

「そうなんだ…よかった」

 

そう言ってAZKiさんはまたお酒を一口。

…やっぱり綺麗な人にゃグラス酒が似合うんやね。

中には雪花さんとかJFTとか、グラスより一升瓶とか缶ビールとかの方が似合う人もおるけど…AZKiさんはグラスの方が合っとるように思うんよな。まあ缶ビール片手に酔っ払うAZKiさんもかわいいやろけど……AZKiさんはそんなにベロベロに酔うタイプやない気がするし、ちょうど今みたくほろ酔いくらいでゆったり飲んでる方が…解釈一致っちゅうかなんちゅうかね。

 

「…ん、どしたの?」

「ああいや、なんでもないですよ」

 

…いつの間にか見つめすぎてたらしい。

いやこれは…言い訳がましくなるけどさ…AZKiさんが、その…「 あんまりにも綺麗やから」

「ゴフッ⁉︎………エルちゃんからそんなこと言ってくれるなんて…ケホッ」ボソリ

「?」

 

…どうしたんよ?

度数高くて咽せた、とか……もうちょっと下げた方がいいんか。なんか顔も赤いし酔ってきてるんかね…尚更度数下げた方がいい気がしてきたわ。

 

「大丈夫ですかー?」

「ケホッ…ダイジョウブ……ふぅ、立場が逆になっちゃったね」

「…逆?」

「前はエルちゃんが咽せてたけど、今日は私が咽せちゃったから」

「あー…」

 

…なんかもう、もはや懐かしい。

その辺りからの日々が濃すぎて濃すぎて…これで半年? 半年ってマジかい。もうちょっと長いこと経ってるような気がしてたんやがな…

 

「あの時のエルちゃんかわいかったな〜」

「……そんなポンポンかわいい言うんやめません?」

「えー」

「えー、やないんよ…言われるコッチの身にもならんかい

「(そうやって、なんだかんだ言いながら照れちゃうところもかわいいんだけどね」

「思いっきし口に出とるんやが?」

「あ、ほんと?」

「無自覚かい…」

 

酒の影響なんか? でもそれやったとして、無自覚で口に出たっちゅうことは……普段からそういうこと考えとる、ってことで…ええんよな………

 

「……」

「今かわいいって言われてちょっと嬉しくなっちゃったでしょ」

「…っさい」

「エルちゃんがそういう時って大体恥ずかしい時だよね」

「…じゃかあしいんよ」

「ふふっ…でも、今日はお互い様だからね」

「……お互い様?」

「…やっぱり無自覚だったんだ」

 

…待て、なーんか嫌な予感がする。AZKiさんのあの顔、私をイジる時の顔や。

私さっきなんかAZKiさんの琴線に触れることしたか? いや、AZKiさん『無自覚』言うたし…

 

「…私は何したんですか」

「うーん…教えてあげなーい♪」

「なっ……」

 

……後で過去視て確かめるしかないか。

でもほんとに気になるぞ…寝たら忘れそうではあるけどね。私の記憶力ってそんなもんだし。

 

「…教えてくださいよ」

「えー、どうしようかな〜」

「コイツめ…」

 

 

…まあでも、こういう時間がいいのかもしれん。

どうでもいい話をして、自分の種族だとかこの世界の異分子イレギュラーだとか、そういうことは考えなくていいような。

AZKiさんとまったり過ごしてお話して、そんでたまにイジられて…あ、イジられるのが好きってわけやないで?

いやまあ確かに『かわいい』って言われるのは、まあ……少しは、嬉しい、けどさ。別にイジられるのが好きになったわけやない。

…ほんまやで?

