アイエエエ!?センセイ!?センセイナンデ!?   作:湊咍人

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誤字脱字報告(主に括弧)に感謝!!
これミスの温床なんだけどやめたら少し分かりにくいかもしれないので、今後もミスを見つけ次第報告お願いします!!


Key「は?」(流星になったチトセを見上げる)

 

「さて、始まりますよ───ッ!!」

 

 情報化され分解されたリソースはKeyの目の前、このフロアの中央へ一瞬で集積。最初の行使は1階層分の変換に留まりましたが、ただちに2回目が始まります。

 

『チトセ、少し借ります』

 

 アロナは先生の保護に演算領域を消費するため更に隙が増えます。獲得したリソースは演算装置ではなく妨害への対策に用いたようで、I.S.Cモジュールの一部を用いて先ほどまでとは比にならない速度で2回目の変換を実行。

 範囲は───このビル全体。

 

"ちょっ、床なぁい!!"

「ささ、お手をどうぞ」

"オッ助かる"

 

 もう妨害とか言ってられる状況じゃないですし、この状況だとエイミさんやトキちゃんはヒマリさんやリオ会長を守る必要があるので私が先生の手を取ります。

 今から始まる戦いにおいてこの人の存在は必須ですからね、怪我なんてされたら普通に困ります。

 

 ......今、分解される最中の下層階にチラっと変なものが見えましたね。

 

(予備の大型バッテリーに接続された......何だったんだろう今の)

『指向性EMP兵器の一種ですね。おそらく一時的に行動不可状態を生み出して何らかの方法を取るつもりだったのでしょう』

 

 なーるほど。

 現実的にKeyの身を排除するとなれば......副人格でありながら表に出ていることを利用するか、あるいは───

 ───ん?

 

「そういえばKey(コピー)はこれからどうすんの?」

『今更気付きましたか......』

 

 懐に仕舞っていた端末の中でわざとらしく溜息を吐かれてしまいました。

 いや普通にあっちの本体と統合するか消滅すると思ってたのに......

 

『私は私ですし、アレもまた"私"です。そもそもデータ上の存在である私にコピーが存在した程度で揺らぐ自己同一性が搭載されている訳が無いでしょう』

「それもそっか(納得)」

『私がすべきことは"私"が今から行うでしょう。そこに干渉する必要も無ければあなた方の味方になる理由もありません、ただ......』

「ただ?」

()()()()()()()()()()()()。それが私の、今の目的です』

「───上等。お前が負けるとこ見とけよ見とけよ~」

 

 さて、Keyとの約束はこれにて果たし終わりました。

 アトラ・ハシースの箱舟の顕現まで助力し、その瞬間に立ち会えたわけですから。

 

 しかしまあ───

 

「───綺麗だね、本当に」

『......』

 

 原作と異なり、更なる妨害を想定し都市を区画単位で細かく情報化しリソースを収集していく様はまるで終末の景色のよう。

 

 ......私の目的は、簡単に言ってしまえばリベンジです。私の無力さ故に不可能であった選択を、強いてしまった悲劇を真っ向から否定してやる───そんな子供っぽい理由です。

 そして、別にリベンジしたいのは2人の選択に関するものだけではありません。

 

「......前回は、奇跡(ズル)に頼っちゃったからね。そこも気に食わなかったんだ」

『......ズル、ですか?』

「今回はチート無しで───道中で集めたスキルや武器、そして仲間と共に魔王(きみ)を倒してみせるよ」

『では、私はその姿を見届けるとしましょうか』

 

 せいぜい頑張ってください、と。

 そっけなくもどこか期待したような口ぶりで、彼女は無機質な画面の奥から呟いた。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

「───ッ、最悪の事態よ。このままでは文字通りにキヴォトスが滅ぶわ」

「ええ、事態には一刻の猶予もありません。出来る限り早い段階で手を打たなければ───物理的に、そして文字通りに()()()()()()()()()()()()()()」 

"ちょっ、チトセ!!あんだけ啖呵切ったんだから何か妙案とかあるんだよね!?先生信じてるからね!?"

「モチのロンですよ先生。という訳でこの瞬間から私、西水チトセが勇者パーティーに加わります!!パチパチ」

「「"......"」」

「歓迎する雰囲気ゼロで草」

 

 まあね、そりゃ目の前でキヴォトス終末兵器を稼働させた奴が仲間になったって言っても信じてもらえないっすよねそりゃ。

 

「私がKeyに約束したのはアトラ・ハシースの箱舟の顕現だけ。そしてデータを収集及び計測し、仮説を立てて検証し立証する。そこまでが目的で───適度な所で適当にボコって帰ると最初に伝えてあるので」

"......つまり、今は信じてもいいってことだよね?"

