本当に遅くなりました。申し訳ありません。
『年末年始に投稿する』つもりが『年末年始に書いて、後から投稿する』形になってしまいました…オリキャラの設定とか背景とかオリキャラ主軸の新しい小説とか考えてたら遅くなりました…
というわけで、今話で登場するオリキャラに関するアンケートを設置します。
ちゃんと懲りてますし反省もしてますよ?
やあ諸君。今日も楽しくマナーを守って推し活に勤しんでいることであろう。
私は名もなき一職員、世間で言われるところの『モブキャラ』というやつである。
ひとつ勘違いしないでほしい、とだけ言っておく。
私の脳内でのひとりごとを聞いている誰かが居て、その誰かが私を軽蔑するなんていうどうでもいい不安があるのだ。興味がなければ聞き流してくれ…本当に、私は誰に向かって話しているんだろうか。
ともかく一言、私は所謂『モブレ』要因ではない。
少しばかり自己紹介をしておこう。先程は名もなき一職員と言ったが訂正を入れておく。
私の名前は『深山 悟』。アラサー独身、結婚願望無しのしがない一社員である。覚えてもらわなくてもけっこうだ。*1
もしも同姓同名の方なんかがいれば、是非仲良くしてみたい。いやなに…生まれのせいか血筋のせいか、友人と言える存在が少ないのだ。
私自身、自分が付き合いづらい存在であることは十分分かっている。ただそれでもやはり人との関わりが、友人と言えるような存在と笑い合う時間が欲しくなってしまうのだ。幼馴染のふたりといまだに良い関係でいられているのは本当に幸運なことである。
さて、私には今あるひとつの仕事があるのだが…それには私の血筋、そこに宿るある種『異能』だとか『能力』などと称されるものを説明しなければならない。
知ってのとおり、この世界には獣人や鬼人族、悪魔や天使までもが共存しており、その結果純粋な人族はかなり少なくなってきている。個人的な趣味で異種族間の歴史を嗜んでいるが、現世と幽世、つまり人族とその他異種族との関わりは江戸時代頃から続いているらしい。
まあこれには“本格的な”という言葉が付くのだが、世界中で謳われた怪奇現象…妖精、妖怪、悪魔、UFO、その他諸々の現象や存在は異種族との部分的な関わりだったという説が有力だからである。これを語り始めると私の性分も相まって止まることがなくなる、そのため割愛させてもらおう。
そして、かくいう私も異種族の血を引いている。
分類だとかそういった専門的な話を抜きにして端的に言ってしまえば、私には『さとり』という妖怪の血が流れている。
さとり、と聞いて思い浮かぶものは様々だろうが、おそらく大半の人が思うのは読心能力であろう。
さとりという種族には読心、心を読む能力があり、私も例外に漏れず他人の心を読むことができる。といってもかなり集中しなければ細かいところは見えず、普段から見えてはいるがあくまで嘘かどうか分かる程度のものだ。
この能力のせいで人付き合いが本当に難しく…諸々の事情もあって、我ながら苦労の多いなかで過ごしたものである。
そしてこれまた勘違いしないでほしいのだが、私は猿顔ではない。人族に比べて肌が少し赤く髪も黄味がかっているが断じて猿顔ではない。なんなら整っている方である。
…長々とした前置きになってしまった。そろそろ本題に入ろう。
私は勤めている会社からとある仕事を任せられた。
獅乃部エル
年齢は知らないが私の同僚にあたる人物であり、多くのホロメン、スタッフと関わりを持っている。少し前には公式番組『ホロの休日』に出演し、かなりの同接を集めた。私も同期として良好な関係を築けている。
そんな獅乃部さんなのだが、配信に出演する前から一定の人気を寄せられていた。姿も声も分からずホロメンが配信で口にすることしか情報がないなかで、である。まあAZKiさんがあれだけ熱烈に語っていれば話題になって当然ではあるのだが、当の本人が人気になっている事実にまったく気づいていなかったのは本当に不思議である。
かくいう私も獅乃部さんのファンのひとり。推すにあたって距離が近いのはありがたいが、ファンネームが無いのが非常に残念である。
そして、私はその獅乃部さんについて纏めた文書作成のためのインタビューを任された。
おそらく私の読心能力による嘘偽りない本音の収集を期待してのことだろうが…本当に私でいいのだろうか。
この仕事が任されたという事実は素直に嬉しい。が、文章に纏めることにおいて私よりも適任がいるのではないかという疑念もある。あくまで私は平凡な一社員、お