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 side.AZKi

 

 

「…エルちゃーん?」

「……んぅ…」

「あらら…」

 

完全に酔っちゃったみたい。

エルちゃんお酒は強い方だけど、今日はいつもより早いペースで飲んでたからかな。水もあんまり飲んでなかったみたいだし……前はしっかり飲んでたのにね。

というか、エルちゃんがここまで酔ってるのは初めて見るかも。

何回か飲んでたことはあったけどここまでではなかったし、そもそもエルちゃんなら程々で止めそうだから。のどかちゃんに聞いたこともあるけど、飲み会とかでもあんまり酔ってはないらしい。能力を使って治してるのかもしれないけど、ほろ酔いくらいしか見れないって言ってたのに。強いお酒だからかな…

 

お酒のせいなのか緊張してるからなのかいつもよりも赤くなった顔で、こちらを窺うみたいにチラチラと視線を向けて…かわいい。

そんな姿がわたしの中のドロドロとした気持ちナニカを刺激する。そんな姿をもっと見たい、エルちゃんを可愛がりイジメたい…人には言えないような気持ちがどうしようもなく溢れてくる。こういうの、キュートアグレッションって言うんだっけ。

 

「エルちゃんは普段からかわいいけどね」ツンツン

「むゃ……んぅ…あずきしゃん…」

「はーい、AZKiさんですよ〜」

「…んへへぇ////」

「ッ!?」

 

普段は絶対に見せないとろけた笑顔……お酒があるとはいえさすがに無防備すぎる。部屋着といい最近の対応といい、エルちゃんは本当に無防備だ。エルちゃんがいくら恋愛方面にポンコツでもわたしがエルちゃんにそういう・・・・感情を持ってるのはとっくに分かってるはず…なんだけど。

 

「…落ち着け、落ち着けわたし…」

 

エルちゃんは多分無自覚で全部やってる。

容姿の良さに自覚がないし自信も持ってない…ほんとになんでなのか分からないけど、そんなエルちゃんがこれだけかわいいことを計算してやるとは思えない。

…思えない、けど。

 

「…ねぇ、エルちゃん」

「んぅ…?」

「…エルちゃんは……」

 

 

もしエルちゃんが、この顔を他人ひとに見せるのが初めてじゃなかったら。

もし他のだれかがこの顔を見たことがあって、わたしと同じ気持ちになったことがあるとしたら。

もし、エルちゃんが……今よりもずっと、ずっと綺麗で魅力的な表情かおを見せる相手がいたら。

 

怖くて、怖くて怖くて、たまらない。

だから、お願い。教えて。

 

「……他の人の前でも、こんな風になるの?」

 

 

 

 

「あずきしゃんだけ」

「……え?」

「こんなんになるの、あずきしゃんの前だけですよぉ…?」

「…………エルちゃんそれって…!!」

「……すぅんぅ…」

「…寝ちゃった」

 

 

 

 

……『わたしの前だけ』…これってそういうこと、でいいんだよね? これで気がないとかだったら、本当にどうしたらいいのか分からなくなるんだけど…

 

「…えへへ////」

 

『わたしの前では酔ってもいい』って思ってくれてるんだ。エルちゃんはあんまり思ってることを口に出してくれないから…わたしのことをどう思ってるのかが、どうしても知りたかった。

 

だから、船長とちょこ先生からお酒の話が出たとき『ここしかない!』って思った。

クリスマスにエルちゃんとお酒を飲んで、酔わせてそのまま…って船長が提案してくれて、一緒にいたちょこ先生も強めのお酒をエルちゃんに渡すのに協力してくれて。

あ、でもらでんちゃんはほんとに善意でお酒を渡したんだよね。ありがとう、エルちゃん日本酒気に入ってたよ。

 

 

「…ここで寝ちゃうと風邪引くよー?」

「……んぅ…」

 

完全に寝ちゃった。どうしよ…とりあえずソファまで動かせるかな……軽い!?

エルちゃん軽すぎない…? 女性として羨ましい…でもちょっと心配かも。エルちゃんけっこう食べる方だけど…今考えるとどこに入ってるんだろ。いつ見ても体型が変わってないんだよ。不思議。

 

「よいしょ…」

 

軽いからいけると思ったけど…やっぱりできちゃった、お姫様だっこ。

エルちゃんって妙に準備がいいからお布団ももう敷いてあるだろうし、このままお布団まで運んじゃおっかな。そのまま寝かせて…わたしも一緒に寝ちゃおう。

朝起きてわたしがすぐそばににいたら、エルちゃんどんな反応するのかな。

焦ってすぐにはなれる? それとも恥ずかしくてしばらく動けなくなっちゃったりして…もしわたしがエルちゃんを抱っこしてたら離さなかったらどうするんだろ。突き放す…のはしないと思うし、静かに抜けるかそのままじっとするか、かな。

