サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
新学期。
夏休みを終えた俺が迎えた2学期。
一学期に比べても、クラスは相変わらずの様子だった。
俺の周囲はあまり人は寄りつかず、かなり静かな雰囲気だった。
「ふむ、これはいわゆるぼっちか、まぁ良いが」
俺自身、クラスの皆と仲良しという訳ではない。
だからと言って、悪いという事でもない。
彼らとはある程度、会話を行う事も出来るし、雑談も行える。
だけど、クラスでの特定のグループがいる訳ではない。
「その辺は、どう思う、先輩」
「それで、ここで飯を食べている君には言われたくないよ、太郎君」
そうしながら、俺と一緒に弁当を食べているのは、中等部で出会った先輩であるアヴィ・アモンである。
この中等部に入学後、とくに部活を決めていない俺に対して、勧誘を行ったのは、このアヴィ先輩である。
普段、俺はやる事が多くあったので、幽霊部員という扱いならばと言う事で、その提案を受けた。
「それにしても、後輩である太郎君にどんどん追い越されている。というよりも、君ってば、本当に人間なの?」
「一応は人間だから神器を持っているな、けど過去を見れば、どっかで別の血が混ざっているかもな」
そうしながら、アヴィ先輩とたわいない雑談を行う。
「それよりも、太郎君、本当だろうねぇ、二学期に入れば、君、自慢の最強の騎士が入ってくるのは」
「あぁ、勿論だ、アヴィ先輩。あいつは、俺の最強の騎士だ」
「いやぁ、それを聞いて安心したよ」
そう、アヴィ先輩は笑みを浮かべる。
このアヴィ先輩、はっきりと言えば、弱いだろう。
というよりも、これまで、俺が遭遇してきた面子を考えたら、弱いというよりも、周りが強すぎるだけだろう。
だけど、俺は、アヴィ先輩に関して信頼している所がある。
それは、人柄。
俺にはない人徳が、アヴィ先輩にはある。
だから信頼出来る。
「それよりも、ねぇ、その、お願いがあって」
「お願い、それは一体?」
そう、俺が話している時だった。
ふと、聞こえた音。
「まぁ、その願いは後にして、逃げるぞ、先輩」
「えぇ、またなのぉ!」
その言葉と共に、俺とアヴィ先輩はとりあえずその場から逃げ出す事にした。
すると。
「また、貴方達ですか!太郎に、アヴィ!!」
そうしながら、俺達を見上げている人物がいる。
この中等部の生徒会の副会長が既に来ていた。
「えぇミーナちゃん、私達、何もやっていないのに」
「いいえ、普通に屋上で弁当を食べるのは、校則違反ですよ!」
「ふむ、校則違反か、だが、ここは部室の天井。故に、問題はない!」
「いや、大問題ですよ!普通に危ないですから!」
「ふむ、まぁ、仕方ない、とりあえずは」
そのまま、俺達は。
「「逃げる」」
「待ちなさい!!」
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