「ソユコト」

「......今はチトセを信じる他ないわ。C&Cとリソース化を免れたAMAS、そして私たちだけではどう考えても力不足だもの」

「本当に、あなたは私たちの想像を超えていきますね......」

 

 そんなに褒められても///

 つってもねぇ......今の私じゃ普通に勝てないんですよねこれ()

 

「引きNBとかオンラインのサ●スみたいな事して......これゲームによる悪影響の1つでしょ」

「箱舟底部から高エネルギー反応───ッ!!」

「マズい───エイミッ、何とかなりませんか!?」

「流石に無理、距離が遠すぎる」

 

 完成途中の箱舟の底、砲撃の直前まで姿を見せないであろうその砲口を攻撃する手段を持ち合わせている存在はこの場に居ません。この場に居ない人を挙げていいならホシノさんの拳銃かヒナさんの斉射、ミカさんの隕石かアリスちゃんの光の剣(スーパーノヴァ)くらいでしょうか。

 

 というかそもそも、あんな宙に漂っている箱舟に下からチクチクしたとこで有効打になりません。やるならもっとデカい、それこそ───

 

 ───一撃で、ヘイローをぶっ壊せるくらいの威力でないと。

 

『───この一撃を貴女への感謝の印とし、また手向けとさせてもらいます』

「───おいおい、私の墓に供えるにしちゃあちと物足りねえなぁ!?」

 

 

 ここで2つ目の切り札、切らせてもらうぜ───!!

 

 

来い、()()()!!

『......なっ!?』

 

 更地となった背後より顔を出したのは"理解"の名を冠する第三のセフィラ、BINAH(ビナー)

 違いを痛感する静観の理解者は、ゆっくりとその巨大な鎌首を(もた)げる。

 

 その顎から放たれる極光の名は───アツィルトの光。

 或る冒涜者により手が施されたその名は、本来はセフィロトの木の内側にのみ存在する"根源の世界"に与えられたもの。

 

 その本質は膨大な熱量により物体を枢機へと送り還す熱線であり───現在は動力源である"恐怖"を混成した破壊光線と化している。

 

「本邦初公開っ!!私と黒服さんの悪ノリで極限まで威力を高めた一撃をご覧あれ!!」

『───ッ!!』

 

 示し合わせた訳でもなく、その2つの光は溶け合い───極大のエネルギーの衝突によって生じた光は、網膜に闇を誤認させる。

 

"うおっ眩し(アロナにより軽減済み)"

「まるでテーマパークに来たみたいだぜ!!テンション上がるなぁ!!」

 

 威力はこちらの方が数段上。余剰エネルギーにより一部が溶解しましたが───メイン動力であり、位相振動を引き起こしている次元エンジンは健在のようです。バッチェ対策済みで泣けてきますね。

 あれ壊さないと黒服さんの疑似高次元干渉(Imitation higher-dimensional interference)使って全員で乗り込むという当初の案が使えないんですよね......ビナーくん渾身のジャンプでもちょっと届かないだろうしな......せや!!

 

「黒服さん、位相振動ってどの範囲で引き起こされてる?」

〔外縁部から50m、上端から100m程度ですが───まさか〕

「そのまさか、()()()凸ってクロスチョップでぶち壊す」

〔クククッ、いいでしょう!!〕

 

恐怖再現(Terror Reproduce)、"偏在"。さて起点もセットしたことですし───おや」

「おい、一体何が起きてやがる!!」

 

 ここでネルパイセン登場ですか......うーん()

 

「説明するの面倒だから後よろしく!!」

「あっ、おいチトセ待てやコラァ!!」

「だが断る!!」

 

 ドロン!!

 あとビナーくんはもう帰ってもいいよ(畜生発言)

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

「という訳で凸ります」

「何が"という訳で"だ、ちゃんと自分の口で説明しやがれ!!」

 

 ネルパイセンから思いっきり胸倉掴まれてガクガク揺すられていますが我が心は不動。

 次元エンジンの1つをクロスチョップでぶっ壊し、反撃に向かってくるKeyから逃げるついでに幾つかぶっ壊してきました(天下無双)

 

 "偏在"は好き放題暴れてから「いや、私最初からここでのんびりしていましたが?」の世界線を適用することで確実かつ安全に無傷で復帰できるんですね。

 これ一番便利な使い方かもしれねーな......

 

 あと最終章では次元エンジンの前に強力な護衛が控えていましたが今のKeyにそんなものを作る余力はありません。しかも円形の箱舟なので逃げ回るのも割と簡単、やったぜ。

 ちなみに全部壊すと普通に墜落するので途中からKeyは追いかけずに待ち伏せしていました。

 

「ラス1の次元エンジンでなんとか飛んでる状態なんで今なら行ける......ハズなんすよ」

"なんで疑問形?"

「おそらくケイは修復にリソースを回さない、そうでしょう?」

「そうね。乗り込んできた私たちを全滅させてからゆっくり修復して侵攻する方が確実と判断したのでしょう」

"なるほど大体理解した......けどこれ待ち伏せされてるんじゃないの?"

「可能性は否定できませんが、まあ何かあっても私がなんとかします」

"味方になると結構心強いの腹立つな......"

 

 ふん、先生からの賛辞なんぞクソの役にも立ちませんが受け取っておきましょう。

 

「まあ私は切り札をあと2()()残しています。この意味が分かりますか?」

"それどう考えても敵サイドの発言なんだけど!?"

「......本当に大丈夫なのかしら」

「箱舟の中は空調など整っているのでしょうか......」

「そこかよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回チトセが用意した切り札は全部で4つ
・56個のI.S.Cモジュール
・調伏済みビナーくん
さて残り2つは何でしょうか......

次に書くかもしれないもの

  • アビドス編
  • アビドス(過去)編
  • エデン条約編の後
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