サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
遅れてしまい、申し訳ございません。
「おぉ、来たぞ! 京都!」
そう、俺はテンションを上げながら、叫んだ。
前回の堕天使の1件もあり、もしかしたら、京都にいるかもしれない妖怪が仲間かもしれない。
だからこそ、俺は今はかなりワクワクしている。
「にゃぁ」
そんな、俺の高いテンションとは裏腹に、俺の頭上に乗っている黒歌は相変わらずマイペースな様子で欠伸をしている。
そして。
「うぅ」
俺の足下で四つん這いになって、落ち込んでいる絶花がいた。
「まったく、着物が着れなかったからって、そんなに落ち込むなよ」
「うぅ、だって、このおっぱいで」
絶花は、そう言いながら、自分の胸を押さえる。
その言葉の通り、今の絶花の服装は、着物じゃなくて、普段着だ
「仕方ないだろ。絶花の胸のサイズだと、着物は合わないんだから」
そう、絶花の胸に合うサイズの服がなかったのだ。
「だって、せっかく京都に来たのにぃー」
「まあ、また来ればいいじゃないか」
「うん、そうだね。その時こそは絶対に着物を着てやる」
そう言って、意気込む絶花。
こうして見ると、普通の女の子にしか見えないんだよな。
「……理解出来ないな」
そう、俺の方に滅が聞いてくる。
俺は思わず、首を傾げる。
「……もしかして、団子か?」
そう、俺は手に持っている団子を指差す。
「……そういう事ではない」
すると、滅は何やら考え事をしていた様子だったが、少しだけ顔を歪める。
「俺達がここに来た目的、忘れた訳じゃないだろ」
「あぁ、仲間捜しだろ」
俺はそう言いながら団子を食べる。
「そうだ、この地ならば、妖怪が潜んでいる可能性がある。だからこそ、来たのではないか」
「あぁ、そうだな」
「だったら、なぜここで遊んでいる」
そう、滅は言う。
「いやだって、仲間捜しだけじゃなくて、観光で来てるんだからさ、少しぐらい遊んだっていいじゃねえかよ」
そう言うと、何故か呆れた顔をされた。
なんでだよ?
「全く、お前は……」
そんな事を呟きながら、滅は俺に近づく。
「このような無駄な事をしている場合か?」
そう、俺を睨む。
「……確かに無駄かもしれない」
「ならば」
「けど、無駄じゃない事ばかりで何が面白いんだ?」
俺がそう言うと、滅は少し驚いた顔をする。
「ここで行動する事は無駄かもしれない。だけど」
ゆっくりと俺はもう一個の団子を滅に渡す。
「それが想い出になるから」
「想い出?」
その言葉に滅は首を傾げる。
「あぁ、想い出だ」
「それが、何の役に?」
「さぁな、けど、何か意味があると思うぜ。少なくとも、俺は楽しいからな」
「……そうか」
俺の言葉に滅は考えるような仕草をする。
「だが、これからどうする?」
「……それじゃ、神社に行ってみるか」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王