な~んか見覚えある名前の人もちらほらと......前作(アークナイツの二次創作)とかなり雰囲気が違うので同じ作者だと気付いてない人も多いんじゃないかと思いますが本当にありがてえです
よかったら前作も見ていってください
「ッッッ!!」
「......リロード」
「はいよ~」
はい、正直ナメてました。
私の実力は最強格下位がいいところ、地力だけで言えば準最強格どまり。
とはいえ"逃げ"に関してはキヴォトス広しと言えど私以上の存在は居ないと自負していました。
それなりに根拠のある正確な認識、それ故の油断。
最悪、或いは本気を出せば逃げの一手を打てる状況であるという勘違い。
つまりは───大ピンチです!!
(うおおおお何とか耐えてくれ私の体!!動いてくれ私の脚!!)
「っ、ちょこまかと......」
「うへ......めんどくさいなぁ」
旧市街地を東西に貫く巨大な幹線道路の中央、
リスクとかそんな些事に気を取られていたら
というかむしろ
(どちらか一方がリロードするこの数秒が唯一のチャンス───のハズなんだけど......)
定期的に煙幕と爆発物による土煙でこちらの視界を封じ、あちらはシッテムの箱によるサポートで常時ウォールハック状態。
基本的に遠距離から中距離での牽制射撃と制圧射撃を黒翼隊とアビドスの二年生組が担当。
近距離から中距離の間で張り付き続けてくるホシノさんから死ぬ気で距離を取りつつ、戦車砲みたいな威力のマシンガンを死角からぶっ放すヒナさんを警戒し続けないといけない。
そして一方がリロードする数秒間の空白を、高精度の支援を受けた一方が近接格闘により足止めを強要させることで上書きする。
あのさぁ......(呆れ)
「昔と全然違うじゃん!!」
「「......」」
「以前はもっとこう、ちょっとくらい付け入る隙があったじゃん!!」
「当然でしょ?」
「うへ......まあ一年も経ってるし対策もしてるからね」
「当然?ひどいよ、なんで......私が七囚人の一人でホシノさんを裏切りまくってヒナさんの後輩を実験体にしたから!?」
「そうね(肯定)」
「そうだね(肯定)」
「そりゃそうか(納得)」
よく考えれば私の所業ほんとに役満過ぎるでしょ。青天井なら点棒飛びまくって弾幕になるレベルだよ。
なお、和やかな会話パートに見えるかもしれませんが二人は真顔でこちらに発砲しまくってます。棒立ちしたら一秒でボロ雑巾になるレベルの攻撃を眉一つ動かすこともなく、ですよ!!
これが友人にすることかよぉ!!
「......まあこちらに非があることは認めざるを得ないんだけども!!今日のところは
「いつも逃げてるじゃない」
「ほんとだよぉ~......そろそろおとなしく捕まってくれないかな?」
「やなこった!!」
出し惜しみは無し!!今の私に出せる
「
◇
「......っ」
戦場の空気が、変わる。
気流も温度も湿度も変化は生じていない。ただ、その場を満たす"圧"と呼べるモノが一段階強くなったことだけを、全員が理解していた。
「ヒナちゃんはさ、この状態のチトセを見たことある?」
「......今回が初めて。ホシノは───」
「うん。私が
無造作に放たれた一撃を、二人は左右に飛んで躱す。
一拍遅れて、轟音が大地と鼓膜を激しく揺する。
「───今のチトセちゃんは、
「......そうみたいね」
榴弾砲の直撃を食らったかのように抉れた地面を尻目に、二人の"最強"は"最凶"を見据える。
やや緑がかった黒髪、吊り上がった口角に応え。
───周囲の皆に、指示を下す。
「距離を取って包囲、手は出さないように」
「みんなはすぐ動ける位置で待機しておいてね~」
手出し無用、と。
援護は不要というより無駄。
これから始まるであろう一対二の接近戦において、部外者が現在のチトセに通じる攻撃を行えば当然のように二人を巻き込むことになる。
───そもそも、攻撃が通ればの話だが。
◇
先にネタバラシをしておくと、以前ホシノさんをダウンさせたように今回もやれるの?と問われれば答えはNOであります!!
