どうも。遅くなりました(恒例)
本当に遅くなりました。
それでこれだけ遅れて、本編どころか過去編も一切進めずifルートっつうね! つうね!
…はい、ごめんなさい。
当初は夏だから特別編、的な気持ちで書いていたのですが、想定以上に難産となってしまいました。
その分長めだから許して…いただけるととっても嬉しいです。
最初の頃のペースを復活させられるのはいつになるのか…もう戻ってこないのか…はぁ…
次回は過去編、もしくはリクエストの実現になります。リクエストしてくださった方、本当にありがとうございます。
エルちゃん
『しばらく私の家には来ないでください』既読
『話しかけてもこないでください』既読
『来たら嫌いになります』既読
side.獅乃部エル
はきけがする。
あたまがいたい。
「ぅ゙…お゙ぇ……」
なんにもでないくせに、何度も何度も吐こうと喉からお腹をひっくり返す。
贖罪とも自罰とも言い難い。ほんとうに、ただの自己満足。
「…ダメに、決まってる」
やっぱり私は救えない。
AZKiさんにあんなことをしたのに?
AZKiさんにはもうお似合いの相手がいるのに?
なんよ…『いっしょにいたい』って。
なんでんなこと、思ていいって…いいわけがない。いいわけあったらあかんのや。
AZKiさんが、私と結ばれたいなんて…そんな願望があるだとか、そんなご都合的な妄想はするな。
あれはAZKiさんにとって普通のことや。私だけなんて特別なもんじゃない。誰にだって、やってる。誰にだってやってる、普通のこと…そうに決まってる。
私は離れるべきなんや。
離れなあかんのや。
…やから、やから、
「もうこれも……いらん、よな」
ぶちり
「…あ……ちぎれ、とらんな……ま…別にええけどさ」
「…さいなら」
side.AZKi
1ヶ月。
エルちゃんからあのメッセージが送られてきてから…今日でもう、1ヶ月。
この1ヶ月、私はエルちゃんとまともに話せていない。
…ううん。
厳密には話せてない訳じゃない。
エルちゃんに徹底的に避けられている訳でもない。
プライベートで会う機会は減ったけど、仕事で顔を合わせる機会は減ってもいないし増えてもいない。
それでも、エルちゃんだけが変わってしまった。
「っ、エルちゃ…」
「ああ、AZKiさん」
「…エル、ちゃん」
「どうかされましたか」
「っ…」
あの日から、エルちゃんが私に向ける目が変わった。
赤の他人を見る目になった。
今までとは真逆…ううん、今までとほとんど変わらない。すごく、似ている。
視線の先に興味を求めていない。
なにも感じていない、感じようとしていない。
壁をつくって誰も受け入れようとしない。
私を、見てくれない。
「……ううん、なんでもない。お仕事お疲れ様」
「はい。ありがとうございます」
いつもとおんなじで、いつもよりもずっと冷ややかな言葉が返された。
いつもより口数は多くて、表情も柔らかくて、愛想もとってもいいエルちゃん。
他所行きのエルちゃん。
エルちゃんはそのまま背を向けて、静かに歩いていってしまった。
今日もまた手を伸ばそうとして、やめた。
追いかけることも、言葉をかけることもできない。
いつの間にか、簡単だったことすらできなくなっていた。
怖かった。
これ以上エルちゃんに拒絶されるのが、どうしようもなく怖かった。
もう今までの関係には戻れないところまで来てしまっているけど、それでも、少しでも近くにいたかった。
もっと、もっともっともっと近くにいたい。近くがいい。今よりもっとずっと近くで、エルちゃんのそばで、エルちゃんを感じていたい。
なのに、エルちゃんから離れられたら……私は…
「エルちゃん…」
なんで、なんで…
私はただ、エルちゃんの近くにいたいだけなのに
「いやだよ…」
はなれないで
もっと近くにいて
もうあのときみたいなのは、嫌だから
「いやだ…いやだ…っ」
いやだ
いやだ
いやだ
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
