アイエエエ!?センセイ!?センセイナンデ!?   作:湊咍人

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感想&誤字脱字報告&評価ありがとナス!!

実際に書いてみると当初予定した展開と多少ズレたりするタイプの人間なので、作者である私ですら今後の展開はこれもうわかんねぇな......


しれっと数日でゲーム作ってるの凄くない?

 

「ウィイイイイイッス!どうも〜チトセで〜す!」

「あっ、チトセさん!!無事だったんだね!!」

「おうともよ!!」

 

 暖簾(存在しない)をくぐりながらゲーム開発部にお邪魔するゾ~。

 何やら全員がゲーム機ではなくパソコンやタブレットに向き合っていますねぇ。

 

 お世辞にも広いとは言えない部室を満たすのは───心地よい熱気。

 

 実際に熱を帯びているわけではない。ただ、その場に居る全員が同種の"熱"を持って同一の目的に向かって突き進むことで生まれる一体感のようなもの。

 

 ───うん、やっぱり君たちはこうでなくっちゃ。

 

「その、G.Bibleは───」

「皆まで言うな、おおよその事態は把握しているとも」

 

 時系列で言えば生徒会襲撃事件の数日後、ミレニアムプライスに向けてテイルズ・サガ・クロニクル2の制作に取り掛かり始めて少し経った辺りでしょうか。

 

 皆さんご存じの通りG.Bibleの正体は......ナオキです。「ゲームを愛しなさい」という、まあ正論と言えばそうなんですがクソの役にも立たない文章を連呼するカスのプログラムでした()

 

 とはいえゲーム開発部の面々はアリスちゃんの言葉に決意を固めたのです。たとえ"G.Bible"が想像していたような魔法のツールでなくとも、ミレニアムプライスの締め切りまで数日しかなくとも、彼女たちは己の力でゲームを作るのだと───涙がで、出ますよ......

 

 ......そういう意味では、G,Bibleは紛れもなくゲーム作りにおいて最も大事な"心意気"を教えてくれるものだったのかもしれないですね。

 

 それ自体に意味があるわけではない。G.Bibleはプログラムでもイラストでもゲームでも何でも構わないマクガフィンの一つでしかなく。

 ゲーム開発部の面々が苦難の果てに己の起源(オリジン)を思い出す物語、その過程を作り上げる要素。

 

 ───で、あるのなら。私がやるべきことは一つ。

 

「......私はゲーム制作自体には関わらない、テイルズ・サガ・クロニクル2は君たちが生み出すゲームだからね───なので!!」

 

 じゃじゃん!!

 

「何ですかこれ!?」

「軽食を作ってきました。具材多めだけどこぼれにくいように工夫してあるから安心してね」

"普通にありがたいけど......"

「別に変なものは愛情以外入ってませんよ」

「変なんだ......」

 

 この先生失礼すぎない?私が丹精込めて作ったサンドウィッチにケチつけるとかさぁ......日頃の行い?知らんが。

 

「テイルズ・サガ・クロニクル2の完成まで、私が全力でゲーム開発部を裏から支えます。困ったことがあったら何でも言ってね」

「いいの!?!?......その、チトセさんがよければ───」

「───私は趣味にだけ時間を使う自由人だからね。()()()()()()()()()()()()()()()手伝うよ」

「......そっか、そうだよね。うん、じゃあよろしくね、チトセ()()()()!!」

 

 

 ───チトセに電流走る───

 

 

「......もう一回言ってもらえる?」

「チトセお姉さん......?」

マ゜

"チトセ───良い奴だった......いや別にそんなことなかったわ"

「ぶっ飛ばしますよ」

 

 割とクソガキ感が強いのに、ここぞという場面ではしっかりお姉ちゃんやるモモイちゃんからの"お姉さん"呼び......?効くねぇ~

 

「まあとりあえずご飯にしましょう!!みんな朝から食べてないでしょ」

"怖......なんで分かるの?"

