サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「雪、どうだ? オーディンの爺さんは見つかりそうか?」
そう言いながら、俺は雪の目を隠しながら前に進む。
現在、俺がいる場所はラブホテルが建ち並ぶホテル街であり、それはどれも小学生である雪にはあまりにも刺激が強すぎる。
それ故に、俺は雪の目を隠しながら、進んでいる。
「うぅん、あと少しでオーディンのおじいちゃんの所に辿り着くと思うよ」
そうしながら、雪は鼻で嗅ぎながら、進んでいる。
だが、今、雪よりも心配すべきのは。
「あうぅぅ、まさか、このような事に」
それはロスヴァイセだ。
確かにラブホテルに小学生と中学生の2人の子供がいるのは目立つ。
だが、それ以上に目立ってしまうのは、間違いなく、そんな子供を連れている女性。
それもスーツを身に纏っている。
それもあってか、周囲のひそひそ声で向けられているのはロスヴァイセだろう。
「オーディン様、会ったら、覚悟してくださいよ」
それは、まさしく恨みが籠もった声だった。
それに対して、俺達はあえて、言葉にしなかった。
「あっ、あそこだよ!」
「おぉ」
そうして、見つめた先には、確かに見覚えのある人影がいた。
それを見ると、ロスヴァイセはかなり怒った様子で、近づく。
「オーディン様! 見つけましたよ!」
「むぅ、見つかってしまったか」
そうして、久し振りに見たオーディンの爺さん。
それに反応して、オーディンの爺さんはかなり嫌そうな顔をしていた。
だけど、そこにはオーディンの爺さん以外にも見覚えがある2人がいた。
「あれ、先輩達」「んっ?」
そこにいたのは、まさかの兵藤先輩と姫島先輩の2人がいた。
まさか、2人がデートでここに来ていたとは思わなかった。
だが、そんな2人と一緒にいるのは、まるで知らない男性が一人。
「んっ君は?」
そんな二人と絡んでいるのは一人の男性がいた。
だが、その男性は、どうやら先輩達と何か関係しているようだけど。
「えっと、一応聞きますが、あんたは?」
「……失礼した。私の名はバラキエル。今回、オーディン様の護衛を行っている者の一人だ」
「ロスヴァイセ、普通に連絡すれば良かったんじゃないのか?」
「この人の連絡先、私は知らなかったので」
「まぁ、それはそれとして、なんだか雰囲気がかなり悪いようだけど、これは一体」
気になるのはバラキエルという人物と、彼らの間に何か問題があったらしい
すると、姫島先輩は。
「この人は、私の父であり、母を見捨てた男です」
「おっと」
その言葉に、その場にいたほとんどがどう反応したら良いのか分からず、困惑する。
「ねぇねぇ、太郎、これってどういう状況なの?」
雪は、目が隠れている為、その状況が見えないだろう。
「そうだな、あえて言えば」
「あえて言えば?」
「修羅場だな」
次回の王は
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