side.獅乃部エル
ピーン、ポーン
「……はーい…」
家に帰って、ドアに鍵を掛けて、着替えもせずにソファに寝転んだ、その直後。
いっそ腹立たしいくらいにいつも通りの音でチャイムが鳴る。
故障してないったことでいいんだろうけどさ。
大方頼んだグッズが届きでもしたんだろう。
動きたくない。
身体が、頭が、全力で疲れを訴えてくる。
いつもは職務放棄しまくるクセして、こんな時だけ…はぁ…
…この疲れは肉体的なものだけじゃない。
肉体的なだけならいつも通りパパッと直してしまえばいい、けど。
今はまだ、もう少しだけ…この疲れに浸っていたい。甘えていたい。
相も変わらず面倒でくそったれな野郎なことだ。
「ッ…?」
重い身体でドアの前に立ち、鍵を開けようと手を触れた瞬間。
直感的に、踏みとどまってしまった。
根拠のない不安感と恐怖が背筋を刺す。
開けられない
ピーンポーン
また、チャイムが鳴る。
気のせいか先ほどより焦ったような…少しだけ、音の間隔が短くなったような。いつもなら気にもしないことのはずなのに、いやに目立って聞こえてしまう。
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
怖くなって、覗き窓から外を見た。
見てしまった。
「ひっ」
深い紫色が、2つ。
こちらをじっと見ていたソレと、目が合って「エルちゃん」
「ッ…!!」
扉の先からくぐもった声が聞こえて、身体が芯から震え上がる。
「ねぇ、エルちゃん」
ピンポーン
「エルちゃん」
ピンポーン
「開けてくれないの?」
ピンポーン
「ねえ、開けてよ」
ピンポーン
ピンポーン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポーン
「ッ……」
「……?」
カチャリ
ガチャ
「…エール、ちゃん♡」
外から鍵が開けられた。咄嗟にドアチェーンを掛けたのは、ほとんど同時のことだった。
呼吸が浅くなって、荒くなる。
息が上手くできなくなる。
目の前にいるのは…扉の先に、いるのは。間違いなくAZKiさんだ。
でも違う。声色が、空気感が、纏う雰囲気が、いつものAZKiさんとは違いすぎる。
「ドアチェーン…いつもは掛けてないよね。さっき咄嗟に掛けたんだね。ちゃんと反応できたんだ。さすがエルちゃん」
「でも、なんで掛けたの? 私なんだから外してくれてもいいのに。なんで外さないの? 外してくれないの? なんで開けてくれないの? 開けてほしいな。ねぇ、開けて? エルちゃん。開けて?」
「…少しくらい、答えてくれたっていいのに。そんなに震えないでよ。なんで怖がるの? なんで嫌がるの? 私はただエルちゃんに会いたくて、エルちゃんのそばにいたくて…ただエルちゃんが大好きなだけなんだよ? エルちゃんも受け入れてくれてたよね。そうだよね。エルちゃんも私のことが大好きなんだもんね。エルちゃんのことならなんだって分かるよから、そうやって想ってくれてるのも気づいてたんだよ」
「だから、大丈夫だよ。入れて。開けて。ね?」
「…っ…」
言葉が出せない。
なにか言おうとして、口を開こうとして…喉の奥に、
「……な…」
「な?」
「…なんで……来たん、ですか…」
やっとの思いで絞り出した言葉が、これだった。
「……ふーん…そういうこと、言っちゃうんだ…」
バキン!!
「……は…?」
ギィ…ガチャン
カチャリ
「ごめんね。あとで、ちゃんと弁償するから」
「ぇ…ゃ………は、?」
「エルちゃんがおとなしく開けてたら、壊さなくてもよかったのにね」
左手には、無骨な大型のチェーンカッターが提げられていた。
それが立ち姿とあまりにも不釣り合いで思考が止まって、
「ッ!?」
一拍遅れて事実を正しく認識する。
ドアチェーンが壊された。
AZKiさんに家に入られた。
後ろ手に鍵が閉められて、ドアまでの道はAZKiさんが塞いでて、今、AZKiさんに追い詰められた。
こんな…こんな、怖いAZKiさんに?
