てかタイトルのネタ切れてきたンゴ、そろそろ真面目なタイトル付けていい?()
「───面談、ねぇ......」
「学業不振、素行不良に伴う補習授業部への強制入部という措置......"救済措置"とはいえ少々強引が過ぎるという面もありますので、こういった機会を設け円滑に"事を進める"べきかと」
「さいですか......」
ナギサさんからモモトークで受けた連絡。「人払いを済ませて電話したい」という旨に嫌な予感はしていましたが。
(ここにきて原作及び
もちろんこちらからナギサさんの方に伺うという形なので、ずっと別館に閉じこもりきりの皆に息抜きも兼ねて外出させるという意図もあるかもしれませんが。
「......まあその、あんまりいじめんといて下さいね」
「いじめるだなんて、そのようなことは......」
「試験前で緊張してるとこもありますし、特にコハルちゃんなんてナギサさんほどのお偉いさんに会うなんて初めての事なんですから」
「......ええ、気に留めておきましょう」
ああ、そういえば。
「話は変わるんですけど、別館の外が
「......っ、その件に関しては私の方で対応しておきましょう」
「ええ、助かります。
......私が出張ると、少々
◇
「ということで明日は外出Dayになるよ」
「め、面談ですか......」
「......なるほど」
「理解した、最善を尽くそう」
「うぅ......どうしたら」
ヒフミさんからすればほぼ圧迫面接。ハナコさんは......正直分かんね。ただナギサさんとハナコさんがバチバチにやり合っている部屋には居たくないです。
コハルちゃんは......正実への牽制という事情があったにせよ普通に成績不良です。普通に()
問題はなぁ......
(かなりアカンのはアズサちゃん。何せ、裏切り者であることはほぼ露呈していると見ていい)
補習授業部には
アズサちゃんがいかにゲリラ戦の達人とはいえ、常に監視されている建物の二つしかない出入口から出る瞬間だけは視線から逃れられない。
一応私もちょろちょろ外出したりしてますが、どうせナギサさんには「チトセさんは元からそういう人ですし」という認識でスルーされているのがオチです。
(とはいえ
となると拘束?いや流石に罪状もなしに一生徒を拘禁するのは問題か。
そもそも面談はナギサさんと行うものじゃない可能性も高いし、護衛も───いやこの点はミカさんが居れば十分っすね()
何せ、このまま妨害を続けておけばルールに則った上で退学処分を下せるわけです。
つまり───現時点でナギサさんがこういった動きを見せることの理由が分かんないんですね。リターンは謎、リスクは微量ですが確かに存在する訳で......
"......ナギサの意図はなんだろう"
「私にも分からん!」
"うーん......"
正直、行ってみないと分からないンゴねぇ......
まあとりあえず。
「今あれこれ考えても特に進展はしないので、とりあえず勉強しようぜ!」
「そ、そうですね!」
◇
「現状についてはおおよそ伺っております。順調とはいかずとも、模擬試験の得点は徐々に伸びてきているようですね」
"うん、みんな頑張ってるからね"
「喜ばしい限りです」
......あっという間に一日が過ぎ、ナギサとの面談の日になっちゃった。
何を話せばいいのか、いやそもそも今の彼女にどんな言葉が届くのかも分からないまま席に着いて今に至る、と。
"今日もミカは居ないの?"
「ミカさんも一応は派閥の長ですし忙しいのでしょう。具体的にどこで何をしているのかについては私も把握していませんが」
"一応......?"
まあいいか()
この一件、私の勘ではミカもどこか関わっていそうな気がするんだけどアポが取れないんだよね。
正確には私からミカへ直接連絡する手段がない。
おそらくチトセを介すれば可能なんだけど、生徒との関係性はなるべく直接構築するのが私のモットーだからね。
顔を合わせて、言葉を交わして少しずつ信用してもらう。自分で言うのもアレだけど私ってそれなりに怪しいからね......
"今回の面談で得られたものはあった?"
「現時点では、あいにくお伝えできる情報はございません。有意義なお時間であった、とだけ」
"......そっか"
───私も、私にできる事をしなきゃね。
"ナギサ、君に聞きたいことがあったんだ"
「......今の私に答えられる事であれば、何なりと」
"君は───なんでチトセの存在を拒まなかったんだい?"
「───え?」
正直に言えば、チトセの存在は
解決能力という点においては他に類を見ない、影響力も能力も頭のキレもトップクラスの生徒。まあちょっとアレだけど。
エデン条約という二つの超巨大な学園間で締結される平和条約、それを妨害しようとする謎のテロリスト。確かにチトセ向きの案件ではあるし、友人が傷付くような事態であれば誰よりも早く動き原因から対処する彼女が見過ごすわけもない。
私とチトセが介入すれば、或いは解決の糸口に繋がるかもしれない。いや、私という存在抜きでもかなりの確率で突破口を無理矢理生み出すだけの能力をチトセは持っている。
......でも、それは第三者の私たちから見た話だ。
"この一件はとても複雑で繊細だ。本来であれば私という外部の存在すら使わずにトリニティ内で処理するレベルの"
「ええ、その通りです」
"君の筋書きは、この問題を解決するうえで最短距離の道筋かもしれない。外的要因を省けばより確実なものになる、君はそう考えていたかもしれない"
「ですが補習授業部のシステム上、先生の存在は必須でして───」
"そこ。そこなんだよ"
私、というかシャーレの権限が彼女のシナリオに必要だった。
そこまでは理解できる。そして顧問になる以上は私にも彼女達のために動くことも、彼女は想定していたかもしれない。
でも、
"調べたんだ。過去にトリニティはアビドスに対し宣戦布告を行い、武力衝突直前まで緊張したことがあったんだってね"
「......ご存じでしたか。ですが先の一件と、今回の件にどのような関係が?」
"ミレニアムでの一連の事件も把握しているだろうし、チトセのやり方はナギサもよく知っているんじゃない?
