アイエエエ!?センセイ!?センセイナンデ!?   作:湊咍人

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皆さん既に察しがついているかもしれませんがチトセの正体はロクなもんじゃないです
作中にてその正体を完璧に把握しているのは2人、正確には1人と1台のみです


君だけデザイン違くない?

 

「おはようナス!」

「おはよう、チトセ」

「おはようございます。お二人とも、朝から元気ですね♡」

「うん、一日の始まりだから」

 

 どうも、実のところキヴォトスに来てから一睡もしていない西水チトセです。

 

 こうして毎日夜を明かす生活も既に3年目、最初の方は持て余し気味であったこの時間もそれなりに有効活用できるようになってきました。

 つっても周辺をふらふらして情報収集したり、黒服さんタクシーでアビドスにこっそり顔出したりするだけなんですけど。

 

("恐怖"の練習やら次の実験に向けた準備、寧ろ時間は足りないくらいなんですよね。こりゃ生身の先生が初見でハッピーエンドに辿り着くのはほぼ不可能やね)

 

「さあ、早く起きて歯磨き、シャワー、それから着替え。順番に遂行していこう」

「あうぅ......アズサちゃん......10分、あと10分だけ......」

「ん......もう朝......?」

 

 おねむな二人。ヒフミちゃんはちょいと夜更かししていましたがコハルちゃんは普通に眠いだけみたいですねこれ。

 

「ヒフミちゃんはもう少し時間がかかりそうですね。昨日は遅くまで起きていたみたいですし......」

「部長だから心理的なプレッシャーもあるのかもしれない。もう少しだけ休ませておこう」

 

 つまりコハルちゃんは......なんてことだ、もう助からないゾ♡

 

「ん......あれ、ここ......私、どうして......」

「おはよう、コハル。朝の支度を始めよう」

「......?ん、え......?」

「シャワールームはこっち、来て」

「......え、なに、なんで......?」

 

 うーんえっちだ()

 

 こういう時しれっと目線を逸らす程度の良識は持ち合わせているのでご安心を。

 あの変態糞教師はガン見するかもしれませんが私は違うので。私は違うので(大事な事なので二度言いました)

 

 てかこんな敷地の端っこにある教室棟にもシャワールームが完備されてるとかすげえよなトリニティ。

 アビドスならどこでも砂のシャワー浴びられますけど()

 

 

 

 

 

 ◇

 

   

 

 

 

「お待たせしました、ではそろそろ始めましょうか?」

「は~い♡」

「うん」

「うぅ......全部見られた......」

「ヒフミちゃん、ちょっと髪の毛跳ねてるよ」

「あ、ありがとうございます......」

 

 と、寝癖にちょいと櫛を通していると「くわっ!」という擬音が付きそうな勢いで落ちかけていた瞼を見開くヒフミちゃん。

 ついに目覚めたか......!!

 

「で、ではなく!みなさんこちらをご注目ください!」

「「「「「......?」」」」」

「今日は補習授業部の合宿初日、私たちは大変な状況で、ともすれば慌ててしまいがちな状況ではありますが......」

 

 いやまあ慌てて当然ではあるんだけどね?ブラックマーケットに入り浸って目を付けられたあげくテストをブッチして補習授業部にぶち込まれたヒフミちゃんは何なら一番ヤバいけどね?

 

「......難しく考える必要はありません!一週間後の第2次特別学力試験で合格する、それだけです!」

「おっそうだな」

「そうだね」

「ですね」

「......」

 

 昨晩、相談を受けた私と先生はヒフミちゃんと共に過去問から作り上げた"それ"は───!!

 

「というわけで、こちらを準備してきました!!昨年トリニティで行われた試験問題とその模範解答───これらの一部を使って模擬試験のような形にしました!」

「......模擬試験?」

「なるほど......?」

「急に試験!?なんで!?」

 

 実際、闇雲に勉強するよりも一度「できること」と「できないこと」を明らかにするのは効率的です。

 まあ問題は「できないこと」が圧倒的過半数であったり、「やらない」こともあったりする点なのですが。

 

「さあ、まずはこれを解いてみましょう!」

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 第1次補習授業部模試───終了。

 

"じゃあ結果を発表するよ"

「お願いします!」

「ばっちこーい!!」

 

 チトセ───95点

 ハナコ───28点

 アズサ───43点

 コハル───15点

 ヒフミ───71点

 

「......そうか」

「......え?」

「あらまあ」

「......」

 

 うーんこの。

 

 私の凡ミスは置いといて、ハナコさん......あんた以前の証明問題の配点が6点だからそれに合わせて点数調整したでしょ。

 次のテストは496点かな?(白目)

 

「これが今の私たちの現実です。このままだと、私たちの先に明るい未来はありません......」

 

 夢じゃありません......!現実です......!これが現実......!

 

「ここからあと一週間、みんなで60点を超えるためには、残りの時間を効率的に使っていかなければならないのです!

