サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「それにしても、厄介な奴らが出てきたな」
そうしながら、俺は事後処理を行ってくれるように連絡を行いながら、俺と絶花は、その場を去った。
英雄派と名乗った奴らは、絶花の前では、あまりにも弱すぎた。
「なんというか、資質はあると思うけど」
「それに胡座をかいた感じか」
奴らを見る限り、絶花の意見は正しい。
英雄の血筋か魂の一部を持っており、そして、神器という強力な武器を持っている。
故に驕ったのだろう。
「それで、結局目的は何なのか、分かったの?」
「一応、軽くはな」
その目的を聞く限り、『人間がどこまで行けるのかを知りたい』を基本理念としており、神や悪魔などといった超常の存在に挑むことを目的としている。
そう、言っていた。
それに対しての、俺の答えは決まっている。
「下らないな」
「そう」
俺の言葉に対して、絶花は否定をしなかった。
「まぁ、いつものような考えだと思うけど、なんでかだけ聞かせて」
「決まっているだろ、奴らはどこまで行けるのかと言っているが、その手段が最初から間違っている。テロでしか考えず、そして武力でしかその方法を考えていない」
奴らの理念は、俺が目指す国とはまるで正反対の差別の国である。
向こうの冥界においても、転生悪魔というのは数多くいる。
その中で、彼らの言う人間がどこまで行けるのかを体現した人物として、俺はリュディガー・ローゼンクロイツと沖田総司だと考えている。
彼らは、確かに人間から転生して悪魔となった。
種族としては、既に悪魔だろう。
だが、生まれが人間にも関わらず、その才能で、努力で悪魔の中でも上位となった。
それ以外にもアザゼルさんの所にも、教会の所にも。
確かに、彼らは存在した。
「奴らは、最初から力の使い方をテロでしか考えていない。戦う事でしか、強さを示さないと考えている」
「・・・そういう意味では、私も同じだったのかな、最強を目指していたのは」
そう、絶花は言う。
けど、はっきりと言える。
「違うな、お前の強さは、どこまでも人と繋がろうとした強さだ。そんな強さを奴らと一緒にする事など、俺が許さん」
「太郎」
俺は、そう絶花は手を掴む。
「だからこそ、俺の隣で一緒に見続けろ。お前が目指す夢を叶える為に、俺は王になってやる」
「あうぅ!?」
すると、絶花は、顔を赤くしていた。
何やら困惑しているようだけど。
「その、ずっと一緒にいてくれるの」
「当たり前だろ、俺達は」
そう、絶花はこちらを見つめる。
その瞳を見ている内に、俺は。
「・・・幼馴染みだからな」
そう、俺はその言葉を言ってしまった。
「えっ、あぁ、うんそうだよね、私も、そうだよ」
それに対して、絶花も笑みを浮かべる。
だけど、なぜだろう。
俺は、あの先、何を言おうとしたんだ。
答えを知っていたような、そんな気がしたのに。
次回の王は
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