「顔見ればわかるでしょう、子供は特に分かりやすいですよ」

「あっ、これ誤字脱字が無いかチェックしておいてくれない!?」

「おかのした!!」

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

「誤字脱字最終確認、ヨシ!!」

「デバッグ......たぶんヨシ!!」

「参加申し込み期限まであと何分!?」

「あと5分!!」

「申し込み要項の確認、ヨシ!!」

「うぉぉぉぉぉ送信っ!!」

 

 なんやかんやでバタバタしてしまいました......もともと時間はカツカツでしたし、ほんの少しでも時間的&経済的余裕があるとクオリティを求めてしまうのは誰しも同じなんですね。

 さて、と───

 

「でさ......先に、web版の"テイルズ・サガ・クロニクル2"をアップロードしてみるのはどう?」

「......うん、アップしよう」

「ユズちゃん!?」

「テイルズ・サガ・クロニクルは元々ミレニアムプライスに出品するためだけに作ったゲームじゃない。それに───」

 

 ちらりとこちらに視線を送るユズちゃん。

 

「私たち()()で、頑張って作ったから」

「......そうだね。ユズちゃんの言う通り」

「それじゃあ今すぐアップロード!!」

「ま、待って!心の準備が......!!」

「転送完了!!プレイして感想を貰えるまで少なくとも2、3時間はかかるだろうし───チトセお姉さん?どこか行くの?」

「うん───ちょっと野暮用」

 

 部室のドアを開けた先。まだ誰も気付いていませんが生徒会が所有するロボの集団が迫っています。

 先生の指揮アリとはいえこの量相手に勝てるゲーム開発部って普通に強いよな......だってモモイちゃん以外全員☆3だし()

 

 ......この後に行われる狙撃は部室から向かって正面、部室棟の構造と周囲の地形及び建築物の配置は把握済みです。

 

 狙撃可能なポイント候補は3か所。中~高層階もしくは屋上からの狙撃を行った後すぐに合流したとすればラペリングを行う可能性が高い───となると一部階層が全面ガラス張りである候補Aと、張り出したベランダが複数存在する候補Cは除外されます。

 不可能ではありませんがゲーム開発部相手に初撃を与える為だけにやるかと言われると......ってことですね。

 

 そして候補Bは比較的低層のビルであり、カリンさんが"鏡"強奪作戦と同様にポジションを取るのであれば───

 

「まあ、屋上だよね......恐怖滲出(Terror Exudation)、続けて恐怖露出(Terror Exposure)───恐怖再現(Terror Reproduce)"必中"」

 

 これは警告です。

 

 私のとっている行動は、簡潔明瞭に言ってしまえば原作の破壊であり妥協的ハッピーエンドに正面から中指を立てて現体制に反逆(スパルタクス)するもの。

 

 原作なら大丈夫などというナイーブな考え方は捨てろ。

 この世界に再び足を踏み入れたあの日、アビドスに向かうと決めた瞬間。

 

 ───私は、約束されたBittersweet Closure(笑いあり涙ありの結末)を私自身の手で切り捨てたのだから。

 

「ネルパイセン、リオ会長、そして未だ見ぬ超天才清楚系病弱美少女ハッカーさん。

 ......これが、私の回答ですよ」

 

 引き金を絞る。

 

 銃口から飛び出した弾丸は()()()()()を描き───変化球の如く軌道を一瞬だけ捻じ曲げる。

 聞こえる訳も無い、誰かの驚く声が耳に届く。スコープ側面を弾丸が斜めに抉ったことを確認し、仄かに硝煙が立ち上る銃口に息を吹きかける。

 

 さて、安全も確保した事ですし。

 

「───みんな、旧校舎廊下に退避!!C&Cと生徒会所有ロボのお出ましだよ!!」

「......分かった。行くよ、みんな!!」

"え!?そんな急に!?"

「まあお咎めなしっていうのは流石にありえなかった......ってことなんでしょうか」

「......でも、なんで今なんだろう」

「割と余裕だね君たち!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




モモイ好きはガチとかいうナイーブな考えは捨てろ
後輩モモイに懐かれて先輩呼びされたら普通にめっちゃ嬉しいだろ

次に書くかもしれないもの

  • アビドス編
  • アビドス(過去)編
  • エデン条約編の後
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