サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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神社の鬼

 俺達は旅行先として、既に次の場所へと向かっていた。

 

 京都には、数多くの神社が多く建てられており、その中でも有名な場所が幾つかある。

 

 その中の一つに向かう事にしたのだ。

 

「しかし、何故神社なのだ?」

 

「え? だって、妖怪って神様みたいなもんだろ?」

 

 俺の答えに、滅は唖然とした表情を浮かべる。

 

「いや、そんな答えで良いのか?」

 

「どうせ、当てのない旅行だからな」

 

 そう言って、俺は笑う。

 

「絶花、お前からも「うわぁぁ」……」

 

 滅が絶花に意見を述べようとしたが、絶花は神社を見て、目を輝かせていた。

 

「うわぁ、この神社、大きいね!」

 

 そこには、大きな鳥居があり、その奥には大きな本殿があった。

 

 そして、そこに参拝客がたくさんいた。

 

 かなり賑わっている様子だ。

 

「さて、とりあえずお参りするか」

 

 そう言って、俺達は賽銭箱の前に立つ。まずは、小銭を投げ入れると、鈴を鳴らす。

 

 チリーンという音が鳴り響く中、二礼二拍手一礼をして祈る。

 

(どうか、仲間が見つかりますように)

 

 そう思いながら、祈り終わる。

 

 ふと見ると、絶花がまだ祈っていた。

 

 どうやら、長いお願い事があるようだ。

 

(……何を願っているんだ?)

 

 少し気になったので、聞いてみる事にする。

 

「なあ、何願い事をしてるんだ?」

 

「……えっ!? いや、べ、別に大した事じゃないよ!?」

 

 慌てて否定する姿は怪しいのだが……。まあ良いだろう。

 

 その時、何か違和感を感じた。まるで誰かに見られているような感覚だ。

 

 周囲を見渡しても、特に変わった様子はない。

 

 気のせいかと思い、再び視線を戻すがやはり何も変化はない。

 

「えっと、観光客ですか」

 

「ひゃぁぁ?!」

 

 すると、誰かが話しかけた。

 

 それと共に絶花は俺の後ろに隠れた。

 

「えっえっと」

 

「気にするな、いつもの奇行だ」

 

 絶花は普通になりたいと言っているが、これまで最強を目指す訓練を行った。

 

 その代わり、コミュニケーション能力は低い。

 

 よって、こうして俺の後ろに隠れる事は多々ある。

 

「あはははぁ、それで皆さんは何でここに旅行に?」

 

 そんな質問に対し、俺は答えるべきか迷った。

 

「妖怪探し」

 

「「はぁ」」「にゃぁ」

 

 俺の一言に対して、絶花、滅は絶句。俺の頭上にいる黒歌までなぜか反応している。

 

「よっ妖怪探し」

 

「おう、なんか知らないか」

 

 そう、俺が問いかける。

 

「いや、太郎、そんなの言っても」

 

 絶花が俺の肩を掴む。

 

 けどなぁ。

 

「人に聞いたら、案外分かると思って」

 

「いや、そんなので、分かる訳」

 

 そう、絶花が言うが、滅が俺の肩を叩く。

 

 すると、その少女は。

 

「うっうんっ、知らないなぁ、ようかいなんてぇ」

 

「「「……」」」

 

 何やら目が泳いでいる。

 

 何かを誤魔化している様子だ。

 

「……滅」

 

「……ふむ、なるほど、ハーフだな」

 

「へぇ?!」

 

 滅が、すぐに鑑定した。

 

「なんで、私の正体が、あっ」

 

「よし」

 

 それを聞いて、俺は頷く。

 

「なぁ、聞きたいが」

 

「なっ何かなぁ?」

 

「俺の家臣にならないか?」

 

「……んっ?」

 

 それと同時に今度は彼女の方が、目が点になった。

 

「いや、普通にそうなるよ」

 

「仕方ない、とりあえずは事情を話そう」

 

 俺の言葉に、絶花も滅も呆れている様子だった。

 

「まぁとりあえず、名前が先だな、君の名前は? 俺は唯我太郎!」

 

「えっと、高嶋友柰です」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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