あれから月日は経ち……本当に大分経った。僕たちは高校生となり、無事連邦生徒会所属となった。といっても、やっていることは今までとあまり変わらない。先輩たちから回される仕事をのんびりこなすだけ。時々、マドカさんが会いに来て喋ったりするけど、それこそ今までと変わらない
そんなある日
「
「そ!」
目の前にいる初対面で人の事を蹴り飛ばしてきた狂人から告げられた仕事。それはどう考えても
「
「まあそうだねぇ」
「はぁ……あのね、
「うぅ……それはぁ、そうなんだけどぉ」
「それに、どうせその依頼、勝手に持ってきたんだろ」
「ギクリ」
僕達でも少し考えればこの依頼が無謀だということは分かる。そんな依頼を、先輩たちが僕たちに渡す訳がない
「大方、これまでアビドスからの支援要請を無視してきたことに負い目でも感じてたんでしょ」
「うっ」
これまで、アビドスからは幾度か地域の砂漠化を何とかする為の支援要請は受けてきた。けれど、連邦生徒会がその要請を受けたことは一度もない
……酷い物言いにはなるが、幾千もの学園を管理する連邦生徒会に、廃れることが決まっている学校を支援する余裕はないのだ
「図星か。……それで、いつ行くの?」
「えっ?」
「どうせ、止めても行くんだろう?その場合、リンにはどうやってもバレるし、そうなったら僕が捜索に行かされる。なら、最初からついていって、手網を握っていた方がまだ楽だ」
「ユウタ……」
それに、アビドスからの支援要請については、僕にも思うところがあったしね
「ふふっ……素直じゃないんだから〜」
「うるさいな。で、いつ行くんだ」
「うーん、そうだねぇ。……よし!今から行こう!」
「……流石に早すぎでしょ」
「……はぁ。今日も見つからなかった」
ユメ先輩が居なくなってから、もう一週間が経った。それでも、未だに手がかりは掴めない。……このまま、見つからないのかな
「……いや、何を考えているんだ」
そうだ。弱音を吐いている場合なんてない。だって、私が悪いんだから。ちゃんと会って、謝らなきゃ
「よし、もう一回探しに行こう」
まだ日は高い。もう一度行って、帰ってくる位はできるだろう。そう考え、出発しようとした時、学校に備え付けられている呼び鈴が鳴った
一体誰が……
『あれー?反応ないね』
『まあそういう時もあるよ。暫く経ってからもう一度来よう』
スピーカーから聞こえてきたのは、若い男女の声。恐らくは私と同い年か、一つ下くらいだろう
「……っと、返事しないと。はい、どちら様ですか?」
『うおっと』
『居たようだね。すみません、こちら救援要請を受けた連邦生徒会の乙骨ユウタです』
『アロナちゃんでーす』
『あのねぇ……』
「連邦……生徒会?」
一体何故連邦生徒会が?いや、理由は分かる。二日程前に救援要請を出したからだ。……正直、ダメ元だった。だって、これまでの要請は全部断られてたから。でも……でも
「来て……くれたの?」
『……一先ず、状況の把握をしたいので中に入れていただけませんか?』
「あっ……はい!」
待ってて……ユメ先輩。絶対見つけるから
原作でホシノが連邦生徒会に対してあんまり好意的じゃないのはユメ先輩の捜索を手伝ってくれなかったからだと思ったり思わなかったり