この話は難しかった…他の人にとっては簡単なのかもしれない、だが私には難しかった…
あ、めちゃくちゃ解釈違いとかあるかと思われます。ご了承ください。
「…ふぅ」
ちょこっと遅めのお昼休みです。朝にmiCometと色々あったからね、遅くなるのはしょうがないね。
そして目の奥が地味に痛い。ズキズキじゃなくてジリジリする感じ? 上手く言えないけど不快である。
十中八九朝のあれのせいなんよね…この反動だけなんとかなってほしい。他のも筋肉痛とか倦怠感とか、「日常に支障が出るほどではないけど不快」っていうヤなやつだし…はぁ。
まあなにはともあれ昼休みよ。
今日もメロンパンとコーヒー牛乳をキメながらホロメンの予定とか配信のアーカイブ、切り抜きのチェック。私のお昼休みのルーティーン。
ながら食べはちょっと行儀悪いな、とは思う。でもチェックする内容が多くて分けてたら間に合わないんよね。私って食べるのけっこう早い方ではあるんだけど、お昼休みに両立させるにはながら食べしかなかった。まあ、ハイスペックにモノを言わせりゃ楽勝なんですけどね。ガハハ。
えーと、今日事務所に来てるのは……miCometと、あと鷹嶺さん、獅白さんに角巻さん。いつもより少なめかな?
鷹嶺さんってしょっちゅう来てるような…今日って配信もないし。もしかしてholoXのやらかしの謝罪とか後始末とかは……無いか。流石にそこまでひどいやらかしはしとらんでしょ。
ししわたはあれか、コラボ配信の打ち合わせ。
ちょっと前にスバちょこるなたんの打ち合わせもあったし、獅白さん頑張ってるね。角巻さんも先週に収録あったような。
そういえばこの2人、後輩と先輩な関係はいいとして、捕食者と被捕食者…けっこう歪な関係な気がしてくる。前に何度か食べられてるとこは見たことあるんだよね…その後しっかり元気にリスポーンしてたから大丈夫ではあるんだろうけど心配になる。
まあでもあの2人自体は仲もいいし、獅白さんのわきp…装いは角巻さんの趣味的に魅力的ではあるみたいだし、たまに血とか片付ける手間がかかる以外は『てぇてぇなぁ』で済ませられるし別にいいんだけども。
でもなー…なーんか忘れてるような気がするんだよねぇ……けっこう重要で忘れちゃいけないことな気が…………うーむ…なんだっけ?
メロンパン食べたばっかだし、糖分で頭動かしたら思い出せないかな…
「うむむ…」
「ぁ…エルちゃ〜ん!」ハァハァ
「んぇ?」
そうやって考えていたら角巻さんが来た。
私って考え事をしてたらホロメンに会う体質なのか…? 前もこんなことがあったような気が…この話はやめとこう。私の体質なんてものは考え出したら終わらないことが目に見えてる。
「打ち合わせお疲れ様です」
「ありがとエルちゃん……かくまって!!」
「…え?」
……なんで?
なぜ急にかくまえと。イタズラの度が過ぎて怒られでもしたのかも…いやそれにしちゃ空気感が違うような気がする。こんなに切羽詰まった空気にはならん筈だし、わためさんなら基本『わるくないよねぇ?』って言える様なことしかしない筈。
「と、とにかく助けて!どこでもいいから!!」
「……暗いとこで寝っ転がるのでも大丈夫なら」
「うん、大丈夫!」
「じゃあ、しばらくしまわれててくださいね」
“ 亥嶁篦褸虚碼橢無癡鼃裵學 ”
「え?……えぇえぇえぇ!?…」
「…よし」
いやー、久々だったからちょっと心配だったけど杞憂だった。けっこう上手くできるもんだね。
…え、なにをしたかって? そんな難しいことじゃないよ。私の影にしまったってだけ。
さくらさんにあげたティッシュも鯛焼きもこうやってしまってた。服の下、特に胸でお腹辺りにできた影を使った容量ほぼ無限の懐収納。すごーく便利なのだ。スマホと財布を落とす心配がないし。
一応影の性質操作して、できるだけ快適に過ごせるようにはしたけども……暗いのだけはどうにもならねぇんですわ。まぁかくまってって言ったのは角巻さんですし………獅乃部はわるくないよねぇ?
