転生した結構やべぇやつ   作:ただのコマチ

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どうも。
今までの話の下の方とか後書にけっこう大事なこととかどうでもいいこととか、ちょこっとだけ追加してます。よければどうぞ。



なんでおんねん(迫真)

 

 

やーみんな、獅乃部エルだよ。

無事帰宅である。いや無事とは言えないかもだけど多分無事。『明日行くからね』なんてロインなんて来てない。来てないと思いたい。思わせて(願望)

 

まあ、別に会うこと自体は嫌いじゃない。どっちかと言えば好ましいまである。ただすこし嫌な予感がするだけ。あと単純に自分が明日生きていられるか不安なだけ。あはは。

 

まあ今対策とか、できることはほとんどない。溜まってそうな疲れを癒しておくとか…あと死なずに平和に済むことを祈るくらい。

 

それじゃ、配信のアーカイブでも見ながらゆっくりしましょうかねぇ…

 

 

カチャリ ガチャ

「あ、おかえりー」

「なんでおるん???」

 

どっから湧いたよハコ太郎。

 

…そーだこの人混沌(カオス)の権化だった。

混沌って漠然としすぎてる気がする…でもこうやって不法侵入できることは知ってた。ソースは過去の経験。考えれば考えるほどなんでもできそうな気がするよね。

でもほんとに無警戒だった。盗みだとかそういう悪いことをしない人なだけ良いよ。

 

「…なんで来たんですか?」

「いや、最近会ってないなーって思って。ボクも予定ないし、そっちもどうせ予定ないだろうし」

「地味に失礼ですね。正解ですよ」

 

正確にはさっき入ったといえば入った。どちらかと言えば入れたくない…いや入れたくないほど嫌いな訳ではないけど心労が不安で悲しくなる予定が。

でも言うとおり暇ではある。こちらのことをしっかり分かっていらっしゃる。だからどうという訳でもないんだけどさ。

というかこの人議長だよね?さっき予定ないとか言ってたから大丈夫だとは思うけど、こんなとこで油売ってていいんだろうか…

 

「急に来られると困るんですよ……コーヒーでいいですよね。どうぞ」

「おもてなしスムーズすぎない?」

 

ハッ⁉︎つい癖で…

『ホロメンはもてなす、大事にする』

入社した瞬間からずっと守ろうと思ってる、自分ルールのひとつである。最近たまにだけど雑に対応しちゃってるんだよね…今日の風真さんがいい例か。

というか、私ってホロリスだし箱推しやん?

ルールを設けずともホロメンへの対応は必然とこうなっちゃうんですわ。今のところ困ったことはないからヨシ。

 

「思ったよりおいしいね、これ」

「それはよかったです…」

「どしたの?」

「…いえ、私今からご飯にしようと思ってたんですけど…」

「え、作ってくれんの?」

「…けっこう悪いタイミングで来てくれましたねって言おうとしてたんですけどそう言われたら作るしかないじゃないですか」

「…なんかごめん」

「…大丈夫ですよ」

 

ほんとに謝らなくて大丈夫です。今のはんなこと言おうとした過去の私が9割悪いので。でも1割の所在はこんなタイミングで来たハコスさんやで。

…とはいえ元々ひとりで済ませる予定だったし、あんまり待たせるのも悪いしでそんなに凝ったものは作れない。さてどうするか…

 

「でも私ちょっと前にもう食べてるんだよね」

「おいそれ先に言わんかい」

 

じゃあ軽食でいいやんけ。

おっとつい前世の言い方に……私もおにぎりとかで十分ではあるし、コーヒー出してるしツナマヨとか梅干し入れますか。ケチャップライスもコーヒーに合うらしいけど白米の気分だから白米でいこう。

 

「じゃあおにぎりいくつか作りますね。ツナマヨと梅干しって大丈夫ですか?」

「もちろんもちろん!」

「わかりました。すみませんけどしばらくかかりますよ〜」

 

さて、ちゃちゃっと作ってしまおう。ついでにコーヒーのおかわり淹れとこう。

 

 

⌛︎✴︎⌛︎✴︎⌛︎

 

 

「うん、おいしい」

「けっこう合いますね」

 