まあ、任された仕事くらいはキッチリと仕上げてみよう。そのくらいはできなければ、
ここではいくつかの事例を紹介しようと思う。私の言葉も含まれているが勘弁してほしい。
case.1
白上フブキ、大神ミオ
「インタビューって悟くんだったんだ」
「久しぶりだね〜」
お久しぶりです、本日はよろしくお願いします。
「…もっと肩の力抜いてもいいんだよ?」
…そうしたいけど、仕事だからさ。今はスタッフとタレントなんだし、そのあたりはしっかりしておかないとね。
…では、早速本題に入りましょうか。
「エルさんについて、だよね」
「色々と言いたいことはあるけど…やっっっっとだよ!! やっと!!」
『やっと』 …ああ、AZKiさんとの関係ですか。
「そう!! 前々からめっちゃくちゃ距離感がもどかしかったんだけどさー、ついに、ついによ!!」
「どうどう…でも、ほんと『やっと』って感じだよ。みんなすごくもどかしそうにしてたし、船長とかちょこ先生とかは突撃しそうなのを必死に抑えてたし…」
あれは見ていてもやもやしましたよね…やっぱりAZKiさんの絶え間ないアタックが効いた感じですかね。
「エルさんの方が折れたって感じだもんね」
「エルさんって、普段はめちゃくちゃ頼りになるのに…」
「「「恋愛に関してポンコツすぎる」」」
…まあ、平和な結果になりそうですよね。
それで、おふたりのエルさんへの印象ってどんな感じでしたか?
初対面と今での違いとか。
「うん。えっと…たしか、うちと悟くんとおんなじくらいの時期に入ってきたんだよね」
「白上からしたら若干後輩みたいな感じもする」
「そうなの? うちはなんか…歴は変わらないはずなのに熟練の先輩に思えるんだよ」
わかります。頼りになる、というか頼りになりすぎますし…エルさんはひとりでほとんどのことができちゃいますからね。入った時からどことなく先輩って感じがしてましたよ…
「やっぱりそうだったんだ…白上は関わり少なかったからなー」
「うん、すごかったよ…で、エルさんの初対面の印象だけど、やっぱり『美人』かな」
『美人』…見た目だけではなくて、ですか?
「そうそう。見た目もそうなんだけど、纏う雰囲気が美人っていうか…背筋ピシーって伸びてるし、所作が色々きれいだし、物腰柔らかで対応も大人だし」
「クール系美人ってのがぴったりだよね」
「そうだよねぇ」
なるほど、クール系美人。
確かにエルさんはそういう評価なことが多いですよね。
「ちょっと話しかけにくいのもあったかな〜…」
「うん、クールな印象で表情も変わりにくかったし、どうにも話しかけづらかったんだよね…でも結構話しやすかったような…」
あー…獅乃部さん本人には言わないであげてくださいね。この前かなり気にしている様だったので…
「そうなの?」
「ん、わかった」
…では、現在の印象は?
「残念美人」
「フブキ!? もうちょっと別の言い方とか…」
ミオちゃん、否定してない時点でフォローになってないぞ。
「あ……うん、そうだよね。うちも残念美人だと思ってる」
「いや、仕事とかは頼れるし残念ではないんだよ? でもところどころで残念美人感がすごくて…」
と、いうと…
「恋愛関連もそうだけど…部屋着がダサいTシャツだったり、AZKiちゃんにあれだけ迫られてるのに推しカプがあずいろだったり」
「うん……まあ残念じゃないところも多いんだけど…『意外だなー』って思うときが多くなったかも」
「うんうん。あの日もあれだけノッてくれるとは思わなかったし」
…『あの日』?
「アッヤベ…」
「(悟くんいなかったんだっけ…)…なんでもないよ〜」
そう、ですか…
「ウンウン…そういえば、あずきちゃんとの関係も最初は全然分かんなかったんだよね」
「…確かにそうかも。最初はぜんぜんそんな素振りもなかったし…」
「あずきちゃんも今ほど詰め寄ってなかったような…」
ほうほう…
「なんでだろ」
「なんでだろうねぇ」
「…まあいっか。また今度あずきちゃんに……聞いても大丈夫かな…?」
「うーん…」
…聞かないほうがいいんじゃないかな。
「…そうだよね」
…私の方からインタビューの途中で聞いておこうか?
「いいの?」
「うちも気になるし…じゃあ、お願いします」
分かった、AZKiさんに聞いてみるよ。
…では、最後にひとつ質問です。『あなたにとって、獅乃部エルは』?
