エデン条約編は時計仕掛けの花のパヴァーヌ編とはだいぶ雰囲気が変わるかもしれません
【こうしてお前に一泡吹かせられたのは三度目か】
「泡吹きまくりじゃないすか......」
【〔
〔
「あなたに感化させられた覚えはないんですケド......」
【感化させられたのは寧ろ私の方かも知れぬな】
「なんだこの......ケセドくんをシバいた理由はまあ、今後
あとかっちょいい名前は別に要らないです」
あーそうそう。理由はよー知らんっすけどなんかコクマーくんはめっちゃ資源集めてたんすよね。キヴォトス全域を一回精査したときに見つけたんで良い感じのとこでカチコミかけてぶっ飛ばして略奪しました。
ほんでケセドくんは兵器工場ってことで資源の供給源があるはずです。彼らに今後も稼働してもらうことで安定してこちらに戦力とリソースを横流ししてもらおうとね。
......あと一応、万が一のユスティナ対策っすね。
【そのような理由で我らを、しかも単独で下す者はお前ぐらいのものだぞ】
「そりゃ私以上にコソコソ動いてますからねあんたら。ネズミ探しはネズミの十八番なんすよ」
さて、と。
「これ以上話すこともないでしょ。じゃけんこれ壊しますね~」
【まあ待て。お前に一つ忠告することがある】
忠告?
私に?
【───
「......ハッ、何を今更」
私以上に
本当にお節介なお釣り計算AIですね。
「───元より、そう長く使うつもりはありませんよ」
【そうか。では......】
一拍おいて、皮肉と素直な賛辞に満ちたその言葉が冷たい独房に響き渡る。
【私が出る幕でないと言うのなら、
「......」
まったく、神の存在証明を目的として作られたAIのくせに......
「......随分と、人間臭いセリフを吐くものですね」
チープな外装の機械を踏み抜く。
薄いプラスチックと安っぽい基盤が圧力に耐えかねて砕けようとも、スピーカーさえ無事であるならその言葉は止まらない。
【───お前の行路に祝福があらんことを】
「うるさ」
再び、踏み砕く。
二度、三度、四度。
粗雑な永久磁石と剥き出しの銅線がその原型を留めなくなるまで、ひたすらに。
◇
「だーかーらー!!あの子たちにも同じように学ぶ機会があってもいいじゃん!!」
「それは難しいと以前お話したはずです」
「でも......」
本日も意見は平行線。
互いに譲れぬ境界線が存在し、近付く事はあっても交わることはない。
互いを見ているからこそ、同じ視点には立てない。
(随分と難儀な友を持ってしまったものだね......)
ナギサはこう見えてミカを強く信頼しており、唯一無二の友と認識している。
......自身の身に何かあれどミカが無事ならばそれで良い、と。彼女らしからぬ非合理的な思考が見え隠れする程度には。
ミカは向こう見ずで無鉄砲でお転婆なじゃじゃ馬だが......彼女なりにナギサの事はたった一人の親友として関係性を大切にしている。
......自身が罪を犯してもなお、彼女の身だけは守ろうとする程度に。
(対して私は......少々悲観的になりすぎたようだね)
ずっと否定の余地を持たない事実として突きつけられていたそれらを、いとも容易く打ち砕いて見せた
私よりも難解な言い回しで周囲を惑わし。
ミカよりも奔放で自由な言動で掻き乱し。
ナギサより腹黒い計略で意のままに操る。
(......君の存在は、トリニティという仮面の花園で凝り固まった私達にとって本当に鮮烈だったよ。
受けた影響は計り知れない。だって、ほら───)
「───ミカ、君に一つ問おう。
その夢物語の為に、君は何を賭けられる?」
「───もちろん、全部だよ。
私にできる事なら、なんでもするから」
(───君が居なければ......こんな顔をする二人なんて、一生見れなかっただろうからね)
エデン条約編、はっじまるよ~!!
次に書くかもしれないもの
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アビドス編
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アビドス(過去)編
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エデン条約編の後