…自分で言ってなんだけど一人称獅乃部はキツいわ。
それにしても、角巻さんはなんであんなに焦ってたんだか。急にかくまえって言われてびっくりしたよ…私含めた一部の人じゃなきゃ応えられんぞ。
というかなにから逃げてたんだ?
「うーん…」
「……あ、エルさん」
「あ、どうも」
そうやって考えていたら獅白さんが来た。
またもやである。私ってマジでそういう体質なの?前もこんなことが(以下略)
そらにしても獅白さん……なんか汗ばんでる?息も若干、ほんとに若干上がってるような。私の無駄に鋭い感覚がそう言ってんのさ。
きっと走ってたんだろうね。急いでるとか、あと誰かに急用があるとか…そういえば角巻さんと獅白さんって打ち合わせしてたよね? それで角巻さんがなにかから逃げてて、そして獅白さんはなぜか走ってたらしい……おぉ?
「お久しぶりです。打ち合わせお疲れ様でした」
「ありがとうございます…あの、わため先輩見てませんか?」
「…角巻さんですか? 見てませんけど」
「ありゃ、そうですか…こっちに来たと思うんだけどな…」
なるほど、あの焦り様は
てか角巻さんよく逃げれたな。獅白さんってけっこう足速いと思ってたんだけど、逃げ足の方が速かったか、それとも命の危機での覚醒か…そうならそうで感心するより心配になるけどね。
「スン……もし見つけたら教えてください」
「はい、出来る限り早くお伝えしますね」
「ありがとうございます…スンスン……んー?」
げ…やっぱり匂いで気づかれそう。
獣人、それも肉食系の獣人に顕著な鼻のよさ。なんでか獣(仮)の私の鼻も利くことは置いといて、どうしてイヌ科だけじゃないのかな。鼻が利くのは犬、ってイメージあるんだけど…キツネにフェネックはまだ分かるけどなんでネコ科まで鼻が利くのやら。
まあ隠したときも匂いでバレないか不安ではあったんだよねぇ。影に入れたら匂いとか遮断されるし、獅白さんからしたらここで不自然にわため臭が途切れてる感じだもんね。そりゃ不思議に思って当然ですわ。
「…やっぱりわため先輩来てましたよね?」
「いえ、来てないですよ」
「……ジーーー…」
「……」
うっ…ホロメンを騙しているという罪悪感が……
いやでも今私はひとりのホロメンを庇っている訳ですし、しかも命に関わるかもしれない危機と来てる。いくら角巻さんがしょっちゅう噛まれているとはいえ、5分でリスポーンするとはいえだ…流石にホロメンにそう何度も怪我をさせる訳にもいかない。治せるからいい、治せばOKってもんじゃないと思うんです。
なんとしてでも隠し通さなくては…!
「……ほんとっすか?」
「…ほんとですけど」
「………」
「………」
…きつい。何がって言わんでも分かるやん、獅白さんの射抜くような視線がよ……おっと前世訛りが。
獅白さん絶対私のこと疑ってるよねぇ。自分で嘘つくのは苦手なくせしてこういうのは鋭いのが獅白さんである。前世から散々見てたしその辺は分かってたつもりではある。その上でこうやって嘘ついてんだから、今の私って結構バカな方だよね。
「わため先輩の匂いがここで途切れてるんすよね」
「そうなんですか?あんまりわかりませんけど」
「あれ、エルさんって獣人っすよね。分かると思ったんですけど…」
「私、そんなに鼻が利く訳じゃないので」
「そうですか…やっぱこれ隠してるよな…」
「……(これ確実にバレてるな…?)」
「……」
「あ、エルさんにぼたんさん」
「えーちゃん」
「どうも」
一生続くかと思われた睨み合いに乱入者が。
突然のAさん襲来である。
「どうしました?」
「いえ、おふたりとわためさんに用事がありまして…わためさん見てませんか?」
「あ、私も探してるんですよ」
「そうですか…エルさんは今大丈夫でしたか?」
「…一応なんの用事か聞いておいていいでしょうか」
「ぼたんさんとわためさんは配信関連で、エルさんは…毎度申し訳ないんですが、事務所の修理ですね」
「あー…」
…そりゃ行かなきゃダメですわ。わためさんも隠しておく訳にはいかなくなりましたね。
ごめんなさい角巻さん、隠しておくのは無理です。私も用事あるみたいなので、連れ歩く訳にもいきませんし諦めて食われてください(無慈悲)
「角巻さんならこちらに」にゅ
「ちょっ、エルさん!?」
「…やっぱりか」
「ごめんなさい角巻さん、角巻さんにも用事があるらしく」
「…うぅ…」
「Aさん、直す場所教えてください」