......あの子は、いやあの子
「......」
通称、聖園ミカ誘拐事件。
まだ2年生だったけどティーパーティ最有力候補であったミカを、名も忘れられつつあるアビドスの生徒が単身で誘拐した。
犯人は、当時はまだアビドスに在学していたチトセ。身代金目的でもなく、大々的に報道された割に穏便に収まったことで奇妙な事件として記録に残ってたけど......
「今となってはお恥ずかしい話です。些細な言い合いなどを通してミカさんとの間に生じた溝を察して、チトセさんはあんな───派手な方法で私たちの関係を再認識させて下さいました」
"やっぱり......"
あまりにもな内容にナギサや当時のティーパーティーは激昂し宣戦布告まで行ったものの、誘拐自体がミカもグルだった茶番と判明したため武力衝突は発生せず比較的穏便に済んだらしい。
ただホシノはその直後にチトセをボッコボコにしてトリニティまで連行してユメと一緒に頭を下げたらしい。うーんこの()
"話を戻すと......私はまだしも、チトセをトリニティに入れないっていう選択肢もナギサにはあったんじゃない?"
「......それは」
"理由なんていくらでも後付けできる。ナギサが避けようとしている不確定要素の塊みたいな子だからね、チトセは"
「......その通りです。私も最初は、チトセさんには今回の事態に関わらないで頂こうかと思っていました」
"どうして、チトセも一緒に呼ぼうと思ったの?"
きっとナギサは少し余裕と平静を失っているだけなんだと思う。
他の生徒の話に出てくるナギサは上品で、しとやかで、気が回って。
でもミカやチトセと関わると少し声が大きくなりがちで、たまに口にロールケーキをぶち込もうとして来て、からかわれると少し赤くなっちゃう。
そんな、普通の女の子なんだ。
「......私自身、この選択が正しいものであると、心から信じ切りたいわけではないのかもしれません」
"ナギサ......"
「分かっています。この選択は私にとって
"そこまで分かっているなら、なぜ───"
「信じられないからです。私以外の誰も───いえ、もう私は私自身すらも信じていないのかもしれません」
"......っ"
その感覚は、覚えがある。
大人になれば誰も責任は取ってくれない。明瞭な正解が存在しないなんてことザラにある。
その状況で誰を信じても、或いは自分を信じても───結果は、誰にも分からない。
その選択を、友を失い自身や幼馴染の命が狙われているような状況のナギサに。
───子供に、背負わせるなんて。
(───あ、そっか。きっとチトセも......)
「こんな方法が正解であっていい筈がありません。ですがこれ以外の選択をとれるほど私は有能でもなく......また誰かを信じられるほど強くはありませんでした」
"ナギサは強いよ。こんな状況でも逃げずに自分にできる事をしているんだ"
「いえ......私は私が間違っていた場合の保険が欲しかったのです。
私の身に何かあってもチトセさんなら解決できるかもしれない。悪意を差し向けられても、ミカさんだけは守ってくれるかもしれないと」
"......それは───ッ"
それは違う、そう言おうとした。
彼女なら誰も見捨てない。全員を救う為に動くはずだと声高に主張しようとした。
でも、そっか。
(私は、チトセの事を全然知らないんだった)
彼女が寝ていない事を知らなかった。
彼女が先の一件で、最後に笑顔で締めくくれるよう動いていたことを知らなかった。
......私は、何も知らないままだ。
でも───それでも。
"......信じるんだ、ナギサ"
「先生───?」
"信じることは簡単だ。でも裏切られるのは、間違えるのは......失うのは怖い。
それでも信じ続けるんだ、自分を、友達を"
「......ごめんなさい、先生。それでも私はまだ恐ろしいのです」
ナギサの瞳は濁っていた。
どこまでも深く沈んだ先、憧れるように水面に目を向けても───
───その瞳に、光は届かない。
「私はまだ、この筋道を外れることが恐ろしいのです。
......弱い私を、軽蔑してくださっても構いません」
震える肩に伸ばした手は届くことなく。
ナギサは、その瀟洒な椅子から静かに立ち上がり扉の向こうへと姿を消した。
ナギサに送られたNTR()ビデオレター
チトセ「うぇーいナギサさん見てるぅ!?今からアビドス砂漠の端っこでミカさんと
ミカ「ナギちゃん......その───ごめんね......?」(騙すような真似をしてごめんという意味)(特に意味のない上目遣い)(ちょっと暑くて上気した頬)
ナギサはキレた
次に書くかもしれないもの
-
アビドス編
-
アビドス(過去)編
-
エデン条約編の後