「…っ!」
そこからの動きはもはや反射の域だった。
疲れた身体に『修正』をかけ、素足で床を蹴って一目散に裏口へ。
裏口まで行けなくても、次点でリビング、せめて自室まで行かなくてはならない。
最悪たてこもれればどこだっていい。今のAZKiさん相手にどこまでできるかは放っておいて、時間さえかけられたらいくらでも逃げ道は作り出せる。
外に出さえすれば空がある。
谷郷社長に迷惑かけることにはなるけど…そのままどこか遠くまで逃げ切っt
「“
「……は…っ?」
途端に、転んでしまう。
なにもない場所で、無惨にも足が絡まった。
足が動かない。
這っていこうとしても腕が動かない。
動けない。
逃げられない。
なんで、なんでなんでなんで
「…なんで…
「ふふっ、がんばったんだ〜♪」
なんだそれは。
『がんばった』の一言で片付けられるものじゃない。
「そ、れを…なんでぇ…!!」
「わぁ…さすがエルちゃん。絶対抵抗できないって聞いてたのに……“
「っ…」
力が抜ける。
耳からAZKiさんの声が響いて、AZKiさんの存在が脳に染み込んで、抗うための熱が奪われていく。
頭が冷えて、手足の先が冷えていく。
恐怖で凍えていた心にじわりじわりと熱が灯る。
「ぁ…ぁ、ずき…さぁ…っ♡」
喉から絞り出た声は、場違いなくらいに甘かった。
「ごめんね。ほんとは私もこんなことしたくなかったの」
「今までも、これからも…こうやって無理矢理従わせるなんて、したくなかった」
「でも…でもね」
「エルちゃんが、悪いんだよ?」
「ただいま〜」
今日もまた、エルちゃんと一緒に私の家に帰ってきた。
私とエルちゃん以外には誰もいないから、言葉が返されることはない。
でも…こうしないと、エルちゃんが他所行きなままだから。
視線を横に向けてみれば、隣で私の手を握って物欲しそうにこちらを見つめているのが目に入る。
いつものことだけど、今日も自然と笑みがこぼれてしまう。
「…ほら、おいで?」
「っ…」スリスリ
いまだに遠慮がちではあるけれど、前よりもずっと近い距離感で、ずっと甘い声で、エルちゃんは私に甘えてくれる。
好きなものと私以外にはとことん無関心で、
そして、私にだけは本心からの笑顔を浮かべてくれる。
初めて会った日の、どこか儚げなあの笑顔とはまた違う。
綺麗で、純粋で、まっすぐで…ほんの少しだけ、すぐに壊れてしまいそうな雰囲気をまとった、満開の笑顔。
「…AZKiさん…これ…っ♡」
「ふふっ…今日も自分から持ってきてくれたね。えらいえらい」
「うんっ…付けて、ください…♡」
「うん、いいよ」
エルちゃんの誕生日にあげたチョーカー。
エルちゃんは、首輪代わりのあのチョーカーをお外に出る時だけ付けるようになった。
家に帰ればこの通り。
すぐにソレを外して…本物の首輪を付けてほしいって、熱っぽい顔でおねだりしてくる。
付けてあげて頬を撫でてあげると幸せそうに頬ずりをして、ほんとに猫みたい。
2人とも、代わりじゃ満足できなくなっちゃった。
エルちゃんも、私も、変わってしまった。
もう二度と、昔みたいな関係性にはなれない。
でも、それでも構わない。
だって本当の本当に独占できているから。
これからはずっと、ずっとずっとずーっと
『私だけのエルちゃん』なんだから
はい、という訳で『ばっどえんど』でした。
最終的には幸せではあるので…所謂『メリバ』ってやつですね。多分。
このルートの分岐条件は、本文でもあった通り
『獅乃部エルが“ふたりのきもち”時点でAZKiを完全に拒絶すること』
となっています。
前世でのあずいろてぇてぇが強く記憶に残ったせいでエルさんが踏み切れず、なおかつ過去の行いもあり、『AZKiさんのためを思って』離れる決断をしたルートですね。
エルさんがAZKiさんの心情をガン無視して事情説明も一切せずに離れようとしたせいでAZKiさんは無事病みきち化することに。
つまるところ、エルさんが怠惰だった、というに尽きますね。はい。
ちなみにAZKiさんに悪魔語を教えたのはハコ太郎と です。
…え、名前がわからない?
ははは。
〇〇最高! あなたも〇〇最高と叫びなさい
-
あずいろ最高!
-
あずエル最高!
-
どっちも最高!
-
(今喉枯れてるから声出せない)