「えーっと…信用できて、これからもっと仲良くなりたい人!」
「うちは…頼れる人で大事なファンのひとり、かな」
…わかりました。ご協力、ありがとうございました。
ふたりとも嘘と悪感情は一切なし。一部濁したところもあったが…そこも悪感情ではなかった。
少なくとも獅乃部さんを好意的に見ているらしい。
…読心能力をもつ私が、気負いも無く話せる数少ない人物がこのふたりだ。ふたりには本当に救われた。
まだまだ恩を返し切れてはいないし、これからもスタッフとしてサポートを頑張らなければ。
case.2
さくらみこ、星街すいせい
本日はよろしくお願いします…あの、おふたりとも?
「あ、よろしくお願いします」
「お願いします…あの、なんでみこちと一緒なんですか?」
「それはコッチのセリフだろうがよぉ!?」
インタビューの形式として、二人一組、ということですので…
「でもよりにもよってみこち…みこちとかぁ…」
「…あんだお」
「いや別に?」
「ぜってぇなんかあんだろ!?」
…ほんとに嫌がってる訳ではない。ふたりともそういった気持ちは持っていない様子ではあるし……流石はmiComet、というところか。
…そろそろ始めさせていただいてもよろしいでしょうか。
「ああ、すみません…ほら、おめーのせいで怒られたじゃねぇかよ」
「大丈夫ですよー…みこちからふっかけてきたじゃん」
では、最初に獅乃部エルさんの初対面での印象についてお聞かせください。
「初対面、か〜…うーん…やっぱり『きれいな人』ですかね」
「みこはー…『優しい人』?」
なるほど…では細かい部分を教えていただけますか?
「えーっと…見た目だけじゃなくて、声とか歩き方もきれいっていうか……あ、配信に出たらいいんじゃないかなって思った」
「あれ、すいちゃんも?」
「みこちもそうなの?」
「うん…エルちゃんトークもできるしできること多いし」
なるほど…ありがとうございます。では次に、現在の印象や印象の変化を教えてください。
「変わったって言えば、そりゃ…話し方?」
「たしかに。最近関西弁、というか素の口調が出ること多いかも」
「あと態度もちょっとだけ変わったかも。今もお菓子くれるし優し…くてたまにドライだけど」
「あれ、みこちって優しくされてたことあったっけ」
「ありますけど???」
まあまあ…おふたりにとって話し方の変化というのは大きいんでしょうか。
「そうですね、やっぱり敬語がところどころ抜けるだけで関係性も変わる気がしますし…」
「うんうん」
「距離感が縮まった感じですかね。あ、みこちの方は『雑に扱われる』って感じだろうけど(笑)」
「うんう…ん? 今すいちゃんなんt」
「それもあって最近はグッと話しかけやすくなりましたね〜」
「すいちゃん…?」
なるほど。
それ以外になにかありますか?
エルさんへの疑問、とか。
「なんであんなに自信がないのかが分かんないです」
「エルちゃんなんでもできてスタイルもいいからにぇ……この前触っちゃったけど、ぺぇも立派だったでぇ」グヘヘ*2
「えぇ…みこちそれだいじょぶ?」
「なにがぁ」
「AZKiちゃんにバレたらヤバいんじゃない?」
「………」
…私からは言わないでおきますね。
「…お願いします」
「……でもさ、AZKiちゃんって前は今ほど感情重くなかった気がするんだよ」
「にぇ?」
「AZKiちゃんってしょっちゅうエルさんのこと話すけどさ、前と今じゃこう……湿度が…ね」
「しつど」
「そう、湿度」
…たしかに、言われてみればそうかもしれない。
入社当初はAZKiさんと獅乃部さんが話しているところをほとんど見なかった。何度か一緒にいるところを見かけたことはあるが数える程度で、今みたく『激オモ感情』と言える程のものではなかったような。
フブキとミオちゃんの疑問に思う気持ちがよくわかった。気づくとどんどん不思議に思えてくる。
今までなかった違和感…なにか致命的なズレのようなものが感じられてくる。
「んー…言われてみれば……」
「でしょ?」
「だにぇ…」
…そのことですが、フブ、白上さんと大神さんも疑問に思っていまして……私の方からAZKiさんに直接質問しようかと。
「あ、そうなんですか?」
「じゃあみこからもお願〜い」
はい、分かりました。
…それでは最後の質問ですが、『あなたにとって、獅乃部エルは』?
