サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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波乱の幕開け

 2学期が始まって、その変化があったのは、中等部だけではなく高等部の方でも同じだった。

 

「それにしても、まさか天使に転生するシステムが出来るとはな」

「いやぁ、まさか、こうして君と会うとは思わなかったけどね」

 

 そう言いながら、彼女、紫藤先輩の紹介をしていた。

 前回は、コカビエルの1件だったが、事件を解決後はすぐに別れてしまった。

 なので、彼女のその後の事はあまり知らない。

 まぁ、最も。

 

「それで、俺に相談事って、一体」

「実はな、こいつらが今度、レーティングゲームの対戦相手であるディオドラ・アスタロトに対しての意見が欲しくてな」

「俺に?」

 

 その話を出したのは、アザゼル先生からだった。

 なぜという疑問はあった。

 だけど、同時に俺はその渡された資料を手に取る。

 そんな資料を見ながらも、俺はそのディオドラに関する考察を始める。

 

「なぜ、俺に?」

「俺達で考えても良いけど、こちらだけの視点じゃ、考えが偏るからな。もしかしたら、お前だからこそ分かる答えもあると思ったからな」

「別の視点ですか」

 

 そうして、俺は配られた資料を見る。

 

「それに、なぜか、彼はアーシアに執着しているから」

「アーシアに?」

「あぁ、お前も知っているだろ、アーシアが追放された訳を」

「……悪魔を治療して、それが理由で教会から追放されたと」

「その治療された悪魔が、そのディオドラという訳ですか」

「えぇ、彼は、アーシアに救われた恩を返したいと言っていたわ。先日の再会以降は、毎日のようにプレゼントを贈っているの」

「ふぅん」

 

 そうして聞いてみると、個人的にはあまり興味のない感動話ではある。

 だけど。

 

「……偶然ですかねぇ」

「えっ?」

 

 俺は、それらの話を聞きながら、俺は、ディオドラ本人というよりも、その眷属に注目をした。

 ディオドラの情報で怪しい所を調べるのは、分からない。

 だが、隠しきれないのは、おそらくは眷属に関してだろう。

 そう、彼女達の経歴。

 それらを見ていると、俺は呟く。

 

「奇跡、運命、それらの言葉は素敵に聞こえますが、ここまで重なると、計画的に感じますね」

 

 俺は、それと共に、アザゼル先生に、先程渡された資料の中で気になった眷属を渡していく。

 

「偶然か、奇跡ねぇ、ふむ、確かに、これらが重なったらねぇ」

「アーシア先輩、聞きたいのですが」

「はっはい、なんでしょうか」

「アーシア先輩の元々いた所に、ゼノヴィア先輩クラスの護衛はいたんでしょうか」

「えっ、それは、うぅん、確かにいましたが、そのゼノヴィアさんよりも強いかと言われると」

「紫藤先輩、その当時に、警備や任務を行っていた人員はいますか?」

「まぁ、聞いてみないと分からないけど」

「……なんだか、雲行きが怪しくなってきたわね」

「まぁ、俺が言っても、そんなに変わるか分かりませんがね。だけど、まぁ、事実だとしたら、こいつは、ある意味、悪魔らしい悪魔ですよ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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