「はい。わためさん、用事があるのは私ではないので…その、獅白さんと移動をお願いします」
「えっ」
「…ジュルリ」
「…ご愁傷様です」
「えーちゃぁん!!」
…後で一応治しにいっときますか。
帰る前に寄ってみたけど、角巻さんは大丈夫そうでした。部屋はけっこうボロボロでしたけど。
そんでなーんか忘れてると思ったら…あれだ、発情期だ。獅白さんって今日だったんですね。
…あー、発情期って言ってもみんなが期待するようなもんじゃないですよ?人とか種族によって個人差ありますしそうなる人もいるかもしれませんけど、だいたいは“ 本能が強くなる ”っていう方が正しいですわ。
獅白さんの場合はその…そういう欲が沸るタイプじゃなくて狩猟本能が強くなるタイプですね。一応こんこよ印の抑える薬はありますけど…あのコヨーテ、わざと完全には抑えられない様に作ってんのがまーた…まぁらしいと言えばらしいのか。獅白さん以外にも使ってる人はいる、というかJPのケモ耳勢は全員使ってたはず。
私達もホロメンの発情期…もはや発情期という名称も少し怪しくはあるけども、周期とかはちゃんと把握しとかないといけない。その日は予定入れないようにしたりとかね…
いやー、今回は私達のミスだねぇ……角巻さんには悪いことしちゃったよ。私も私で忘れるとかなにやってんだか…発情期だって分かってたらすこーしくらいは手荒気味に対応してたよ、多分。そしたら一応角巻さんが食べられることは無かったはず、今日のところは。
うーん、猛省ですなぁ……
プルルルル…
およ、着信。誰から……
【AZKi】 プルルルル…
で…出たくねぇ〜……でも出ないと失礼なんよなぁ…しかも後日詰め寄られること考えたらなぁ…出るかぁ……ふぅ…
プルル ピッ
「…もしもし」
『今変な間があったような…』
「気のせい気のせい」
『そう?…ならいいけど』
「で…何の用でかけてこr……きたったんで?」
『あ、ちゃんと口調頑張ってくれてるんだ。えらいえらい♪』
「……」
…なんで私『えらい』って言われて止まった?
満更でもないとかも思ってない…思ってない!
『…えらいって言われて嬉しかったり?』
「しない」
『そっか〜、ふふっ♪』
こいつめ……いや、今はかけてきた理由だ。
このままだと話がズルズル延びて色々恥かかされる気がする。これは避けたい。次に会った時につっこまれそうな話題だし…
「…で、用事の方は」
『せっかちだなぁ…もっと話そ?』
「それで被害被んのはこっちなんやけどなぁ」
『むぅ…次ふたりで会った時は覚悟しててね』
「え」
待ってぇ……AZKiさん、これ以上私に何を求めるんです…前回のでもだいぶ限界だったんです。こっちゃただのホロリスやぞ?
容赦して? 容赦してください(嘆願)
「……お慈悲を…」
『えー、じゃあ今から言うお願い聞いてくれたら考えよっかな〜』
「…“考える”じゃなくて “あげる”だったら聞いてあげます」
『……聞いてくれたら慈悲をあげるよ』
「よし…んで、何聞けばええんです?」
『…エルちゃん』
『いっしょに海行こ!』
「は?」
角巻わため
ただただ被害を受けた羊。
なんだかんだ言ってぼたんのことは許した。
埋め合わせにはふたりでお出かけをした模様。
獅白ぼたん
絶賛発情期だった。
好物のわためぇを食べてほっくほく。
発情期が終わってからちゃんとわためぇに謝った。
獅乃部エル
地味に忘れっぽい人。
さらっとすごいことをした。
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次回 夏といえば海! To be continued!
みんな…あず×エルって許してくれてます…?
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許す。もっとやれ
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雑食なんで良いよ
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あずいろの方が好きだなぁ
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いやそこはいろはスだろ
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その他(ご意見あればぜひ)