あと「アイエエエ!?センセイ!?センセイナンデ!?」は第二章「時計じかけの花のパヴァーヌ編」と第三章「エデン条約編」をほんへとし、第一章「対策委員会編」と過去編の一部をおま●けとして書く予定です
完結するのはいつになるやら分かりませんがエタらずに書き切れるようにがんばります
えー、現在砂漠の真ん中でキヴォトス最強と名高い旧友にガチ殺気と鉛玉をビシバシ喰らっています。
西水チトセ17歳
配偶者 なし
子供 なし
サバイバル能力 あり
重火器 なし
弾薬 (ほとんど)なし
増援 (いるわけ)なし
救出の見込み (現状は)なし
一発逆転の秘策 あり
馬鹿に付き合ってくれた仲間 (背後に)あり
覚悟─────なし
「こんなとこで捕まってたまるかぁ!!!!!」
「おとなしく捕まってくれないかなぁ!!!!」
ええい、アビドスの連中はホシノさん以外もバケモノ揃いか!?
こっちは時速50km/h以上で手ぶらダッシュなのに、なんでAR抱えて付いて来れてんだよ!!しかも距離取って牽制射撃に徹されるとこちらからアクションを起こせないしよぉ!!
下手な行動とって一瞬でも足を止めれば悪・即・斬☆でアビドス監禁&説教&ブタ箱まっしぐらだよ!!
とりあえずなけなしのグレネードは温存、幸い砂のおかげで目眩ましは───
(───殺気!!)
轟音。ほぼ勘だけで大きく跳躍し、爆風を背に受けながらもなんとか着地し再び走り出す。
「っっぶねっ!!!殺す気かぁ!!!」
『ホシノ先輩から「手加減は不要」と伺っていますので』
「いい教育してんなチクショー!!!」
初対面の先輩に対して背中から空対地ミサイル撃ちこむ教育を施す学校なんてキヴォトス広しと言えどアビドスしかないでしょ。教えはどうなってんだ教えは!!
てかアヤネちゃん、明らかに私怨が混じってない?さっきから攻撃に容赦がないし、直撃よりも嫌らしい位置に撃ちこんでくるからめっちゃ逃げにくいんだけど......
「ホシノ先輩、この先って───」
「......旧アビドス東商業区画、ゲリラ戦に持ち込まれると面倒だね。
───ここで仕留めるよ」
「仕留めるって言った!!今仕留めるって言いましたよあなたたちの先輩!!
こうなりゃ意地でも逃げ切ってやる!!」
市街地にまでたどり着いてしまえばこちらのもの───というわけでもないんだけど。
現実的な逃亡手段の黒服さんタクシー()はある程度の余裕が無いと呼べないから、後輩ちゃんたちにすやすやしてもらってホシノさんと距離を取りたいのよね。
「Key、市街地まであとどのくらい!?」
「直線距離で1,25km、そろそろ視界に───」
「おんやぁ?」
なんか人影が10......いや15?誰か入り口で待機してる?
まあ何にせよアビドスのヤベーやつらよりかはマシでしょ、悪いが肉壁兼補給箱になってもらうぜぇ!!!
───と、思っていた時期もありました。
「久しぶりね、チトセ。
移送前の拘置所以来かしら」
"あれ、会った事あるの?"
対峙するはキヴォトスで2番目に強い少女と、最強格と組ませてはいけない人間第1位。
その両脇を固めるは、悪名高きゲヘナにおいて武力による秩序を実行する選りすぐりの特殊部隊【黒翼隊】
風紀委員あるいは外部からのヘッドハンティングで構成された、二人一組で準最強格に匹敵する部隊の半数近くが正面を封鎖。
背後からはキヴォトス最強と、連日の厳しい訓練を潜り抜けた準最強格上位が三名。
上空で待機する三機の大型武装ヘリが発生させるブレードスラップ音が乾いた空気を震わせる。
「まあ旧市街地に逃げ込むと思ったよ、先生たちが先回りしてくれたのは予想外だったけどね。
───さて、何か言い遺すことはある?」
「......ホシノさん」
言いたいことは腐るほどあるが、一つだけ。せめてこれだけは言わせてほしい。
「オーバーキルって言葉知ってますか?」
「もちろん、おじさんの大好物だね」
「......さいですか」
最強とその相棒、そして先生。
キヴォトス屈指の武闘派集団に、治安最悪なゲヘナを武力で黙らせる特殊部隊。
───こんなのゴズでも裸足で逃げ出すでしょ。
「───終わりだ(ギャン泣き)」
◇
"どうしたの、ヒナ"
「西水チトセがアビドスに向かったらしい。今から捕まえるんだけど、逃げるとしたら
"ホシノと仲がいいんだね"
「......先生、頭を撫でないで///」
"よいではないか~"
仕事が早く片付きそうだから一緒に出掛けようと誘われた矢先にこれなのでヒナもお怒りかと思いきや、どうやらホシノとの仲は想像以上に良好らしい。
週末のお出かけは邪魔が入らずに済んで欲しいものだ。
......ホシノがチトセを取り逃す想定をしていることには驚いたけど、まあ順当にいけばもう一度負けることはないらしい。
───それこそチトセに一発逆転の秘策とかが無い限り。
......ん?そういえばあの子ゲマトリアと繋がりがあるんだよね?