なんにせよかわいいと思うんだよね。

 

 

 

 

 

「…ふぅ」

 

布団に寝かせたエルちゃんを見下ろす。

完全に脱力して投げ出された手足、髪が広がって露わになった首元…少しだけ、めくれてしまったTシャツ。蕩けた目元、薄く開いた唇。

 

わたしがいるのにこんなにも無防備で、やっぱり少し心配になる。

 

エルちゃんは性善説をゴリ押ししてる。察しが良くて人の機微にも聡くて、人の悪い気持ちもしっかり分かってるはず…なのに誰かが悪い人だって思えないみたい。単に興味がないだけかもだけどね。

結局のところ、エルちゃんは『他人がみんないい人』という前提で行動してる。

…だから、わたしにそういうこと・・・・・・をされるかも、って考えもないんだと思う。ほんとに危なくて心配だよ…?

 

 

 

だから、わたしのものにしたいの。

 

エルちゃんに好きになってほしい。エルちゃんの身体にわたしの気持ちを教え込みたい。エルちゃんにわたしの気持ちを理解わからせたい、理解わかってほしい。エルちゃんに、エルちゃんに、エルちゃんに、エルちゃんに……

 

…今なら、エルちゃんになんでもできる。

エルちゃんは一度寝ちゃうとなかなか起きない。お酒もあるし、しばらくは起きない……なにをしても・・・・・・、起きない。

 

 

 

でも、お酒に任せちゃダメだよね。

 

 

左の首筋。傷ひとつ無いそこに、そっと唇を落とす。

色白の肌に赤い点がひとつだけ。

誰の唇も触れたことがない場所に、誰も付けたことがない跡を付けた。

征服感と背徳感。

感じちゃダメな気持ちが心を満たして、続きを、この先・・・を求める思いが溢れてくる。

 

でも、今日ここで止めておくね。

 

 

 

 

 

「よし」

 

跡付けマーキングはできたから、後はエルちゃんの隣に潜り込んでされるがままのエルちゃんを堪能する。

ふわふわな耳と尻尾になめらかな髪、ほのかにお酒が混じった匂い…スンスン

いつもなら付け根は嫌がられるけど…今なら好きなだけ触れる。

エルちゃんごめんね、でもわたしの前でこんなに無防備なエルちゃんが悪いんだよ。

 

「………んぁ…」

 

…寝てても付け根は感じちゃうんだ、かわいいね。

じゃあ腰は? …あ、やっぱり。

声も漏れ出した…腰の方が感じちゃうのかな。エルちゃんは否定してるし、わたしも猫じゃないのは分かってるけど…やっぱり猫みたいだよね。

 

 

 

モフりにモフってかわいい反応を堪能して、エルちゃんの息が荒くなり始めたところで終了。わたしとしてはまだまだ足りないけど…これ以上やってエルちゃんを疲れさせるといけないし、もしかしたら起きちゃうかもだからね。

あ、なでなではしないけど、抱っこして吸うのは続けるよ?

 

 

「……ふふっ」

 

エルちゃん、(マーク)に気付いたらどんな反応するのかな。

真っ赤になって悶えて…それで、わたしのことどんな目で見るんだろ。

…楽しみだな〜♡

 

 

*1
『幼馴染枠の襲来』より

*2
作者「どうだろうね^ ^」




 
↓あとがき
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=321081&uid=428567


2024-12/25-15:57
アンケート締め切りました。ご協力ありがとうございます。
めちゃくちゃ競ってますねぇ…
というわけで、すごく僅差ではありますが
小話集『あなたにとってエルさんは?』
を書かせていただきます。

みんな…あず×エルって許してくれてます…?

  • 許す。もっとやれ
  • 雑食なんで良いよ
  • あずいろの方が好きだなぁ
  • いやそこはいろはスだろ
  • その他(ご意見あればぜひ)
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