分かりやすく説明してしまうと、あれは200%茈を初撃の不意打ちで直撃させた上に、黒閃を数発撃ちこんでホシノさんが先にダウンしただけなんですね。別に白目は剥いてないし数十秒立ち上がれなくなるくらいで、その隙にガス欠寸前の私が黒服さんタクシーで逃走したというのが事の顛末でして。
つまり今回は───
(ホシノさんへの不意打ちは不可能、しかもヒナさんまでいる......ただ、黒翼隊と後輩ちゃん達の掩護は必然的に止まる───!!)
体力と神秘は残り半分ってとこ。対して二人は殆ど消耗していない、というかこちらから攻撃できていないからゼロに近いかも。
───短期決戦、それも数発で決着をつけないと確実に負ける。
「じゃあ、やりますか───」
弾丸に神秘を込める。これは最上位どころか、生徒なら全員が行っている基礎的な行為。
───何せ私がネットの海に神秘についての研究成果を一部公開した(動画による分かりやすい解説付き)からね。おかげでキヴォトスの治安はかなり悪化したらしいよ、知らんけど。
ちなみに私は貫通力の高いフルメタルジャケット弾を使うので貫通属性になっています。
そして更に、純粋な神秘を込める。貫通や爆発といった武器に沿った属性を持たないけど、ある程度装備や神秘による防御力を無視できるっぽいやつ。
最後に
私の本質、
これ、生徒なら誰しもそこそこのダメージが通ります。そこらのモブちゃんならちょっと恐怖叩き込むだけでダウンしちゃうくらいには。
これに神秘によるブーストを限界まで加えて撃つと───なんと、ホシノさんを仰け反らせることができます!!
......ふざけんじゃねえよマジで額に直撃してそれならどうすりゃ攻撃通るんだよ!!
というワケで、こうします。
「
───私は、
「っっ!!」
轟音。
対物ライフルを片手で撃ちまくれる程度の腕力がある私ですら、両手で構えた拳銃が跳ね上がるほどの強烈な反動。
狙うはもちろんホシノさん。てか、ヒナさん相手だとこの弾丸は
この一撃で生じる隙、その一瞬で畳み掛ける───!!
「......っ、よいしょぉ!!」
「ははっ、マジすかっ!!」
回避が不可能だと判断したホシノさんは当然、防御を固める。
たとえ先生のバフ込みでもこれは簡単に受け止められないし、盾で逸らしても衝撃で間違いなく体が流れる、
その瞬間を狙うつもりだったんだけど───
(本当に、戦闘センスまで最強なんだから───っ!!)
腰を落とし、IRON HORUSにて弾丸を
どんなに筋力があってもホシノさんは小柄で体重も軽い。強い衝撃を横や下から喰らえば体勢を崩すのが道理。
そこで盾と地面の間に体を捻じ込み、衝撃を筋力で地面に流す明らかに
───まあ想定よりも姿勢が崩れていないけど、やるしかない!!
喰らいやがれ超必殺飛○文化アタック~!!!
「おらぁぁぁっ!!」
「───ハハッ」
───まったく、楽しそうに笑っちゃって。
本当に真面目で根っこの部分が割とだらしなくて、先輩も後輩も母校も大好きで。
戦うことが心の底から好きでたまらないくせに、ユメ先輩の盾を律儀に受け取って。
本来の戦闘スタイルを封印して、後輩たちを守り続けて。
───もう一度、私とバカみたいに遊びましょうよ。
「───盾なんて置いてかかってこいよ、小鳥遊ホシノ!!」
「ああもう、チトセちゃんは変わらないね───っ!!」
次回の話で地獄みてえな包囲戦が終わります
残当とはいえ流石にチトセは泣いていい
次に書くかもしれないもの
-
アビドス編
-
アビドス(過去)編
-
エデン条約編の後