サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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アバタロウ

あまりにも多くの出来事が起きすぎた。

リアス達の眼前に起きているその光景に対して、混乱を隠せなかった。

ディオドラ・アスタロトは、当初からアーシアを狙い、下劣な策を講じていた。

その策に嵌まりながらも、リアス達は、無事にアーシアを助け出す事が出来た。

ディオドラを倒し、それで全てが解決。

したと思っていた。

だが、そこに突然現れたシャルバ・ベルゼブブによって、ディオドラと、そしてアーシアが殺されてしまう。

アーシアを殺した事がイッセーの逆鱗に触れ、『覇龍』を呼び覚まされ、シャルバは一方的に蹂躙される。

蹂躙され、その姿を消したシャルバ。

だが、イッセーは、その暴走を止まらない。

 

「どうしたら、良いの」

 

自分の大切な眷属であるイッセー。

彼を助ける方法はないのか。

そう悩んでいた時だった。

 

「やあやあやあ、祭りだ祭りだ〜!」

 

そんな最中、聞こえて来た声。

それは、どこか聞いた事のある声。

疑問に思いながらも、その視線の先。

そこに立っていたのは、一人の男。

 

「袖振り合うも他生の縁、躓く石も縁の端くれ!」

 

そこから出てきたのは歯車。

そうして露わになった姿は、一言で言えば、桃太郎。

最初の印象としては、そうだった。

 

「共に踊れば繋がる縁!この世は楽園!悩みなんざ吹っ飛ばせ!」

 

目元は、巨大なサングラスが顔に装着しており、全身が赤く染まっているその戦士。

手には、身の丈はあるだろうサングラスの剣。

それは、まるでテレビの中に出てくるような特撮作品のヒーロー。

そう思わせるには十分だった。

 

「笑え笑え!ハーハッハッハッハ!!」

 

そんな、謎の存在の笑い声。

まるで場違いな明るい声に、戸惑いを隠せない。

 

「・・・あれ、あの台詞」

「どうかしたの、小猫」

 

そうしていると、とある事に気づいた小猫。

そんな小猫に対して、リアスはすぐに問いかける。

 

「あの時、太郎が叫んでいた台詞と同じじゃないですか」

「そう言えば」

 

あのパーティで、太郎が叫んでいた台詞。

 

「さぁ、楽しもうぜ!勝負勝負!」

 

太郎は、そのまま構えていた。

 

『ふむ、どうやら、発動してしまったようだな』

「あれ、もしかして、滅って」

 

驚きを隠せない一同の前に現れたのは、滅。

ただし、その姿は、半透明。

いわゆる、ホログラムである。

 

『このメッセージは、初めて太郎が変身に際して、周囲にいる味方に自動的に再生されるようになっている』

「あの姿は一体」

『現在の太郎の姿、その姿はドンモモタロウ』

「ドンモモタロウって」

「なんというか名前が」

 

そうしている間にも、ドンモモタロウに変身していた太郎は、そのまま走り出した。

それは、眼前にいるイッセーに向かって。

暴走しているイッセーは、そのまま突っ込んだ。

 

「マズイ、このままでは」

 

そう叫んだ。

だが、太郎は。

 

「遅い!」「なっ」

 

太郎は、その手に持った剣で、そのままイッセーに向かって、突く。

その突きは素早く、イッセーが能力を発動させるよりも前に放っていた。

 

「何が」

『ドンモモタロウは、太郎のこれまで見てきた戦闘データを元に造られたアーマーであるのと同時に、彼の中にある王国の駒が同調する事によって、家臣達の力を集結している状態となっている』

「そんなとんでもない事に」

 

そうしている間にも、イッセーは立ち上がった。

同時に睨みながらも、こちらに近づいてきた。

 

「面白い、龍には強竜で対抗してやる、アバターチェンジ!」『キョウリュウジャー!』

 

それと同時に、太郎の姿が大きく変わる。

その姿は、先程の桃太郎とは違う赤い強竜の戦士。

そのまま、正面からイッセーと拳をぶつけ合う。

 

「あれって」

『また、ドンモモタロウには、状況に応じた姿があり、これまでのデータで48の姿がある』

「なんという」

 

それは、驚きを隠せなかった。

 

『そして、ここからは注意事項だが、ドンモモタロウになった際は、テンションがかなり高く、暴走している事になる。なので、戦闘時には注意をしているように』

「・・・それって、ようするに暴走している奴が2人増えているという事になりますよね」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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