サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
『それにしても、わざわざ、そんな事で連絡を行うとはな』
「力の関係上、ご迷惑をかけると思いまして、事前に連絡をと」
『そうか、無許可でやられるよりはマシだからな。それに、それを行ってくれるならば、こちらとしても、助かるからな』
「ありがとうございます」
その言葉と共に、俺は通話を切る。
あの騒動から翌日。
俺は、この状況を打開する為の手を打つ為に情報を集める事にした。
彼ら親子の間に、何が起きたのか。
それらの情報を知る為に、各々の上司であるリアス先輩とアザゼルさんに、その話を聞いた。
それらの話を聞くと共に情報を統合していく。
「太郎」「んっ、クリスか?」
そうして、俺が情報に関してを整理していると、クリスが話しかけてきた。
それは、普段の彼女からは少しだけ雰囲気が違う不安そうな感じだった。
先日の出来事で、何やら思い詰めていた様子が見られるが、俺はそのまま彼女の方を見る。
「どうかしたのか?」
「聞きたい事がある。本当に、あの二人の親子関係を太郎はどうにか出来るの」
それは、俺がこれから行おうとしている事への質問。
それに対して、俺の答えは。
「俺ではどうにも出来ないな」「そうなのっ」
俺は、クリスに、この問題を俺が解決出来ない事を断言した。
「あの二人の間に起きた出来事は、この場にいる全員で介入しても解決出来ない。むしろ、それで悪化する可能性がある」
今回の問題。
それは、過去に起きた事件が大きく関係している。
堕天使の幹部であるバラキエルさんと人間である姫島朱璃さんとの間に生まれるが、母方の実家である姫島家は日本における人間の異能保有者の最大組織である「五大宗家」の一つで、当時は非常に鎖国的な風潮だった。
更に当時の五大宗家はそれぞれの家の異能に目覚めていない者等を追放するほどに保守的で、堕天使の血を継ぎ姫島の特性である火の異能の適性が強くなかった朱乃先輩を疎んでいる者が多く、それが悲劇のきっかけとなってしまった。
それ等が巡り巡った結果、バラキエルさんが不在の時に襲撃され巻き添えを喰らった朱璃さんが死亡。その事件がバラキエルさんとの確執となってしまう。
リアス先輩とアザゼルさんの話を聞く限りでも、それが分かり、他者が介入しても、解決出来る可能性は低い。
「それは、確かにそうだけど、太郎だったら」
「俺が一人で何でも出来る訳じゃないからな」
「・・・けど」
そうしながら、俺はとりあえず立ち上がる。
「解決する方法は一応あるからな」
「えっ、けど、さっき」
「この場にいる全員には出来ないと言っただろ、来るか?」
その言葉に、少しだけクリスは目を見開いた。
だが。
「うん、行くよ」
それを聞いて、俺はそのまま二人を呼んだ場所へと向かう。
そこには、既に来ていた姫島先輩とバラキエルさんがいた。
ただし、姫島先輩はすぐに戻ろうとした。
「待たせてすいませんね」
「・・・太郎君、これはどういう事かしら?」
「んっ、何をとはいえ、会わせたい人がいるって言いましたけど」
「その会わせたい人というのが、この男なんですか」
「朱乃」
そう、姫島先輩は、バラキエルさんを睨み付ける。
それに対する答えは。
「違うけど」
「えっ?」
そう、姫島先輩は驚いたようにこちらを見ていた。
「私も、ここに会わせたい人がいると聞いて来たのだが、それは一体」
「これから会わせるんですよ、とりあえず、二人共、手を重ねてくれますか?」
俺は、その言葉と共に、二人に手を向ける。
その手には、既に準備をしている。
二人は疑問に思いながらも、その言葉に従うように、重ねる。
その次の瞬間。
周囲の景色は光輝く。
二人は、その光景に驚きを隠しながらも、すぐにそこに現れた人物を見て、驚きを隠せなかった。
「お母様」「朱璃!?」
その人物に、驚きを隠せなかった。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王