ただ本作においては時計仕掛けの花のパヴァーヌ編を二章まで片付けてからエデン条約編に取り掛かる予定です許しておにぃさん......
分割するとテンポが悪くなりますし、予定していた一部の展開を根本から変えることになるので......
てかエデン条約編との直接的な関わりも薄いし別にいいでしょ!!(開き直り)ってことで許してクレメンス
さて戦闘が始まってしまいました、穏便な話し合いの予定だったんですけどねぇ......(すっとぼけ)
ちなみにネルパイセンと私の相性は五分ってとこです。
純粋な戦闘技術ではこちらに分がありますが、これまでは単純な地力の差で競り負け続けてきました。
しかし今回は序盤からフルスロットルで行きます!!
「
「......それが奥の手か。ったく、んな面白そうなもん持ってんのによォ───」
大気を斬り裂き、数多の不良生徒の血とロボのオイルを吸った鎖が迫る。
「───意図して隠してた、ってことだよなぁ!?」
「そりゃ奥の手なんですから隠してて当然でしょうが!!」
そりゃネルパイセンやホシノさんとの手合わせで手を抜いたことはありませんし常に本気でしたけど、奥の手はここぞという場面で晒さなければ意味が無いんですよ!!
───私の手札は基本的に初見殺しと逃走がメインで、対策されたら本当に勝ち目がゼロになってしまうのでね(咽び泣く)
そりゃ本当は手札なんて最後まで晒さずに勝ち続けられるのが一番ですよ?まあ準最強格相手くらいだったら余裕で勝てますし、本来は最強格との接触を避けて立ち回るのがリスクを抑える上で最も効果的ではあります。
でも───それってつまんなくないですか?
せっかくキヴォトスの未来を左右する出来事が起こっているのに、研究成果を惜しみなくぶつけられる相手がいるのに。───せっかく、
隅っこでビクビク怯えてコソコソと暗躍する小悪党に成り下がるのは御免ですね。やりたいことをやりたいようにできず小さく収まるなんて
なのでまあ。
「でも今日は出し惜しみはしませんよ!!───今の私に出せる"全力"を見せてあげます!!」
「おい......あんまワクワクさせんなよ」
これまでとは比較にならないくらい、
◇
ホシノとヒナ、そして先生から共有された情報は主に三つ。
チトセが持つ特殊な能力と、それによって補強された戦術。───そして、ミレニアムをうろつく理由の予想。
あたし個人としてはチトセがどこをうろついていても構わねえが、C&Cのリーダーとしては見過ごせねえ場合もある。
あくまで予想と前置きされたうえで説明された理由は───アリスという生徒に関する研究。なんだそりゃ、ってか誰だよって聞き返したが先生は言葉を濁した。
どうやらあたしたちそっくりに作られたロボットらしいが......今頃先生と一緒に襲撃してんだろうな。まあそいつに関してはまた後日対応すればいい。
問題は───
(───チトセが持つ能力。こいつの対策をしねえと、あたし一人だと
情報提供はありがたいが、提供主がほとんどホシノってのも気掛かりだ。あいつは何かと規格外すぎて敵戦力や被害に"正当な過小評価"を下してしまう事が多々あるからな......