ツナマヨが合うのは食べたことあるから知ってたけど、梅干しも結構合うね。

というかまず素材がいい。この梅干し、谷郷社長からもらったけっこうというかかなりいいやつ。そしてツナマヨはアキロゼさんにもらったやつ。おいしい。これはスバルさんがガンギマリするのも納得ですわ。

 

「…」モグモグ

「…」モグモグ

 

一応作ってみたけど、塩だけってのもまたよし。

コーヒーには塩気のあるタイプのおにぎりが合うんだね。洋な方向で言ったらそれこそクッキーとか“Tea Time(お茶会)”って感じのイメージあるし、甘いのを一緒にしたくなるんだけどね。ただ私の中で紅茶とコーヒーのイメージが混ざってそうな気もする。

 

「…」モグモグ

「…モグモグ…って違う!!忘れてる!!」

「…なにをです?」

「ここに議長として・・・・・来た理由だよ」

 

いや用事あったんかい。

そうならそうと早く言ってくださいな。もう結構時間経っちゃってるじゃないですかい。しっかりもてなしてしまった…自分のオタ加減がすこし憎いね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つうか、議長さん自ら用事とか面倒そうなんですが。

 

 

「…用件は?さっさと言ってください」

「わぁ、雰囲気がらりと変わったね」

「用事があるって言ってくれてたら最初ハナからこれでしたよ」

「いやぁ、思ったより帰ってくるの遅くてさ」

「それはすみませんねぇ…」

 

さっきまで私はハコス・ベールズ(ひとりのホロメン)として接していた。

ただ、用事によっちゃこれからの扱いすら変えなくちゃならない。

いきなり剣呑ってねぇ…温度差で参っちまうよ。

 

「…で?」

「そんなに怖い雰囲気にしないでよ……ボクは別に君の存在を否定したくて来た訳じゃない」

「…さいですか」

「ただ君は異質(イレギュラー)だ。それもかなり特異な、ね」

「…」

「こっちも一応議長として、監視というか経過観察というか、そういうことしないとだからさ」

 

「…そんだけでいいんですね?」

「もちろん、それだけだよ」

 

 

 

「………じゃあいいんです」

 

…すこし警戒しすぎた。

比較的平和な話題だし、私の種族とか能力考えたらまぁそうなるわなって感じだね、残当。迷惑かけちゃって申し訳ないね。

というか、これを知ってたちょこ先って…?

 

「問題なさそうだし、伝えることは伝えたし、ボク帰るね」

「あぁ、はい…お気をつけて」

「ありがと。まあほとんどテレポートみたいなものなんだけど」

「お気をつけてもクソもねぇじゃねぇですか」

「バイバ〜イ」

 

まばたきひとつする間にハコスさんは消えていた。ほんとにあの人はどうなってんだか…

 

 

 

…まぁ、物騒なことにならんでよかったよ。

 

 

「…ヤベ」

 

緊張が解け、思わず力無くヘタリと座り込んでしまう。これ完ッ全に腰抜けちゃってますわ…

雰囲気明るくて忘れがちだけど、ハコスさんって混沌の“概念”そのものとかいう存在なんだよね。

さっきの余裕からも分かるけど、戦闘能力は私とは比べものにならない。混沌って言われてもなにをされるかわからない、戦闘においてはそれだけでも大きすぎるアドバンテージになる。

 

というか、その気にならなくても私を軽く殺せる。

 

そんな人とタイマンで、しかも結構不遜すぎる態度で話していた私って……前世からそうだけど、変なとこで度胸ありすぎなんだよね。ただのホロリスのどこにこんなクソ度胸があるのやら…

 

 

「…ふぅ」

 

まだ少し震える脚で立ち上がる。

お皿洗わないといけないし、イヤな汗出てきちゃったからシャワーも浴びたい。

 

 

「こんなんで明日大丈夫かな……」

 

悲しくなってきちゃうね…アハハ…

 





Hakos Baelz
議長。
エルの種族や能力を知っている。
実はこの話では全体的に英語だったりする。


獅乃部エル
色々警戒しすぎた人。
前世の口調が出たり敬語が不安定だったりする。
かなり特異な“イレギュラー”。


※この世界について(今更過ぎますが補足説明)
普通に魔法が存在するファンタジー世界。
獣人だっているし天使も悪魔もいる。
一応ダンジョン的なものも存在する。出てくるかどうかは未定。

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