黒服の転移ってもしかしてチトセにも使える?あるいはアッシー君できたり?
"......アロナ、アビドスの地図はある?東側だけでいい"
「分かりました!!」
......アビドスからゲヘナまでは直線で数十キロある。聞く限りチトセは移動手段を持っていないから、拾った車か自動車による移動になるはず。
数機のヘリコプターを所有しているアビドス相手にそれで逃げ切れるとは思わない。そもそもチトセであればもっと簡潔で明瞭で、確実な方法をとるはず。
───それこそ、ホシノ以外を無力化し隠れ潜んでから転移するとか。
"ここ、東部中央にある旧市街地の画像出せる?どの程度建造物が残っているのか、あと大まかな地形が分かるやつを"
「こちらになります!!」
格子と同心円が組み合わさった、巨大な商業区画の跡地。
完全な無人ではなく、今もなお多くの建造物がその形を保っている。
......間違いない、チトセはここまで逃げてからゲリラ戦を仕掛けるつもりだ。
そして余裕が出来てから悠々と逃亡するに違いない。
"ヒナ、今動かせる部隊はある?"
「......私と、黒翼隊が14人。他はパトロールに回ってるから動かせないけど」
"十分だよ、いつ動ける?"
「今すぐにでも」
"じゃあ行こうか"
◇
───神秘とは何か。それが最初の研究テーマだった。
まあ原作知識をガッツリ理論に組み込んでるから私一人の研究成果とは言えないんだけど、それでもある程度形にはなった。
キヴォトスは文字通りに神秘で溢れている。
生徒とはテクストであり本質は神性という"器"である。
その中を箱舟たるキヴォトスを形作る神秘が満たす、と。
あくまでこの理論は仮説に過ぎないし立証もできない、ただ辻褄は合う。
だがここで新たな疑問が生まれた。であれば"私"は何者なのか、という問いだ。
さながらキヴォトスに自然発生した最も新たな神性、途中参加など例外中の例外だろう。
故に、私は私自身を忘れられた神々に対抗するために生みだされた名も無き神。Fa●eで例えるなら抑止力の代行者のようなものと仮定した。
そして紆余曲折あり、ゲマトリアの協力も得て"西水チトセ"という生徒のテクストを受け入れたのだ。
......ある意味で私はアリスと似た境遇にあるのかもしれない。
何も知らないままキヴォトスに放り出されてるあたりもそっくりだ。
そして次の研究に取り掛かった。今も検証段階であるが一定の成果は既に得られている。
......研究成果を衆人環境で見せるのは初めてだし懸念材料は多いけど、集団戦闘のデータも取りたかったしちょうどいい。
なにより───
「───ここまでの状況で逃げに徹するのは研究者として耐えられない!!
キヴォトスにおける最高峰の戦いに、当事者として最も近くから観測できるというのに!!」
「うへぇ......本気、出す気になった?」
「ああもちろん!!色々吹っ切れたよチクショウ!!」
お望み通り本気出してやりますよ、目にもの見せたるわ!!
「どうなっても知りませんからね、特に先生!!」
そして銃口をこめかみに突き立てる。
"西水チトセ"という存在に、一時的に穴を開ける。
「
数分の間、私は生徒ではなくなる。
キヴォトス転移or転生モノってこの辺に触れてる人少ないんよな......せや、書いたろ!!(思いつき)がこの話を書き始めた理由だったりします
あと感想ください
評価もついでに頂けると......チラッ
次に書くかもしれないもの
-
アビドス編
-
アビドス(過去)編
-
エデン条約編の後