「やっぱりきれいな人、あとすごく頼りになる人です」
「お菓子くれる優しくていい人! …たまにドライなのは直してほしいけど」
…はい、ありがとうございます。
…獅乃部さんとAZKiさんの関係。
あまり深掘りは…特に接し方の変化の理由には踏み込んではいけないような気がする。さとりの勘か、はたまたただの悪い予感なだけか……どちらにせよ、私だけで踏み込むことにしよう。
case.3
友人A、春先のどか
「どうもー」
「こんにちわ〜」
本日はよろしくお願いします。
「お願いします…えっと、エルさんについて、ですよね」
はい、タレントの皆さんだけでなくスタッフ側の視点もあるべきだと思いまして。
スタッフ陣を代表する形で、おふたりをインタビューすることになりました。
「代表…なんか責任感が…」
「たしかに…」
あはは…そんなに気負わなくても大丈夫ですよ。
では最初に、獅乃部エルさんの第一印象をお聞かせください。
「『できる後輩』ですかね」
「…そっか、えーちゃんさんからすれば後輩ですね」
「そうなんだよ…人員が増えたのもあるんでしょうけど、エルさんが来てから明確に仕事が楽になったんですよね…」
さすがは獅乃部さん、ですね。
「はい…他のみんなも優秀なんですけど、エルさんは頭ひとつ抜けてますね」
「はえー…」
だから『できる後輩』ですか。
では、春先さんは。
「私はー…うーん、『頼りになる先輩』ですね」
ですよね。
「やっぱり」
「エルさん頼りになりますからねぇ…」
「…じゃあ悟さんはどういう印象だったんですか?」
…私ですか?
「文書に載るかは分かりませんけど、個人的に気になるので」
そうですね…春先さんと似ていますけど、頼りになる…『頼りになりすぎる同期』、ですかね。
できることが多すぎますし、任せておけば大丈夫だと思えますから。
「やっぱりみんなそんな感じですよね」
「エルさんってほんとになんでもできますから…事務所とか、エルさんいなかったら修理費がとんでもないことに…」
「みなさん遠慮なく窓ガラスを突き破りますからね…あはは…」
ほぼ毎日割れてますもんね。
「私も人のこと言えないんですけどね…」
「あー、徹夜明けとか突き破って帰ってますもんね」
深夜のあれはえーさんだったんですか…!?
…では次に、現在の印象や印象の変化などをお聞かせください。
「最近すっごく話しかけやすくなりました」
「AZKiさんの影響でしょうね…でもなんか懐かしいというか」
「…?」
あー…やっぱりえーさんもそう思いますか?
「はい…昔、というか、入社したての頃のエルさんは今よりも話しかけやすかった気がするんですよ」
「そうなんですか!?」
「AZKiさんも今ほど、その、重くはありませんでしたし…エルさんも関わることを避けてなかったような…」
…まただ。
獅乃部さんの話し方に、今と昔とでズレを感じる。
他にも多数のホロメンとの会話の中でこのズレを感じているが…それが3期生以前に限られているのが少し引っかかる。どうやら4期生以降のホロメンは昔の獅乃部さんを知らないらしい。
…獅乃部さんが変わったのは、関わることを避けるようになったのって、いつ頃でしたか?
「えっと、たしか…4期生のみなさんが活動を始める前、だったような…」
なるほど……
では、最後の質問です。
『あなたにとって、獅乃部エルは』?
「割とマジでいないと困る人、ですね」
「実感籠ってますね…私は、頼れて優しくてかわいい先輩、です!」
ありがとうございます。
…本当に、気になって仕方がない。
某漫画家が好奇心で痛い目を見る事例を知ってはいるが…どうにも止められなくなってしまった。
思えば私は小さい頃から気になったことは突き詰めるタイプである。
「AZKiさんに、確認するしかない…か」
AZKiさんに獅乃部さんに感じたズレのことを聞いた。
黒くて重いキモチが溢れるのが視えた。
おそらく…いや、確実に。
聞かない方がよかったのかもしれない。
『好奇心というものは、とても人の心をひきつけるが、往々にして多くの後悔のもとになる』とは、正しくその通りである。
その後インタビューを終えて提出した…ところ、谷郷社長、通称YAGOOから直々に声がかかり、
『深山さんとの会話も良いですし、インタビューの音声をそのまま出してもいいんじゃないですか?』
ということで、インタビューの一部と一緒に私の声が全国配信されることになった。なんでだ。
…配信出演が決まった時の獅乃部さんも、こういう気持ちだったのだろうか。
深山 悟
オリキャラ。
妖怪『さとり』の血をひくアラサー独身リーマン。
フブミオと幼馴染であり、恋仲ではない(ここ大事)
推しカプはフブミオ。
エルほどではないが色々とそつなくこなす万能型。
過去に色々あって人間不信気味だったりする。
妹が1人いた。