 そこで!まず、コハルちゃんとアズサちゃんがどちらも1年生用試験ですので───」

 

 こちらに振り返るヒフミちゃん。え!?!?俺!?!?(油粘●マン並感)

 

「私とハナコちゃん、そしてチトセさんがおふたりの勉強をお手伝いします!ハナコちゃん、最近何があったのかは知らないのですが、1年生の時の試験では高得点だったんですよね?」

「あら、えっと......」

 

 あっ、こっちに視線を向けるな!なんか関係あるみたいに思われるでしょ!いや無関係とは言わないけどさ! 

 

「実はその、1年生の時のハナコちゃんの答案を見つけてしまいまして......

 ハナコちゃんの方については後ほど私と先生、そしてチトセさんと一緒に解決法を探しましょう!」

「そして今日から定期的に模試を行って、進捗具合も確認していく予定です。

 ......これがおそらくは、現状で私たちにできるベストな選択」

 

 ヒフミちゃん自身は現状だと特に問題ないですし、本人も周囲のサポートに回ることを良しとしているので私から特に言うことはありません。

 流石に無理しそうなら口を出すかもしれませんが、私もサポートに回る事ですし大きな問題は発生しない事でしょう。

 

 ......たぶん。

 

「頑張りましょう!頑張ればきっと、みんなで合格できるはず......!」

「......うん、了解。指示に従う」

「わ、分かった......」

「ヒフミちゃん......昨晩だけでこんなに準備を......」

「あっ、いえいえ。先生とチトセさんも手伝ってくれたので」

「そんな謙遜しないでもろて」

 

 実際、今回の模擬試験はほぼヒフミちゃんの頑張りによるものです。

 次回以降は私も本格的に協力する予定です。傾向と過去問の収集にちょいと手間取りましてね......

 

"うん、これはヒフミの頑張りの成果。あとチトセも色々手伝ってくれてありがとね"

「///そっ、そんな簡単に堕とせると思わないでくださいねっ!!///」

"なんだろう、全て嘘ってこと以外は何も分からないな"

「......チッ」

「あ、あはは......」

 

 って、こんな茶番はどうでもいいんですよ。

 あるんだルォン!?"ご褒美"ってやつがよォ!?

 

「それだけではありません、何とご褒美も用意しちゃいました!えっと......」

 

 デデドン!!(鎮座)

 

「こちらです!良い成績を出せた方にはこちらの"モモフレンズ"のグッズをプレゼントしちゃいます!」

「で、出たー!!!」

「......モモフレンズ?」

「何それ?」

 

 そう、モモフレンズ。嗚呼モモフレンズ。

 

 ちなみに私はスカルマン氏推しなんですけど、明らかにTier低そうな鳥畜生以外は全員好きだったりします。 

 てかあのペロ何某だけデザイン違うだろどうなってんだ。

 

「かっ......可愛い!!」

「!?!?」

「!?」

「あら......?」

 

 そういえばアズサちゃんの制服とか装飾ってミカさんが協力して飾り立てたわけじゃないですか。

 だとしたらあんなにcuteなのは頷けるんですけど、となると水着は......?って話になりますよね。

 

 あれ、ミカさんに教えてもらった時の事を思い出しながら選んだんだとしたらエモじゃないすか?エモやね......(自己解決)

 

「か、可愛すぎる......何だこれは、この丸くてフワフワした生物は......!!

 この目、表情が読めない───何を考えているのか全く分からない!!」

「さすがはアズサちゃん、ペロロ様の可愛さに気付いてくれたんですね!」

「うそぉ......」

 

 ちなみにモモフレグッズはヒフミちゃんのブラックマーケット通いに付き添っているうちに幾つか入手しました。

 コレクターとかではないですが、ウェーブキャット抱き枕だのペロロ鍋敷きだの地味に実用的な上に作りがしっかりしているので愛用してます。

 

 これ、一部のコアなファン向けに作ってるからちゃんとしてんだろうな......パチモンは対照的にやる気なさすぎてカスみてえな完成度なので一目で分かるという始末。

 

「───良いモチベーション管理だ、ヒフミ。約束しよう、必ずや任務を果たしてあの不思議でフワフワした動物を手にしてみせる!キリッ」

「は、はいっ!ファイトです!えへ、えへへへへへ......」

 

 やる気MAXアズサちゃんを前にヒフミさんもこの笑顔。

 っぱヒフアズはキヴォトスを救うってはっきり分かんだね。ナギサさんには申し訳ないけど脳破壊されて、どうぞ(畜生)

 

 ......そういえば今頃ナギサさんは何してんですかね。

 原作みてぇにゲヘナで試験!!温泉開発部が爆破!!みたいなハイリスクで過激な手段を使いそうにはないんですが......

 

 言うなれば、そう。

 

(もっと確実で、それでいて陰湿で回りくどい"トリニティらしい手段"を用いるような......流石に考えすぎですかね)

 

 まあ他校の超過激な部を誘導して試験会場ごと爆破するのもだいぶトリニティというか、これブリカス仕草やろ!!ガハハ!!

 いや全然笑えねえな(正気)

 

 ま、なんとかなるっしょ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちなみにネタバレすると、ナギサは原作より陰湿で回りくどい「トリニティらしいやり方」を取ります
自分よりも大事な親友の命が狙われてるかもだし、仕方ないね()

次に書くかもしれないもの

  • アビドス編
  • アビドス(過去)編
  • エデン条約編の後
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