とはいえ初見で対応するよりかは幾分かマシだ。
特に警戒すべき能力は二つ。
(火力を大幅に削られる"施錠"と短距離転移の"偏在"。この二つは発動されるとマズい)
"施錠"は激戦の中で直接接触した拳銃にのみ発動したらしい、つまり触れられる距離まで近寄らせなけばいい。シンプルな話だし戦法を変える必要も無いから警戒するだけだな。
仮に銃を片方封じたとしてもあたしの勝利は揺らがないが───ある程度、付け入る隙を与えてしまう可能性もあるな。
そして何よりの問題が"偏在"だ、こいつは未だにカラクリが読めない。あいつと交友がある同格同士で情報を共有したが、揃いも揃ってこの能力に関しては苦い顔をしたもんだ。
なんせ戦闘技術の上に逃げ足と初見殺しを重ねてあたしたちと同じ領域に達したヤツが、更にテレポートするってんだからな。あいつの性格を知っていたら全員が同じ顔をするだろうさ。
戦闘の痕跡を調べた感じだと直前にグレネードで目くらましをしたらしいが、よく分かんねー構造と組成のチャフが複数発見されたらしい。ここから発動条件は"認識されない"ことだろうと察しもつくが、問題はそれを防げるのかって話だ。
目つぶしでも閃光弾でも、死角に入っても遮蔽物に身を隠してもいい。一対一の中距離戦ならいくらでも条件を満たしようがある。何より今回はチトセも十分な準備をしているだろうし逃走を防ぐのはかなり困難だ。
中距離だと逃げられる、近距離だとチトセが最も得意とするゼロ距離に持ち込まれる、ゼロ距離だと徒手格闘戦が始まって"施錠"か"気絶"を食らった瞬間に逃げの一手を打たれる。
んだよこれ、負けるわけでもないのに勝てる未来が見えねえし敗北感すげえな。一発殴らせろ。
だがチトセにも弱点がある。それはカスなことだ。
あいつは狡猾で慎重だがリスクを恐れている訳じゃない。合理と自身の好奇心を天秤にかけて、釣り合ったところを好き放題に動き回ってる。
つまり、非合理的でない範囲で楽しめる状況ならあいつは逃げない。逃げるという選択肢を持っていても、使える状況で残したまま楽しもうとする。
......なあチトセ。
それは俗に───油断って言うんじゃねえか?
◇
ネルパイセンとの戦闘で気を付けるべき点は多々ありますが、特に注意しなければならないのがこの鎖ですね。
私は基本的に相手の攻撃を回避することが多いんですけど、銃弾を躱すのはそこまで難しい事ではありません。そりゃ発射された銃弾を近距離で避けるのはめっちゃ大変ですけど、射線から自分の体を外すっていうセオリーを守っていれば発射前の段階ですでに"当たらない"状況を作れます。
これ何故簡単かと言うと、銃弾っていう点が時間で移動する"線"。つまり一次元的な攻撃なので選択肢や猶予がある程度存在します。
連射力の高いサブマシンガンなんかは回避も難しいですが、高速移動する私を無理矢理捉えようとすると必然的に被弾も減るのでゴリ押しが効いたりします。
でもネルパイセンの鎖は話が違います。初心者なら振り回すだけの二次元(平面)的な攻撃になりますが、ネルパイセンの手に掛かればマジで予測困難な三次元機動の即死コンボ始動技になってしまうんですね(恐怖)
攻撃そのものの威力が高いわけではなく、危険なのはむしろ当たった後。
鎖に打ち据えられた、あるいは巻き付かれた人間の挙動。そして罠にかかった獲物の効率的な制圧方法を熟知しているネルパイセンの前で隙を晒したが最後......危うく一年くらい前の地獄のしごきを思い出して気絶しそうになってしまいました。
ちなみに私の勝ち筋は今回もありません、逃げ筋に関しては幾つかありますがね。
どうせいい感じまで削ったところで根性で耐えられるのがオチです。まあでも銃を全部"施錠"すればワンチャン......いやいや、こういう油断が良くないんですよ(戒め)
どうせ最強格が集まったグループモモトークとかで私の
情報共有されている前提だと恐らくネルパイセンが真っ先に考えるのは"ゼロ距離戦闘の拒否"。ただこれに関しては普段の戦法と大差ないので、どこでウィークポイントを作って懐に飛び込むかという話になりそうですが───
ま、何とかなるっしょ!!
ネルというか最強格は全員、ある程度不利な状況になるとクレバーな戦い方に切り替える冷静さと技術を持ち合わせているのが良さであり恐ろしい点だと思います
感想を頂けるとチトセが舞います
あと誤字報告とても助かるラスカル
次に書くかもしれないもの
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アビドス編
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アビドス(過去)編
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エデン条約編の後